可愛くね、とびきりの愛よ届けて

オシャレとわたし

自分の根幹を考えたときにファッションやコスメの存在はきっと中心部にあると思う。
小さい頃からフリルのついたスカートやドレスが好きだし、りかちゃん人形はすごく好きでいろんな着せ替えをして楽しんだし、髪の毛は物心ついたときから自分でアレンジすることが好きだった。母の口紅を塗ってもらうと喜んでいるような、絵に書いた女の子をずっとしていたと思う。

小学校の頃は兄妹がいたため、ほとんどお下がりの男物の服を着ていた。それがすごく嫌だったし、近所のお姉さんからもらった服もきっと好みではなかった。
初めて自分で選んで買ったピンクのスカートは擦り切れるほど着た。

中学に上がると、親を連れてたくさん買い物をするようになった。お小遣いで服をたくさん買った。休みの日におしゃれして出かけるのが好きだった。

高校に上がるとバイトをして、好きなものを買えるようになった。コスメも洋服も、沢山買った。オシャレをすることが好きで好きでたまらなくなった。

大学時代は制服がなくなって戸惑ったけど、たくさんまた服を買った。ファッション誌だって読むようになったし、メイクも楽しい、髪の毛を染めたりパーマをかけれることがとにかく楽しくて、美容院が大好きになった。

就活のとき、ファッション業界を目指した。好きだから。でもそんなに甘くなくて、ぜんぶ落ちた。結局広告業界に入って、激務の中、お洒落の楽しみを忘れてすっぴんで仕事をするようになってしまったのだ。

そんな仕事はもちろん長続きせずに、人生で初めて立ち止まってしまった。いろいろあった。あの二ヶ月。
次の仕事を考え始めたとき、やっぱりわたしはファッションや美容の方面に行きたいんだなって改めて気付いた。

いまはありがたいことに、大好きなファッションに携わる仕事をしている。出勤のときも可愛い服を着て過ごせる。実際のところは結構スキニーにニットとかが多いけど、気分が乗らない時はとびきりのオシャレをして濃い色のリップを塗って出勤する。自分の機嫌の取り方を知っている。

休みの度にしっかりメイクしてウィンドウショッピングに出かけ、コスメや新しい服に心を躍らせるのが習慣になりつつある。このときめきを大切にしている。

オシャレとわたし。
それは自分の為の魔法。

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