「潰しが効かない」は本当の理由?

相変わらず障害者枠で仕事を探しているが一向に採用に繋がる気配がない。
というのも私自身、20代の時点で一般枠の事務職面接で資格やスキルの高さで引かれた経験がある。こんな高いスキルはいらないと。
言葉の通り受け取ってしまう発達障害の特性からスキルで引かれたと認識しているが、実は他に問題点があったのかもしれない。

障害者枠での仕事はスキルよりも無理をしない、体調を崩さないを大前提にしている。
簡単な事務を一般枠でバリバリ働いてきた人間にやらせると考えた時、普通の人ならすぐ辞めると思って当然だろう。私もそう思った。
私が事務職として身を置く場所は障害者枠ではないと。

ならば別のことをメインにしている仕事に就けば全くの初心者だ。これなら文句を言われない。なぜ事務職じゃないのか、それについてもやり尽くしたから他の分野にチャレンジしたかったなどという理由も考えられる。

そこで本題。タイトルの「潰しが効かない」とはハローワークの職員さんに言われた一言。

というのも軽作業メインと事務の仕事があるという求人を紹介され、職場見学に行った。
私自身、折り鶴を在宅ワークでやることに対し強い抵抗があった。ボランティアでは経験があるが賃金が発生し、仕事になるこの作業をどう納得させるか。果たしてそういう環境で我慢ができるのか。

あなたには合ってると思うという職員に対し、体調を崩して解離し9月の記憶はほとんど健忘して覚えてないところまでいった。
結果的に合ってないことが自分の中では証明された。

本題に戻るが、職員から言われた一言は10月に入ってから。
先方とは書類選考の合否や実習の日程調整の窓口は全てハローワークを通してもらうようお願いしていた。
しかし合否の電話は直接私のところにかかってきた。

「気が変わってなければ」「他で決まってなければ」と定型文言から面接に来て欲しいと続いた。面接?実習はどこいった?
これは怪しいと思い、面接にはハローワークの方に同行してもらってることを理由に職員からの折り返し対応にすると伝えた。

電話をしてきた担当者は以前にもハローワーク職員との対話で、求人票には在宅と出勤が半々で週5日勤務だと書いてあることに対し「出勤を週5日対応可能」と言ってみたり、実習する場合の流れについて確認したところ「既に採用予定の人がいるが、それでも構わないならば履歴書などを送って欲しい」と言った人物。

直接電話を受けた時に、あっこの人か!と確信したのを覚えてる。

ハローワーク職員から実習の日程について職場説明会を担当してくれた責任者と話したという連絡があり、後日会うことにした。

その場で聞いた話では「採用は80〜100%ない」「それでもよければ実習になる」ということ。さらに重ねて、実習だから賃金や交通費も出ないと説明された。それはそうだ。
しかし、障害枠という世界で働くのは初めてだから雰囲気だけでも体験しておくのはいいことだと説得されたのも事実。
それなのに普段穏やかな職員がかなりイライラした口調で【折り鶴をやっても他では潰しが効かないじゃないですか?】という一言。

担当者とのやりとりで何があったかは教えてもらえなかったが、相当カチンときたことがあったんだろうと想像だけしておいた。

潰しが効かないことに対しては、驚きながらもそうですね。と同意はした。

今後について改めて振り出しに戻った。
ただA型に行って障害特性を学ぶという選択肢もアリかと思ってるという話をしていた。

まだ障害の診断を受けて1年しか経ってない。
自分の障害特性は何か、配慮して欲しいことは何かに対して全く答えられない。
解離する理由や健忘頻度なども把握していない。

それは今まで解離性障害という病気であろうという仮定の中で生きてきて、一般枠で仕事をしてきたからだ。障害について1つも考えたことがない。

A型は最低賃金は保証されているが勤務時間が短い。交通費が出ないところも多い。
だけど障害特性を学びながら今後進むべき道を支援を受けながら探すことはできる。

私に足りないものは誰かに頼るということ。
子供の頃から他人と違うことを認識し、親に話を聞いてほしいと願うも、うるさい、邪魔だと相手にしてもらえず。学校でさえも、忙しいと断られた。ずっと孤独と絶望の中で生きてきた人間が今、誰かに頼ろうと動き出してる。

これは大きな一歩だと自分を褒めたいと思った。

自分にとって幸せとは何か。
がむしゃらに仕事をしてお給料をいっぱい貰っても使う暇がなく、残ったのは適応障害という苦しみだけだった。
自分に合う環境で、就労時間で、楽しいと思える趣味や日々が1秒でも多く訪れるなら、一度最初からやり直してもいいのかもしれない。

今の目標はいつか訪れる最期に「楽しかった」と言えること。

また動きがあった時はここに記録として残していこうと思ってる。

無理しない程度に、過去の辛い経験を楽しいことで上書きする旅を今後も続けていけたら幸せだな。


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