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初めての上棟式!!


先日、木造の新築住宅の現場に行かせていただきました。こういった建設中の現場に行くこと自体、初の経験でしたので、様々な発見があってとても面白かったです。
今回は、その様々な発見をいくつか取り上げて記事にしたいと思います。

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まず、足場です!!もちろん初めての足場だったのですが、意外と揺れるところは揺れるし、気をつけないと頭をうってしまうので、ヘルメットがないと痛い思いをするところでした…
この住宅の模型を制作している途中でしたので、頭の中でどう建っていくかイメージがしやすかったです。
上の写真は2階部分に柱を取り付けたところです。職人さん方がどんどんと柱や梁、筋交いを取り付けていき、あっという間に屋根まで組み上げていく姿は本当にすごくて、驚きました。

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よく見ると、柱一本一本に「いろは順」と「数字」が書かれてあり、同様に梁にも書いてありました。こうやってX軸とY軸に番号を与えてあるのは、同じ番号どうしを組み立てていくためだったんですね!

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クレーンで梁を持ち上げていきます。この部分はクレーンで届く場所だったので、よかったのですが、奥の方は狭まった敷地のため、クレーンが届きませんでした。その部分は、人の力で運んでいきます。物凄い力です…

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大きな木のハンマーではめていきます。今まで見た中で一番大きなハンマーだった気がします笑

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はめる部分はこういった形になっていました。丸くなってるのですね!

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組み立てが出来上がってくると、組み立てた上をひょいひょいっと職人さん方が渡っていました、まさに忍者のように!バランス感覚がすごいです。
まだ、筋交いを入れていないときは、かなり歩いたら揺れていたことから、筋交いがあることで、いかに建物の強度があがるか実感しました。

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この写真は金具で固定したあとです。よく建築の現場から聞こえる音は、こうやって金具を固定するために締める音だったのですね!

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これは、仮の筋交いを調節しながら、柱が垂直になるように調整しているときの写真です。柱にぴったりとくっつけている道具は「下げ振り」と呼ばれるもの。下を覗くと、上に吊るされた重りについた針と、基準位置針があり、この2つの針が合うことで垂直がわかるというとても古典的ながら正確な方法で、調整していました。

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組み上がっていった柱や梁は下から見ると、このような光景が広がっており、幾何学的な美しさを感じました。
梁にも様々な太さがあり、柱と柱の距離や構造的にどこに力がかかるかによって変えているようです。

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そして、この日は上棟式が最後に行われました。
そもそも上棟式とは、骨組みが完成した区切りの時期に、ここまで無事に工事が進んだことへの感謝と、完成を祈願する儀式のことだそうです。自分は経験したことがなかったので、新鮮でした。施主さんがいらっしゃって、建物の四隅に米粒をまいたりし、一連の儀式が無事終わりました。

上棟式や地鎮祭は文化として、とても興味深いなと感じています。少し調べてみたら、欧米の国々(キリスト教文化圏)ではそういった儀式はないそうです。タイや台湾では日本と似たような儀式をするようなので、アジアでの文化(多神教)が生んだ考え方なのかなと思います。

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