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凡人のわたしがクラウドソーシングで次々と契約できた提案文の書き方【簡単に整えるだけ】

提案文の書き方がイマイチ分からない

応募者が多すぎて実績が少ないわたしには無理…

応募してもいい返事がない…

半年前のわたしが、クラウドソーシングで案件を探しながら思っていたことです。

副業として利用し始めたものの、提案文の書き方がよく分からず全然案件が取れませんでした。


「応募者が多くても埋もれない提案文を作りたい」

「書き方のひな型があればいいのに…」

ということで、クライアントの目を引く提案文の書き方をまとめます。

<著者プロフィール>
みさと 在宅オンライン秘書・ライター 
・提案文33件応募→15件採用
・クラウドワークス「ライター部門契約ランキング」10位
(2020年11月第3週)
・採用業務にて提案文100通以上を見てきた
・クラウドソーシングで10万円の継続収入あり


在宅ワークを始める前は一般企業の派遣OLでした。
就活も頑張らず、人生で履歴書を書いた数は片手で足りるほどです。

クラウドソーシングも最初は応募してもほとんど返信なしかお断り。
徐々にコツが分かってきて、3ヶ月後には7割ほど返信が来るようになりました。


わたしが契約率を上げるのに工夫したのは、

・プロフィールの書き方を工夫する
・ポートフォリオを作り込む
・実績を増やす

ではありません。

採用者がパッと見たら内容が分かる提案文を書くことです。

実績を作るのは時間がかかります。

しかし読みやすい提案文は今すぐ作れます。

作り方は簡単です。大きく3つの項目を分けて簡潔に書くだけ。

文章の第一印象を良くして「もっと中身を知りたい!」と思われる、提案文の見た目を整えることに重点を置いたnoteです。

※内容は全て無料で読めます。有料(100円)でわたしが実際に送った提案文がおまけで見られます。

文章の”見た目”を軽視してはいけないワケ

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わたしが採用側のとき、スキルが同じなら提案文が分かりやすく文章の印象がいい人を選びます。

印象がいい=丁寧な言葉づかいではありません。

情報を整理して伝えてくれているかです。

採用者とのやりとりはテキストが中心です。

提案文が整っていて質問にきちんと回答していると、「コミュニケーションコストが低そう!」と選ばれる確率が上がります。

ほとんどの人は提案文の見た目をそこまで気にしていません。

他の人と何か違うな、と印象に残り一歩リードできる提案文になります。


文章の見た目を整えるとは?

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ここで言う見た目を整えるとは、校正・推敲など文章自体を見直すことではありません。

提案文を書いたら、さらに資料を作りのようにレイアウトやデザインを工夫することです。


そこで今回はキリンさんを例にパッと目を引く好印象な提案文を作ります。

<キリンさん(30代・在宅ワーカー)>
・前職は一般企業の事務職
・クラウドソーシング歴 3ヶ月
・単発の案件を5件受注
・自宅で継続してできる案件を探し中

応募する案件はこちらです。

【事務アシスタント募集(完全リモート)】
概要:サイト運営におけるお客様からのメール対応と入力作業
時間:平日10時〜17時で1日3時間ほど、週4日〜
金額:時給1200円〜
必要なスキル:Word、Excel、zoom
備考:こまめにメールチェックできる方を優先します。
応募方法:簡単な自己紹介、経歴、稼働時間など記載してください。

キリンさんが作った提案文がこちら。

初めまして、キリンと申します。
募集を拝見して、これまでの経験が生かせると思い応募いたしました。
受注したお仕事に対してコツコツ真面目に作業することを常に心掛けています。
私は3ヶ月前から在宅ワークをしています。
基本的に平日の10時〜17時の中で1日5時間ほど作業可能です。
これまでに在宅ワークとしてデータ収集、営業メール代行、データ入力など多岐にわたって仕事を受注してきました。
そのほかに正社員として10年ほど企業に就業していました。
Word、Excelは実務経験があり問題なく使用できます。
Zoomも使用可能です。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。

クライアントの質問にしっかり答えていますよね。

では、パッと見たときあなたはどう感じたでしょうか。


「ちょっと読むの面倒だな…」と思いませんでしたか?


そこで見た目をガラッと変えてみます。

初めまして、キリンと申します。
3ヶ月前から在宅ワークで事務のお仕事をしています。

【経歴】
■在宅ワーク(3ヶ月)
・データ収集
・営業メール代行
・データ入力

■一般事務(10年)
・電話応対
・書類作成 など

【稼働時間について】
・平日10時〜17時
・1日5時間程度稼働できます

【使用可能ツール】
・Word、Excel(実務経験あり)
・zoom

日中は在宅のため、メールの返信は1時間以内に可能です。
コツコツ真面目に作業することを常に心掛けています。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。

内容は同じなのに、パッと見たら内容が理解できるかと思います。


見た目が整う3つの構成

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提案文を読みやすくするコツは、3つの構成で作ることです。

①簡単な自己紹介
②経歴や実績
③一言アピール

それぞれの書き方やポイントをお伝えします。


①自己紹介:2〜3行で簡潔に

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<キリンさんの提案文ではココ!>
初めまして、キリンと申します。
3ヶ月前から在宅ワークで事務のお仕事をしています。

「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、2〜4行ほどで十分だと思います。

・名前と現在の職業が分かればOK。
・年齢や性別など加えても可。
・少し実績をアピールしてもOK(「〜年続けています」など)
・「募集を見て応募しました」は言わなくても分かるので省略。

ここで長々と自分のことを語るのはNGです。

相手の知りたいことを先に伝えるためにササッと次の項目へいきましょう。


②経歴や実績:箇条書きでまとめる

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項目ごとに箇条書きでまとめて読まなくても見れば分かるのがベストです。

この項目がクライアントが最も知りたい部分です。
しかし、情報量が多いと分かりにくくなります。

「〜を何年経験しました。仕事内容は〜〜です・・」と文章で書くのはやめましょう。

<キリンさんの提案文ではココ!>
【経歴】
■在宅ワーク(3ヶ月)
・データ収集
・営業メール代行
・データ入力

■一般事務(10年)
・電話応対
・書類作成 など

【稼働時間について】
・平日10時〜17時
・1日5時間程度稼働できます

【使用可能ツール】
・Word、Excel(実務経験あり)
・zoom

「文章で書いた方が丁寧で印象が良いのでは?」と思うかもしれません。

しかし、文章だと読み手は

読む→必要な情報を探す→まとめる

と頭の中で箇条書きにする作業が必要です。

最初からまとめておけば、読む人の手間が省けて相手のことを考えていると好印象を持たれます。


【コラム①】書く前に、募集文はしっかり読む

そんなの当たり前と思うかもしれません。

しかし、しっかり全て読んでいる人は意外に少ないです。

【応募方法】
①自己紹介
③過去の実績
④最後に一言
以上の3点は必ず記入をお願いします。

と募集文にあっても、

こんにちは、@@と申します。
○○に興味があるので応募しました。
頑張りますのでよろしくお願いします。

と質問に答えていない人が3割はいます。

クライアントの質問を読み取ってきちんと回答するだけでも採用の確率はグンとアップします。

さらにクライアント側が応募のフォームを提示していたら、そのままコピペして項目ごとに回答するのがベストです。


③一言アピール:メリットを一言入れる

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提案文の最後の部分が一言アピールの項目です。

ここは文章で書いてOKですが、一文は短く大事なことだけ伝えましょう。

<キリンさんの提案文ではココ!>
日中は在宅のため、メールの返信は1時間以内に可能です。
コツコツ真面目に作業することを常に心掛けています。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。

何を書いたら良いのか迷ったらあなたを採用するメリットを書くのがおすすめです。

例えばキリンさんが応募した案件では、

備考:こまめにメールチェックできる方を優先します。

クライアントはお客様のメールに早く返信したいと思っています。

そこで「日中は在宅のため、メールの返信は1時間以内に可能です」とメリットを提示すると採用率も上がります。


わたしは応募の際、コミュニケーションコストが低いことをアピールしていました。

・分からないことを自分で調べて解決する
・テキストで分かりやすく伝えられる

これが得意です!とアピールするより、手間が省けますよ・サポートできますよと相手に寄り添う形で書いた方が反応が良かったように感じました。


【コラム②】文章が見やすくなるちょっとしたテクニック

細かなことを意識すると、さらに見やすい文章になります。

1. 行を横に長くしすぎない

1行が長すぎる文章は、目の動きが大きくなり行頭に戻るのが難しくなります。
(スマホで読む場合は差が分かりにくいですが)

1行の長さを工夫すれば読みやすさがアップします。


2. 適度な余白で文章をまとめる

箇条書きでまとめても、ただ並べただけでは分かりにくいです。

項目ごとにグループ化を意識して、余白を入れると見やすくなります。


3. 相手目線で見直す

文章ができたら読む人目線で見直しましょう。

まずはパッと見てごちゃごちゃしていないかを確認してみてください。


まとめ

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パッと目を引く提案文を作るコツをおさらいします。

・文章も第一印象が大事
・3つの項目に分けて書く
・長々と文章で書かない
・箇条書きで情報をまとめる
・募集文をしっかり読む
・相手にメリットを伝える
・読む人目線で見直す

今回ご紹介した内容は100%正解ではありません。

採用されるかは

・応募の早さ
・応募者の人数
・採用者の判断

などタイミングや運の要素が大きいからです。

ただ、見た目が整った提案文は必ず採用者の目を引きます。

「これから案件をとっていきたい!」という人は、読む人の立場で提案文を作ってみてください。

わたしのノウハウが少しでも参考になれば幸いです。



おまけ

ちょっとしたおまけとして、わたしが実際に採用されたときに書いた提案文をまとめました。

このとおりに書けば受かるわけではありません。

ただ、実際に採用された内容なので書くときのヒントになるかと思います。

「基礎的なことは分かった。もっと踏み込んだ情報が欲しい!」という方はぜひ見てみてください。


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