初見がダイ大アニメ見たよ 20話まで
前回↓
11〜13話と、ちょっと間を空けて14〜20話を見ました。
とりあえず思うことは前回も言いましたが、毎回が無理ゲーじゃね??
見るたびに前回はまだ厚情あったんだな……という絶望感で敵が攻めて来て毎回がクライマックス。
特に17話の前半の詰み感おかしいだろ。
でもだからこそ、20話の「ヤツ」の惨めで哀れな様が逆に印象に残ってしまった……
そんな11〜20話でした。
ハドラーとかも含めて敵も味方も相手に対して「なぜだ」って思ってくれるし、尋ねてくれるし、答えてくれる。
こちらの「なぜ」にもちゃんと尋ねてくれてちゃんと説明してくれるから視聴者にやさしいなと思いました。
「心臓が一つ潰れただけだ」って、バトルものでもほぼお目にかかれないお言葉だなぁ……
相変わらず人物関係を見るのが美しくて楽しいけど、複雑すぎずホビアニ舌にたすかる。
例えばクロコダイン。武人に戻ってからどんどんかっこよく株を上げているけど、敵だった時はザボエラにとことんバカにされていた。
敵としての出番が終わった後で、彼の武人魂を評価していたヒュンケルが出てくるの色々巧いよなぁって。
元からその武人魂は魔王軍でもバカにされているだけじゃなかったんだ(でもヒュンケルはヒュンケルで微妙な立場だったので擁するまでには至らなかったという)、からのどんどん上がる株。
ヒュンケルもアバンの弟子の力はダイたちにとって脅威だったけど、その肩書きが魔王軍での立場を複雑にしていたりね。
憎しみに囚われたヒュンケルの目が、アバン先生やマァムちゃんから見たら歪で可哀想だけど、バーンから見たらお気に入りになってたり。
同一人物でも、相手が変われば見方や評価も変わるの、すごく当たり前のことなんだけどそれが良いしわかりやすい。
基本的に人間の優しさを賛美しているけど、優しさや大切にする想い=強くもなるけど弱点にもなる、のも割と一貫している。
レオナ姫を助けなきゃで逃げられなかったダイとか、マァムちゃんがどうこうされることが一番精神を甚振られるとハドラーに見抜かれたポップとか、アバン先生のことで煽られて感情的になるマァムちゃんとか。
ここは課題でもある反面、人間として変わろうとして変われないところもあるからみんなで支えるのが大切なんだろうな。
でもだからこそ18話のあのシーンは意表を突かれたというか。
ヒュンケルやアバン先生への感情はマァムちゃんの方が間違いなく大きいんだけど、あの場で戻らなきゃって思っちゃうのがダイなのはめっちゃわかるんだよな……
だってあの日の再現されちゃなぁ、自分たちのためにってところ含めて綺麗に再現されたらいても立ってもいられなくなっちゃうもんな……
グロいシーンはあんまりないけど、男女分け隔てなく痛そうなシーンがクッッッッソ痛そうなのでたまにヒーッてなる。
よくのたうち回るポップの描写もそうだし、14話のアポロさんの腹のところとかマジで痛そう。マァムちゃんの顔面パンチとか。
まあそこはバトルものの容赦のなさが出てて良いところであると思うけど。
14話から20話までをほぼ一気見したので、20話前半が終わった時の頭の中には半分くらい「フレイザードの栄枯盛衰」って言葉がありましたわ。
バベル破壊とかの必要はあったとはいえ、ここまで「勝てねえよ…」の絶望から、あんなに惨めで哀れな最期まで堕ちることってあるんですね。
ミストバーンへの乞いと、ダイに「負ける気がしない」と言葉でも切り捨てられたシーンは、もう8話のクロコダインへの「もうダメみたいですね……」なんて比じゃないめためたな尊厳破壊を感じた。
勝利フラグ演出は燃えるがここまでやれとは言ってない、ってレベルでしたぞ。
ポップに墓作ってやっかって思われるの、ダイたちから見ても相当しこりのある最期だったんだよなぁ……
長期アニメだから、ポップが9話で勇気を出せるようになってめでたしめでたしで終わらずに、その後も色々あるのがいいよね。
調子乗ってる方が逆に安心するようになったり、レオナ姫を助けてやりたいから逃げたくないって思いが今度は裏目に出たり、あの性格に相性のいい師匠と出会ったり。
エイミさんに鼻の下伸ばしたりで健気とまでは行かずとも、ヒュンケルをライバル視するくらいにはマァムちゃんを好きでい続けてるのもなんだかんだで憎めないし。
師匠ことマトリフ爺さんといえばよくこの時代にあのキャラで放送できましたね……って感想が真っ先に来てしまった。
フレイザード編ではマリンさん出て来てすぐやられちゃったけど、CVやすきよさんなの!?!?!?って14話のときの感想大体持って行かれてしまい今後どれだけ出番あるかわからないけど勝手にそわそわしている。
なんか今回も色々盛りだくさんだったけど、それでもまだ80話ある。ボリュームがえぐい。
一度中断したらまた見よう!ってなるまでが長いことに定評がある私だけど、ちゃんと完走できるよう頑張ります。
(※プリリズ3部作全完走に1年半かかった)