【じごくトニック】感想

【厳格お父さん】
これから地獄をやっていきますよと
やんわりポケットにメモを忍ばせてくれる
ようなオープニングコント良かった。

この親子の上手い返しずっと聞いてたい。

「闇に抱かれて眠りなさい」ってパッと
聞いたら(おや..優しく包み込まれた..?)
と錯覚しちゃうけど地獄じゃん。

「悔い、改める」で句読点入りで
話してくれるのが兎さん〜

【時をかける兵藤】
私は「家で使わせてもらうよ」の
一言を鵜呑みにして(それなら良かった)
と自分自身を納得させるタイプ。

セカンドグローブから雲行きが怪しく
なってきたと思ったら..

「変わらないもの」オーケストラライブver.
楽器や歌声がぐじゅぐじゅに地面と同化した
淀み始めてる身体をすくい上げてくれるような
感覚が聞いてるだけで味わえて好きなんですが
兎さんの「未来で 待ってる」もまた良いな。

相手が考えてることの擦り合わせを上手く
していかないとこうなるんだなって思えた。

【話いれ】
「入り〜や」のボディランゲージ好き。

【カットステーキランチ】
良かれと思って居なかった時の悪口チックな
事を伝えてくれる優しさも実感できるけど
自分が居ないところでの悪口チックな事はね、
耳に入れたくない、出来ればね。

「違うな」と気付けたのも良かったし、
織り混ざった「しんどいな」に畳み掛ける
ように聞こえてくる\\ジュー//も良かった。

「自分のです」ジェスチャー両手なのも
心が一気にすさんでたのが分かって良かった。

(それでも食べるんやこいつ)と思ってそうな
笑いを堪えてる表情がズキッとした..
このコントは兎さん側に感情移入した。

【ヤンキー大敗】
変更点も見終わった後に知れて良かった。
私は変更後の台詞の方がグロいですね、
純愛を突き付けられてる感じがして。

【脱がせてもらっている時間は時間に
含まれていないと思ったでござる】
きっと脱がせやすいように途中で
両手バンザイとかはしたんだろうな〜

【魔物】
青春コントを飛び越えに飛び越えて、
心にひっかかるコントを投げてくるのが
ロングコートダディなんですね。

【じごくトニック】
ちょうどこの公演があった頃の私は
ブラック会社をやっと辞めれるくらいの頃で
毎日(不慮の事故で死んじゃいたいな)とは
うっすら思っていたので、自ら死を選ぶのは
その頃の私がもしこの公演を見てたら
(格好つけんな)って思っちゃってただろうな〜
心だいぶ荒ぶってたもんな〜

自分で死ぬ事を選んじゃうと家族とか
周りの人にも自分を抱えて生きていって
もらうことになっちゃうけど、不慮の事故だと
しょうがなかったのみだからな〜って。

ブラック会社は働きすぎてるので
給料は自動的に高くなるから、お金を使う
ことでの発散は出来ちゃうからやんなる。

巡り巡って今この「じごくトニック」
見れてるの幸せすぎるな。

ブリッジのピアノ 口笛 メトロノーム後の
テクノ系の音の部分にこのコントの空気ごと
全てが注ぎ込まれてるようで聞いてて愛せる。

Arthurの「きみのカラダはぼくらのもの」
にどことなく似てて好き。

100万回くらい言われてるだろうけど
パーン! ズーンチャ ズチャズチャ…の入り方
天才すぎて脳裏に焼き付いてる

「もう死ぬなよ」って優しい言葉だな。
1回死んだ人にしか言えない言葉で
実際にこの言葉をかけてもらえる事は
死んでしまったら味わえない事で。

死んだ事はないけど心が生き返った。