社会人2年目になって学んだこと

急遽思い立って、この社会人生活の2年間で学んだことを書き留めようと思いました。
社会人であれば全員に当てはまる内容を、
イメージが湧くように出来る限り具体的に記載したつもりです。
(年次が若い人向けではありますが)
4月から新社会人になる方々や1年目などの方々に、参考にして頂けますと幸いです。

前提、1年目~2年目途中の僕はこんな感じでした。
たまにやる気が出ない日があって生産性が下がる
お客さんへの返信が漏れる、自分が切った期日に遅れることがある
業務の難易度が高いと思考が停止する
質の高いアウトプットを出そうとして悩み続けるものの、結果しょぼいのしか出てこない
悩みを周りに相談出来ずにひとりで抱え込み、悪循環に陥る

正直今思うと笑っちゃうくらいカスみたいな日々を過ごしてました。
(今は結構充実していて、楽しいです)
皆さんがこうならないために、
取ってほしい心構え/行動を5つに分けてお伝えしたいと思います。

1.「モチベーション」という概念をなくそう

「学生」から「社会人」になると、
「お金を払う立場」から「お金を貰う立場」になります。
そして、「お金」を貰う以上、そこには常に貰う「お金」に見合った働きをしないといけない「責任」がつきまといます。

だから、そもそも、やる気とかモチベーションによって自分の働き方の質が下がるなんてことは、あってはならないことなんです。

お金を払って好きなスポーツチームの試合を観に行ったのに、
選手が「今日はやる気が出ないからちゃんと走りませんでした」なんて言ってたら、「いやふざけんなよ」って思いますよね。
お金を払ってレストランでご飯を頼んだのに、
シェフから「今日はモチベ低いから適当に作りました」なんて言われたら、「いや金払ってんだけどどうなってんのこの店?」ってなりますよね。

それと同じで、どんな会社にいようが、どんな環境だろうが、
皆さんは会社からお金を貰っているんですから、
それに見合った働きをする義務が必ずあると思うんです。

そもそも、「モチベーション」という言葉自体、
仕事がうまくいっていない人が言い訳をするために作ったような気がします。
(「モチベーションがない」っていうことで、自分の仕事の出来なさと別の部分に原因があるように思わせることが出来る)

社会人になったら、「モチベーション」という概念は捨てましょう。

ただ、そうはいっても、仕事がうまくいかない時も当然あります。
仕事したくねーよ今日、と思う日も、絶対にあります。

その時に大事なのは、
「その感情を受け入れる」ことです。
人間弱いので、負の感情に抗って、
やりたくないことをやりたいと思おう、変にやる気出そう、と思っても、
絶対にうまくいかないです。
重要なのは、仕事したくない、憂鬱だ、と思ったら、
一旦冷静になり、自分を俯瞰して見てみることです。
「あ、今俺仕事やりたくない、って思ってるな」という風に気付けます。

このように自分の感情に気付けるようになると
「はいはい、嫌かもしれないけどね、結局やるしかないんだよ」
敢えてその感情を受け止めることで自分自身を宥めることが出来るようになります。

この感情のコントロールは日々生きていく上でめちゃくちゃ大事だと思います(基本的に仕事なんてしたくない日ばっかりなので)。
ただ、それでも、お金を貰っている以上、やらないといけないんです。。

この辺を理解して社会人になるのとならないのとでは、冗談抜きに雲泥の差だと思うので、是非覚えて帰って貰えたらなと思います。

2.凡事を徹底しよう

僕たちは、他人との「関係」の網目の中で生きています。
仕事はひとりではしません。上司、部下、同僚、お客さん、パートナー、、色んな人たちと一緒に行うものです。

そういった人たちと、気持ちよく仕事をしていく上で必要なものはなんでしょうか。
僕は、それは「信頼を得ること」だと思っています。
この人に信頼されてないな、って思う人と一緒にする仕事ほど苦痛な仕事ってないです。自分が思ったことも言いづらい、やりたいこともやりづらい、、とにかく不自由です。

その不自由さからの解放において最も大切なのが、「信頼」です。
では、どうすれば他人から「信頼」を得ることが出来るでしょうか。

学生に毛が生えたような1年目なんかペーペーなので、基本的には何も出来ません。
まして大きな成果なんて出せるはずもありません。
逆に、何も出来ないからこそ、「誰にでも出来ること、当たり前の凡事を確実に積み重ねる」ことを徹底しましょう。

例えば、以下のような凡事が挙げられます。

即レスをする
→社内でも社外でも、自分宛に来た連絡は2時間以内に返信する。
周りでも返信がやたら遅い人、いませんか?普通にむかつきますよね。
返信するだけなら誰にでも出来ます。

時間を守る
→寝坊しない。自分が切った期日や約束を守る。
時間全然守らないやつって、絶対信頼出来ないですよね。
時間を守ることにスキルなんていりません。

報連相を徹底する
→何かあったら報告、連絡、相談!
社会に浸透している基本のキですが、これを100%徹底出来てる人って、
実はかなり少ないと思います。

正しい身なりを意識する
→髪や服装、ひげなどを整える。
単純に髪ボサボサでシワッシワのシャツ来てる人と仕事したくないですよね。

常に明るく、元気に振る舞う
→大きな声で返事する。笑顔で挨拶する。
例え能力がそんなに高くなくても、いつも明るく、元気な人って、一緒にいて気持ちがいいし、僕はそういう人と仕事をしたいなと思います。

このような凡事を徹底していくことで、他人からの「信頼残高」を蓄積することが出来ます。
この蓄積が、「あいつになら仕事任せられるな」「一緒に働きたいな」という思いに繋がり、あなたの社会人ライフを好循環にさせていくことでしょう。

ただ、せっかく貯めたこの信頼残高を一瞬で失くしてしまう危険な行為があります。
それは、「嘘をつくこと」「誤魔化すこと」です。
社会人1年目なんて、失敗はつきものです。ていうか、何も出来ない前提でいる方がよっぽど健全です。
それなのに、自分のミスを隠したり、嘘をついたりしてしまうと、
他の人は何も信用出来なくなってしまいます。
正直隠したくなる気持ちは死ぬほど分かりますが、
素直に自分のミスや落ち度を認められる人の方が最終的に確実に成果を出せると思います。

なので、まずは派手な成果なんて残そうとせずに、
誰にでも出来る当たり前の凡事から積み上げていきましょう。

3.思考を言語化して、声に出して話そう

1年目にありがちなのが、
「何だかよく分からないけど、何が分からないのかも分からない」というケースです。
特に僕は、自分の思考の言語化が苦手で、
なかなか思ったことを自分でも整理することが出来ていませんでした。
こうなると、そもそも何を上司に相談すればいいかも分からず、
とりあえず後回しにして、忘れ、放置され、、、、最悪な状況になってしまいます。

何度も繰り返しますが、1年目なんて何も出来なくて当然なので、
「何が分からないか」を言語化することは出来るようになってた方がいいです。

僕は2年目になってから、
色々なコンテンツ(映画/漫画/ドラマ/番組/アニメ/音楽/ゲームなど)を観るにあたり、
今までは観てはい終わり、だったところを、
「良いな、と思ったところ」「何故そこが良いと思ったのか」
「微妙だな、と思ったところ」「何故そこが微妙だと思ったのか」「自分だったらどのような見せ方/言い方にするか」
といった観点で
とにかく箇条書きでいいから書き出したり、友達や家族に積極的に話したりするようにしました。
(家でひとりで観てるときでも、思ったことを敢えて声に出して言うようにしました。頭おかしいですが。)

これを半年くらい毎日続けてたら、これ自分でも驚いたくらいなんですが、
仕事においても、自分の考えがスラスラ出てくるようになりました。
難易度が高いものであっても、完全にイメージが湧かなくなることがなくなり、
「ここの部分があんま分かってないんですけど、こういうことであってますかね」みたいな形でポイント絞った相談が出来るようになりました。

やっぱり、声に出して話すことで、自分の考えが整理されますし、
自分の思考プロセスが馴染んでいく気がします。
これはまじでおすすめです。学生時代からもっとやっておけばよかった。

4.10点でもいいから、アウトプットを出そう

僕は、なまじ(所謂)「優秀な経歴」を歩んできてしまったので、
当然自分も優秀なんだろう、という変な自己認知、謎のプライドがありました。

だから、仕事を振られると、
「よ~し期待を超えるようなもの作るぞ~!」と意気込み、
でも実は優秀でも何でもないので行き詰まり、
でもプライドだけは一丁前に高いのでそのまま悩み続け、
結果ゴミみたいなアウトプットしか出せない、みたいなことが続いていました。

結局、「あ、俺って全然優秀でも何でもないじゃん」って気づいたところからが始まりで、
最初から高い点数なんて出せるわけないんで、
まずは10点でもいいから短時間で捻り出して、それを先輩方に見てもらいましょう。
初めのうちは先輩方からたくさんのフィードバックを貰い、また作り、20点、またフィードバックを貰ってまた作り、40点、、といった形で進めていくのが理想です。

ここで大事なのは、「期待調整をすること」「貰ったフィードバックを素直に受け止めること」の2点です。

先輩からしたら「60点くらいのものが来るんだろうな」って思ってるのに、
10点のものを持ってこられたら、いくらなんでも「は?」ってなります。
なので、
そこは「すみません、まだ正直全然出来てないんですけど、ストーリーの叩きだけ作ってみたので、そこをご確認頂きたいです。」
「今回はここの部分とここの部分を直して来たので、見てもらいたいです。現状30%くらいの出来です。」
みたいな感じで、期待調整は必ずするようにしましょう。

また、時には、自分の出したアウトプットがボコボコにされることもあります。
でもその時に、「いや、」とか「でも、」とか言って防衛反応を出しちゃうと、せっかく色々教えようとしてくれる先輩方も「なんだよせっかく言ってるのにその反応は」となって、次からフィードバックをくれなくなってしまいます。
そこはお互い気持ちよく仕事をするために、わざわざ時間を割いてくださっているんだ!!という思いのもと、素直に受け止めましょう。
(もちろん、そのフィードバックが理解出来なければ分かるまで聞きましょう。)

これは結構陥りやすい失敗かなと思うので、
10点でもいいから、早くすりあわせることは強めに意識してみてください。

5.ひとりで抱え込まずに、先輩や上司に頼ろう

これから、仕事がうまくいかずに悩んだり、人間関係で苦しんだりすることは、確実に出てくると思います。

そうなったらそうなったで仕方ないので、
そうなったらひとりで抱え込まず、どんどん先輩や上司を頼りましょう。

これは勘違いしてる人が多い気がしますが、
「仕事の悩みは仕事でしか解決出来ない」です。
いくら友達と馬鹿騒ぎしたところで、次の日にはその仕事は待っているので。そこから目を背けても何も変わりません。

だから、適切な人に適切な相談をあげましょう。
僕は半年くらい前、現場に立っていたとき、上記であげた凡事も出来ないわ、スキルもないわで、お客さんからクレームを貰い、めちゃくちゃ落ち込んでいました。

この落ち込みの原因を辿ると、「先輩からの評価が下がる」となり、
さらに突き詰めると、「社長からの評価が下がる」ことだと分かりました。
1年目とかであれば(プライドも高かったし)ひとりでくよくよ悩んでいたと思いますが、ここは思い切って社長にこのことを伝えました。
(僕は小さい会社で働いているので一気に社長までいけるのは限定的な例だと思いますが)
そこで社長から、「悩んでいるのは分かった。まずは当たり前のことから積み重ねていくことが大事だから、そこから信頼をまた獲得しにいけばいい。対応出来ない部分は〇〇(先輩)にもフォローしてもらうように言っておくから。心配するな。」と言われました。
この時点で、僕の「社長からの評価が下がる」という悩みは完全に解消しました。
そして、次の日からは完全に新たな気持ちで業務に取り組むことが出来ました。

この経験から、悩んだときは、その悩みの大元と思われる人物、あるいはその悩みを解決してくれそうな人物に相談をすることの重要性を痛感しました。

それ以来、僕は積極的に先輩や上司、時には同僚にも相談をするようにしています。
ひとりでただ悩んでいた時代と比べ、圧倒的に精神衛生状態は良いです。


・・と、めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、こんな感じで書いてみました。
改めてまとめると、以下です。
1.「モチベーション」という概念をなくそう
2.凡事を徹底しよう
3.思考を言語化して、声に出して話そう
4.10点でもいいから、アウトプットを出そう
5.ひとりで抱え込まずに、先輩や上司に頼ろう


今回書いたことは、自分のガチの実体験から来たものなので、
個人的には死ぬほど腑に落ちてます。今回改めて整理が出来て良かったです。(今思うとほんとひどい1年目だったなと。。)
他にも思ってること、大事にしてることは細かいところまで含めるとあったりはしますが、ちょっと長くなってしまったので、
個人的に色々聞きたい、とかあれば、気軽に連絡ください。
微力ながらも力添えは出来ればと思います。
僕の経験が少しでも皆さんの糧になると幸いです。
お読み頂き、ありがとうございました。

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