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女性のヒステリックは将来的に「婦人科」専科になるのかな?


個人的なライブイベントが落ち着き、最近の休日は自分メンテナンスということで、かれこれ5〜6年付き合ってる生理周期で変化する体調不良について、改めて婦人科を受診した。

見立てを話して、仮説立てて、それに沿って治療する。インフォームドコンセント、僕達私たちコメディカルなら嫌と言うほど聞かされる「説明責任」というカタカナ言葉だけれど、改めてインフォームドコンセントって患者を安心させる大事なことやなぁ、と思った。

(以前、師匠/主治医が言った。「僕らの仕事は単純で、アセスメント→仮説立て→検証→アセスメント…その繰り返しをするだけなんだよ。」と。そのことも思い出した。…観念逸脱でした。)

大人になって婦人科にかかるのは5回目?(23歳頃、避妊目的でピルを貰い始めたことがきっかけ。その後もPMSのような症状はあった、だが多くの婦人科はとりあえず低容量ピルを保険外で出すことが多かった。)最近内科の女性外来というやつにも行ったけれど、やっぱり餅は餅屋、婦人科疾患は婦人科医なんだな、と思うくらい、今回受診した婦人科は見立てが建設的で、はっきりエビデンスがついたものとついてないものを話しわけてくれた。

(最近別件で皮膚科にも行ったけど、見立てを話されないまま抗生物質とステロイドを処方されただけだった。治る見通しが立たないと、再診する気にもならんね。。)

私はずっとPMSなんだと思ってたけど、PMDD(premenstrual dysphoric disorder)と言われた。色々渡された資料を読むと、PMSよりも研究が進んでいて、低用量ピルもPMDDに効きやすいというタイプを処方してもらった。

…………

精神保健福祉士として、精神疾患・精神症状に詳しい専門家コメディカルという基礎資格があると、なにかあると「ストレスのせい」と考えがちなのが心屋さん!もちろん人は多面的な生き物ですから、脳の神経伝達物質の異常、東洋医学的な気(のような概念)、トラウマ治療、愛着形成異常などに関しては、私は心理精神医学を強く信じている。

私は24歳で双極性障害ないし複雑性PTSDやら…ラベルはよくわからんが、とにかく症状としては感情・情緒のコントロールがいっとき馬鹿になり生活に支障をきたした。今や症状は不眠を残すくらいで、あとの情緒不安定は「いま生理前だから」「いま排卵期だから」「いま生理中だから」と色々仕方なく受け入れてきた。ここら辺になってきて精神科主治医からも「ホルモン剤使ってもいいんじゃないかね?」と言われたんで、わりと遠ざけてきた人工ホルモン剤に手を出した。

私は期待している、この婦人科治療でPMDDが改善すれば…?!情緒のアップダウンはもっと穏やかなものになるのかしら??ならば原因はホルモンにあったことにある、私の脳内の(いうなれば心の中の)傷だけではなかったということになる。

大学2年生のとき、初めて師匠の「精神医学」の講義を受けた時、師匠は言った。「精神科はつまり、原因不明のやつがとりあえずぶち込まれてる」と。医学が進み、原因がわかってくることで、精神科の病気は減るのだろう。(実際認知症は最近の診断基準では脳神経外科での扱いとなった。)女性のヒステリックも、もうじき婦人科になってくるのかな?!低容量ピル=Birth Control Pillという方程式も、変わってくるだろうね。

……気が早い、気が早いのは病気のせいではなく、元からだと思う。

これから経過観察が楽しみだなぁ。
「いま生理前でイライラしてんの!!」と家族や子どもに怒る自分も嫌なんだ、家族も可哀想だし。そんな生活に光明が差した。

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