見出し画像

#日本ダービー回顧

第89代ダービー馬はドウデュースでした。

皐月賞馬ジオグリフ、1番人気ダノンベルーガを見る位置で冷静に運び直線では2着のイクイノックスの追撃を封じる完璧なレースでした。

大観衆でテンションの上がってしまう馬もいる中でこの馬は全く動じていなかったです。走る能力も高いですがこの馬は精神面や操作性も含めた完成度がこのメンバーでは抜けていました。距離の不安も完全に払拭する内容で終わってみればダービー馬にふさわしい馬でした。鞍上も武豊騎手もとにかく冷静でダービーを5勝している経験値をフルにいかした騎乗だったと思います。狙っていたとはいえダノンベルーガの後ろでジオグリフとダノンベルーガのポジション争いを見ながら運べたのは幸運もあったと思いますし持ってるなと唸るシーンでした。有観客になった途端、全てを持っていってしまうのはやはりスター。こういう大団円は観る側が望んでいてもなかなか現実にならない物、レースの後にとても心地いい気持ちになるいいレースでした。この後は直行で凱旋門賞との事、ダービー馬、武騎手で望むのはおそらくラストチャンス。厳しい事は分かっていますが全てをハッピーエンドにしてしまいそうな夢をこのコンビには期待してしまいます。

2着はドウデュースの後ろから差してきたイクイノックス。前半の行きっぷりが悪く後方からのレースになりましたが力は存分に発揮したと思います。まだまだ奥がありそうな馬で陣営が未来におつりを残した仕上げ。一歩足りませんでしたが今後の競馬界を引っ張る馬になる可能性は高いと思います。(レース後故障が判明、軽症である事を願うばかりです。)

3着は内枠を生かし最高のレースをしたアスクビクターモア。弥生賞勝ち、皐月賞5着は伊達ではなく実力がある事は分かっていましたが今回はレース前の田辺騎手の会見を見て軽視してしまいました。平常心で望む事が大事なのは承知していますがやはりダービーは気持ちで買いたいレース。来年以降も田辺騎手はスタンスは変わらないでしょうからこれは自分の買い方を変えていく必要も感じたレースでした。馬自体はやはり中山コースの方が向いていると思うので秋のセントライト記念や有馬記念も楽しみです。

本命にしたダノンベルーガは4着に終わりました。道中字ジオグリフに徹底マークされる厳しい展開から直線は有利でもない内に切り返してクビ差馬券内には届きませんでした。それでも現状で精一杯のレースはしていると思いますしドウデュースの4角の手応えからも勝ちはなかったでしょう。一週前追い切りの動きが勝負掛けを強く感じさせる決め手になり本命にしました。結果論ですが作り過ぎた印象はあります。陣営の勝ちたい気持ちが強すぎて裏目に出る事もあると受け取っています。4着にはなりましたが本命にした事は後悔はありません。今後は自身の脚との戦いになると思いますがとりあえずは無事に夏を越してもらいたいです。

この回顧を書いている時点で既に出走馬3頭の故障が判明、残念な結果ですが全馬がその時点のぎりぎりまで仕上げてくる日本ダービー。仕方のない面もあります。

毎年思いますがダービーはやはり日本一のレース。全馬の関係者の方、凄いレースでした。お疲れさまでした。

第89代ダービー馬ドウデュース

おめでとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?