親密チームとの2ヶ月間

mitsuさんのNETSHARELIVE #NO密 vol.2『親密〜特別な夜をあなたに〜』が先日無事に終了しました。
コロナの影響で「親密」vol.6が中止になり、公演が開催される予定だった日に公開した『それが大事』のカバー動画。

個人的に #NO密 vol.2 は、この日から始まった親密チームのコロナ自粛期間中の活動における小さなゴールのように感じました。
4月からコツコツと作品を出してきた親密チームの作品作りの裏側を知ってもらいたい+個人的にもちゃんと書き留めておきたいと思ったので、勝手に振り返りたいと思います。


1曲目『それが大事』
4/3「親密」vol.6が中止になり「ライブはできなくなってしまったけれど、この日に何かできることはないか?」というところから、何ができるかアイデアを出し合いこの形に着地しました。
mitsuさんが提示した「こんなときだからこそ聴いてくれた人が元気になるように」というテーマから、選曲されたのが『それが大事』でした。
映像に関しては<親密の歴史が感じられるように>これまでのライブ映像を少しずつつなげた前半、3人がそれぞれの環境で撮った映像を繋ぎ合わせた後半で構成されています。
前半の映像からは、親密チームとして音を紡いできた歴史と絆。後半の映像からは前半で過ごしてきた時間があるからこそ今この音楽が届けられるということ、そしてその音楽に込められたメッセージが真っ直ぐに伝わるのではないでしょうか。
最後の手描きのメッセージからも3人の想いが伝わってきますよね。
今思えば、誰もが「これからどうなるんだろう…」という不安だらけの中での取組みでしたが、泰斗さんの「できる範囲でとことんやりましょう!」、柴さんの「やったりましょう!」という熱い言葉に背中を押されたのを今でも覚えています。


2曲目『らいおんハート』
『それが大事』の公開をして数日後にグループ通話でのミーティングを経て、<今できる形で音楽を届け続けよう>ということから2曲目のカバー動画を作ることにしました。アレンジ作業を会ってできない状況だったので、過去にライブで演奏したカバー曲の中から選曲することに。みんなを元気付ける『それが大事』に続く曲で、コロナの影響で心身ともに疲れた方も多い時期だったので、聴いた人の心を癒せる「らいおんハート」が選ばれました。
家にいよう、StayHome、が呼び掛けられている自粛期間だったので、この作品から
・各自の家でiPhoneで撮影(泰斗さんはシンセなので音は録音)
・iPhoneで撮ったムービーの音を泰斗さんが軽くミックス
という形で作品を作るようになりました。
作品では、音と映像にずれが無いように、完全一発撮りの映像を使っています。一発撮りというと「1回しか撮らない」と思われる方もいるようなのですが、そうではなく「1回の撮影(録音)のみで完成させる」ということです。歌詞を間違えたり演奏を間違えたりせずに1本撮りきる、これはなかなか大変なことです。
音に関しては軽いミックスのみで、修正などはされていません。
これは腕の良さがある親密チームだからこそ出来る作品の作り方だなと思いましたが、その凄さが映像からは伝わりづらいのが悲しい…。
映像に関しては「癒し」をテーマに、曲の温かさが伝わるようにしました。親密チームの作品を編集していて感じたことは「耳が幸せ…」ということ。ピアノとバイオリンの癒される素敵な音、そこにmitsuさんの語りかけるような歌がのっかり、とても癒し効果のある作業時間となりました。ありがたい。


3曲目『切手のないおくりもの』
元気付ける、癒す、に続くのは明るくて温かい気持ちになれる「歌のおくりもの」でした。コロナの影響で心がすり減ってる頃かな?というタイミングだったので、心温まるこの曲がぴったりだったと思います。
ここにきて、初めて3人の衣装の色を合わせることに。衣装を揃えるだけで映像の印象も変わるものだなぁ、と映像ができてみんなで感心した記憶があります。
映像に関しては『切手のないおくりもの』のタイトルからイメージした「手紙」を背景に。曲の持つ「温かさ」から、温かみのある色・質感を意識しました。
この時期に週1ペースで作品を出し続けていたのはすごいなと改めて。そして3作目になると、作っていくまでの過程もスムーズになるので、書けるような目新しいエピソードがないなぁという気付きも。
ちなみにこの映像がアップされた2日後に#NO密 vol.1が行われたのですが、その時既に「次回は親密で#NO密をやろう!」と話していたと思います。


4曲目『空も飛べるはず』
初めてゲストを迎えての作品。アコースティックギターが入るだけで雰囲気ががらっと変わるから驚きます。音はもちろん、映像としてもひヵるさんが入ることで印象が変わって「新しい親密」が見せられたのではないでしょうか。
映像の撮り方は変わらずiPhone一発撮り。この形式だからこそ、自宅に居ながらもこうした形でコラボレーションできるのが、この作品の作り方の良い点だなと思います。
衣装を皆さん白で統一したので、白い衣装が映えるように、そして曲に合うように背景は青空に。爽やかなだけでなく、切なさも感じるこの曲をイメージして、ただの綺麗な青空ではなく少しくすんだ青空にしました。
#NO密 vol.2のリハーサルライブで公開となったので、映像を見ている皆さんの反応や感想をリアルタイムで見れたのも、#NO密 vol.2の映像編集中の身だった私としてはとても嬉しいものでした。


そしてNETSHARELIVE #NO密 vol.2『親密〜特別な夜をあなたに〜』へと繋がります。
こうして書きながら振り返ってみて初めて気付きましたが、これが2ヶ月の間の出来事だったとは…びっくりするほど濃厚な2ヶ月でした。会わずして、こんなにもチームとしての深まりを築くことってできるものなんだなという驚きもありつつ。初めての試みが続く中、何が正解なのかわからないけどとにかく前に進んできた親密チーム。
裏側を正直に語るとすれば、全てが順調で思い通りに進んでいたわけではありません。<今できる形で音楽を届け続けよう>ということは<制限のある中で、できる形で音楽を作る>ということ。できる事の中では100点をとれているけれど、本来の状況であれば200点がとれるのに!ということだったりもします。
「本当にこの形で映像を出し続けるのが正解なのか」とmitsuさん自身が悩んでいたこともありました。でも、答えのない中で悩みながら、考えながら「これが自分たちの正解だ」と、進む道を自分たちで選んできました。その繰り返しでした。
だからこそ #NO密 vol.2 は、悩みながらも進んできた親密チームの一つのゴールだと感じました。

親密チームの作品作りに携われたことは、喜びや学びが多く、不安に包まれながら過ごす2ヶ月において大切な糧となりました。文字にするとびっくりするくらい薄っぺらい感じがするのですが、この期間に自分も作品作りに関われたことは大きな支えになっていました。また、作品を出すたびにファンの皆さんがあげてくれるSNSでのコメントは、親密チームの出す「正解」への「答え合わせ」のようで、「間違ってないよ!」と背中を押してくれているように感じていました。私は作品作りにおけるサポートの立場でしたが、それでも勝手に自分も背中を押してもらっていました。ありがとうございました。
2ヶ月を経て取り巻く状況は変わりましたが、まだ制限がある中での作品作りという点は今後もしばらくは変わらないでしょう。でもきっと、これからも親密チームは自分たちの正解を選びながら、皆さんに素敵な音楽を届けていってくれると思います。そして、その音楽を届けるお手伝いをこれからもできたらしあわせだなと思います。

音楽が持つ力を改めて感じられた親密チームとの濃密な2ヶ月間。
もっとたくさんの方に、親密チームの音楽が届きますように…!

NO密2_集合写真


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