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短期投資の必勝法

こんにちは、スカイ投資チャンネルです。
今回は「短期投資の必勝法」ということで、”必勝法”なんて安っぽい言葉を使ってしまっていますけども、もちろん意味があります。これは特に短期投資における大前提と思うのですが、統計的および確率的に捉える必要がある、ということです。一定のルールを守ってトレードを続ければ、一つ一つのトレードでは損することがあったとしても通算では利益が出せる可能性が非常に高い、ということで敢えて”必勝法”としてみました。
今回は、短期投資において重要な点を3つに絞ってお伝えしようと思いますので、是非とも皆様のトレードに活かして頂ければ幸いです。

では本題です。3つのポイントというのは以下です。
それぞれ詳細な説明もご覧ください。

① 損切りの逆指値注文の徹底。
② 1つの銘柄には短期資金の20%までに制限する。
③ 東証プライム銘柄のみを対象とする。

① 損切りの逆指値注文の徹底。

一つ目は何よりも大事な損切りです。短期投資においては、例えば落ちるナイフを掴むな、とか有名なものはありますけども、私自身としては落ちるナイフだって掴んで良いと思います。もちろんリスクは大きいですが、デイトレなどでは大きなリターンを得られるテクニックの一つだと思います。では、なぜ落ちるナイフを掴んではいけないか。それは損切りをしないからです。
私が落ちるナイフを掴んでも良いと言っている条件は、「損切りの逆指値注文をしておく」です。つまり、落ちるナイフを掴むこと以上に損切りが大事である、とご理解頂ければよいかと思います。

投資において利益が出せない人というのは、大抵の場合大きな含み損を抱えている場合です。「勝率80%超えてます」みたいな人でも、1つ大きな含み損を抱えてしまうと、他の利益以上の損失を抱える場合もあります。そのくらい損切りができないことは、パフォーマンス全体に影響してしまうのです。
では具体的に私が提案したい損切りの仕方は2段構えで、
損失は-5%以内で半分、-10%以内で残りの半分と2段構えにする、です。

よく言われるのが、小さい損であればいくつやっても良い、ということ。ちょっと違うな、と思ったら切ればいいんです。
ただし、市場は不確実性しかない場ですので、違うな、と思ってもやっぱりそっちに動くのか、ということもあろうかと思います。ですので、半分ずつというのがオススメです。これは利益確定の時も言えます。誰もベストなタイミングで売り買い出来ませんからね。ちょっとずつポジションを増減させ、精神的にも負担の少ないトレードになるといったメリットもありますので、ぜひ分割での損切りというのを検討頂けると良いかと思います。

また、投資を始めたばかりの人が良く言うのは、「そのうち戻るだろう」です。
そうですね、その可能性も十分あります。そして、おそらくですが、「損切りしなくて良かったー」という経験もおありなのでしょう。それはただ運が良かっただけです。毎回そうなるとは限りません。そして、特に強調したいのが、本来損切りすべきラインを割ったということは、自信の予測がその時点でハズれているわけです。失敗だとネガティブに捉える必要は全くないですが、思った通りにいかなかったことを素直に認め、スパッと切りましょう。これがベストです。

さらに、5%, 10%と数字を示しましたが、これには他にプラスの面があります。というのも、5%以内に損切りするにはこんなに高いところで買うのは危ないし、損切りするにも中途半端な株価になるな、と逆算的にかんがえることができます。そうなると、より有利な位置でのエントリーができるまで待てることになります。これは短期投資の利益を出す方に大きなアドバンテージであると思います。
ただし、こうしてしまうと、チャンスを逃してしまう場合もあるでしょう。実際に損切りを5%以内に設定できるところまで株価が動くかは分かりません。ですが、その場合は割り切るしかないです。チャンスはいくらでも転がっているので潔くこれもまた他に目を向ける。それだけです。あるいは、それでもエントリーしたいという気持ちが強ければ、チャートに囚われず機械的に5%の損切りラインで逆指値注文しておく、でも良いと思います。そのあたりは個々人の戦略になってくるので考えて頂ければと思います。

② 1つの銘柄には短期資金の20%までに制限する。

短期投資に限らず、というところではあるのですが、投資というのはリスクマネジメントである、と私は思っています。
投資において一番危ないのは、自分のアイディアを過信して、一点集中しすぎてしまうこと。これをやってしまえば本当にギャンブルでしかありません。一度や二度大勝ちすることはあるかもしれませんが、最終的には財産を失うことになるでしょう。そういった観点から、リスクマネジメントということを頭に入れて頂きたいと思います。

さて、ここで提示した「1つの銘柄には短期資金の20%までに制限」というのはどういうことかと言いますと、一点集中を避けましょうということそのものです。20%というのはあくまで目安で、これはひとそれぞれ決めればよいかと思いますし、また、資金の大きさによっても全く異なってくることかと思います。イメージとしては、1,000万円程度の短期資金に対しては20%程度を上限にするのが良いのかなと考えます。
また、20%というのを意識できていれば、こちらも逆算的に、どれだけの株数を買うべきなのかを考えることができます。何度かに分けてエントリーするにしても、1回目にいくら分買えばよいのか、イメージを付けることができます。そういう癖が付いていけば、当てずっぽうにアイディアを信じて突っ込むのではなく、株価がこう動いたら次のアクションはこうしよう、というイメージ・シナリオを持って投資できることになります。そういう思考になるためにも非常に重要なポイントかなと私は考えます。

③ 東証プライム銘柄のみを対象とする。

これは上の2つに比べると???という方もいらっしゃるかもしれませんが、解説いたします。

一つは、対象を広げ過ぎない、ということです。
以前であれば東証一部、ということになりますけども、一定の銘柄に制限してもチャンスはいくらでも転がっているのです。良いのが見当たらないからといって、新興市場の個別銘柄や仕手株に目を付けてしまうのは本当に危険です。

二つは、値動きが素直で穏やか、ということです。もちろんプライム銘柄でも難しいですが、相対的に全体の流れに従いやすいです。また、値動きとしても比較的穏やかなので安定的に利益を出すにはプライム銘柄だけで十分です。新興市場の株ですと、値動きが大きく損切り5%じゃ設定できない、ということは多くあります。その意味でもプライムに限定する意味はあります。

三つ目が最後ですが、出来高の問題もあります。
買うのは良いんですが、新興市場では売りたい時に売り注文板が薄すぎて思うように売れない、ということが発生しやすいです。これは精神的にもモヤモヤする部分ですし、逆指値で基本的には成り行きを推奨しているのですが、思わぬ安値で売ることになったり、あるいは逆指値で指値注文に切り替えた場合に約定できずにどんどん離れて行ってしまう、ということも起こり得るでしょう。その意味で出来高というのも一つ重要なポイントになってきます。

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さて、いかがだったでしょうか。
投資を長らく続けられてきた方にとっては当たり前のことかもしれませんが、初心者にとっては非常に有意義な指南であると個人的には強く思います。
上記を守っていただければ、トータルでマイナスになってしまう年もあるかもしれませんが、基本的には利益を出すことが出来ると思います。そして、これらを守ってトレードをする間に恐らくエントリーの仕方などもどんどん上達するでしょうから、ますます利益が大きくなるはずです。
損切りって嫌だなーと思うでしょうけども、これだけは本当にやってみてください。損切りするって結構気分の良いものでもあります。損切りした後により株価が下がった場合など、切って正解だったと心から思うものです。
我慢して持ち続けたら結局株価が戻った!という毒でしかない成功体験よりも、損切りして良かったという成功体験をぜひ増やして頂ければと思います。
では今回は以上です!長文お読みいただきありがとうございました。


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