オタク友達が亡くなった話

Twitterに投稿するには長く、ブログには書きづらい。しかし気持ちを吐き出したいのでここに書かせていただく。

先日、同じグループを応援していたファンの方の訃報が流れてきた。正確な時期は分からないが、2年ほど前から体調を崩し闘病生活を送っていた。そしてそんな中、イベントにはなんとか参加していた。そして訃報を聞いた1ヶ月前(亡くなる2週間ほど前?)もイベントには参加していたそうだ。Twitterを見るとその最後に参加したイベントではかなり無理をされていたようだったし、死ぬ前に推しやファンと会いたいという気持ちが強かったのかもしれない。
(タイトルには便宜上「オタク友達」と書いたが、年齢は20歳ほど年上。「友達」という言葉から同級生や先輩後輩くらいの年齢差だというイメージがわきがちなので、一応)

彼は現場にはコスプレして参加したり、横断幕作成したり、ライブでサプライズ企画したり、界隈を盛り上げようと一生懸命だった。そして非常に優しく、気さくな方だった。そんな彼は子供からも保護者からも人気だった。彼がいたから現場や界隈が盛り上がったり、あたたかくなっていたと思う。

私は彼とは特段親しい関係というわけでもなかったのだが、4年ほど前からイベントで会うたびに挨拶したり、「今日のイベント楽しみましょう」とか、「イベント最高でしたね」「今日は本当に楽しかったですね」みたいな他愛のない会話をよくしていた。それくらいふわっとした関係だったが、同じグループを応援する同志であり戦友でもあったためイベントで見るたびに安心感があった。
(特段親しいわけでなくても、そういうシンパシーがドル現場にはあると思う。)

闘病中もイベントには参加していたし、そういうふわっとした関係だったからというのもあるだろうが、今でも現場に行けば彼に会えそうな気すらしてる。現場に行けばひょっこり現れそうな気がする。亡くなったのも嘘なんじゃないかって。そこには信じたくない気持ちもあるからかもしれない。まだ若いのに、という考えがあるからかもしれない。今まで「友人が死ぬ」なんて考えもしなかったからかもしれない。だが彼のTwitterは家内からのお知らせ、ずっと更新されないいいね欄があるだけで、本人からの新しいツイートはない。リプ欄にはたくさんの哀悼の意を表するリプライが。
きっとグループのイベントに行った時にどこを探しても彼がいないのを見て、ようやく実感するのだろう。

そんな素晴らしい世界で出会えた友人との別れは本当に悲しい。
「また次のイベントで~!」といういつもの会話もできなくなったし、現場に行っても彼と会うこともできなくなってしまった。

最後に。
「現場で色々お話できて楽しかったです。メンバーやグループを推す姿がとてもあたたかく、かっこよかったです。今まで本当にありがとうございました。」


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