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ギターの為のDAWレコーディング環境構築


DAWで作曲はしてるけど

4年前にマックにDAW(Logic Pro)をインストールして作曲を再開したけど、実にシーケンサー的な使い方でMIDI的なデータをピアノロールに打ち込んでました。
そのうちリアルタイム入力(MIDI鍵盤から入力)でも入れて、後から編集で直したりとかして楽曲を仕上げてたけど。
ギターのプラグイン(MIDI音源)で、ギターを入れるのは非常に面倒。ましてや運指を意識した演奏をさせるとなると、わざわざギター片手に確認しつついれてた始末。おまけにそれらしい音にならいか、それらしい音すぎて機械的になるので、なるべくアレンジでギターを入れないようにしてたんですが。

自分で弾けば良い

DAWとはDigital Audio Workstationなんです。MIDI(シンセを鳴らす演奏指示データ)とオーディオ(オーディオファイルを再生)を一緒に取り扱えるので、ギターからのオーディオ出力信号をマックに取り込み録音して、MIDIの奏でるシンセと再生すれば面倒な打ち込みから解放され、ギターらしい音がちゃんと出るんじゃないかと気がついたのです。そうすれば敢えて避けてきたギターを含んだアレンジにも挑める。とはいえ演奏者としての力量は低いので苦労はするのですが。

オーディオインタフェースのリプレイス

今まではFocusrite社のScarlett2i4を使ってました。

古いのでヤフオクでみたら7,000円位で買える事が判明

もう4年位使ってたんですけど、機能とては半分しか使ってなくて、INとOUTのOUT(再生)の方だけでした。
DAWで生成したデジタルサウンドデータをヘッドフォンやアンプで再生する為のDAとして使ってて、IN(録音)には使ってなかったのですが、ギターを収録するにあたりグレードアップしました。

それがRolandのRubix44

見た目も大きさもグレードアップ感あり!ラビックスだけウサギ感が無いw

Scarlett2i4が2IN4OUTだったのに対してRubix44は4IN4OUT!そして電源もUSBからの供給ではなくACアダプターから。大きな音量等で電力消費多くても音が痩せない安定感がよいです。回路や電源のアイソレーションも良いのかノイズが本当に全然出ない。Scarlett2i4の時は流れる信号を無音にしてても、出力ボリュームを全閉しても、アンプに微妙に信号が流れているのかアンプの省エネ機能の無音時オートオフが効かなかったけど、Rubix44は本当にクリーンな出力なのでちゃんとオートオフする。無信号時にヘッドフォンのボリュームを最大にしても全く音がしないので「繋いでなかったっけ?」って思う程。
そして、もう一つ、こちらを選んだ理由はコンプ/リミッターが付いているから。つまりギターやボーカルでコンプのかけ録りが出来る!何故コンプを使うのかは割愛しますが、安定した音圧を確保できます。

この環境で始めたものの

ちょっとノイジーです。ギターはアンテナみたいなものなんで、その辺の外来ノイズ(PC、家電、放送電波)を拾ってしまうのです。ギターをアンプに繋いで鳴らしてるときはノリであまり気にならないし味とも言えるけど。録音して収録するとなると、そうは行かない。
それにPCの傍だと環境が悪いから、ちょっとしたシールドの取り回しでライトサーベル的な音がw
さらにギターの出力はHiインピーダンス(約200kΩ~500kΩ)。オーディオインタフェースにはHi-Zボタンが大抵あって、そういった高インピーダンスな出力もマッチングをとってくれる機能もある。確かにそれを使えばマッチングは良くなり音痩せには効果あるけどノイズには弱い。弱い信号でシールドを流れるので正確にはS/N比が悪い。

バッファーが欲しくなった

そんな時はインピーダンスを早々に低くしてしまえばノイズも減るしシールド(ギターとオーディオインタフェースを繋ぐ線)も伸ばせると思いバッファーが欲しくなる。
バッファーとはHiインピーダンスをLowインピーダンスに下げる仕組み(回路)ですが、通常アンプに繋ぐ時はギターエフェクター(ペダル)を2,3個繋ぎますよね。エフェクターにはバッファー機能があるので、バッファーは通常は要らないんだけど、
アンプでなくオーディオインタフェースの入力端子に繋ぎ、物理エフェクターは使わないので、バッファが欲しくなったのです。色々どれが良いか各メーカーの試奏レビューを眺めてましたが(使ってみないと)わからないw
そこで、ふと友人が極上なエフェクターを沢山作っているのを思い出してサイトで確認!
そして「あ、これいいかも!」と発見!

Shin's Music の鈴木伸一さんにメッセ

高校の頃からの友人で、ギターの事で困ると泣きついたり、プレイヤーとしても素晴らしい方なのでウエストン時代にゲームBGMでギターを演奏をお願いして収録させてもらった事もあります。

そのゲーム、ブラッドギアのスタッフロール

サイト覗くと見た目もカッコイイし!レビュー観ると出音もカッコいいペダルが盛り沢山!
https://www.shinsmusic.com/

と、言うわけでメッセージ
慎「Mighty Boostってバッファーとしても使えるの?」
伸「使えるよ〜!」
慎「試してみたいだけど」
伸「いま、ちょっと○○さんのレコーディング中なんで後で連絡する」
 | (大好きな大物アーチストすぎるので伏せ字(^^ゞ)
伸「送っといた!」
で、翌日しかも午前中に届きました(有り難い)

設計はShin's Music 、製造はあのMXR!なのでMade in USA

SM001って型番はShin's Music の 1番目って事なのでしょうか?
とにかくギターから最初に付けたいエフェクター

PRESENCEとBOOSTのツマミがあります。それにしてもカワイイ!

PRESENCEは真ん中でノーマル。−(左)方向でマイルドになり、+(右)方向でシャキっとしてくるけど、それが大げさでなく節度有る範囲な所が使い易い。そしてBOOSTをゼロにするとバッファーになるけど、少し右に捻ると音にコシが出て、演奏がうまくなった気がする!
と、言うわけで早速セッティングして制作(作曲)に活用させて頂きました。

EG録音時 エフェクトON時の青いLEDがCOOL

エレキギターからの出力をMighty Boostに入れて、出力をオーディオインタフェースRubix44に。この時はロー出しされているのでHi-ZボタンはOFFで受けれる

E.AC録音時

エレアコ等の時はアコギシミュレータ(ZOOM AC-2)の前に入れておく。本来はピックアップが電池駆動なのでLowインピーだから要らないと思いきや、
鈴木さんに
「んー、それでもAC-2の前に入れておいた方がいいよ」って事で試すと。
少しBOOSTかけておくと厚みが出る。そしてオーディオインタフェースの入力ゲインも下げれるので結果ノイズ減るし、PRESENCEで微妙な質感の調整も出来る(少し+側にしとくと弦をつま弾いてる感が増す)

ギターへのエフェクトをマックの中でソフト的に行っている

エフェクターを色々買い足したい所ではあるけど、DAW上のプラグインで仮想ラックなエフェクターを組み込んでます。ソフトエフェクターの利点は再現性。ツマミの位置とか記憶できるので、いつも同じ音作りが担保されているし、他の曲への環境(設定)コピーも簡単。とはいえマックに入力する前の信号が酷いと全てが良く無くなるのでバッファーは物理で必要だと思ったのです。
ちなみに「FuzzやVintageタイプのWahの前段に接続しても
ペダルサウンドのキャラクターを維持できる」のも売りだそうで、当然ソフトエフェクターでのファズやWahでも何も問題は発生しませんでした。
モリダイラさんの紹介動画はこちらです!

シールドの間に入れれば、こんな風にMACからギター離せる。
オーディオインタフェースの下のタッパーは自作仮想アースw

ギターをマックから遠ざけるとノイズが減る。その為にMighty Boostを途中にはさみノイズに強いLOW出し。これで長いシールドを使っても音が痩せない。(汚い部屋ですみません)

じゃーどれだけノイズに強いのか!

オーディオインタフェースへ直刺し(Hi-ZボタンON)

解放A弦をピックで弾いたものですが、弾く前から低域にノイズがのっているうえにスペクトラムを見ると倍音が痩せて輪郭もボケてる

Mighty Boostをバッファとして接続

Mighty Boostを通すと、弾く前の無音時に低域ノイズが減っている。けど音圧は高くなっているのが解る。弾いた時も倍音がキレイに並んで減衰時にくっきりと響いてる。仮想ラックのノイズゲートが要らなくなった。

ちなみにA弦以外はミュートして弾いたものです。(共振しないと思うけど念の為)
ギターも紹介

色々狭くて無理があるけど

今回録音で使ったギターは
富士弦のテレキャスタータイプのエレキギター と
ゴダンのエレガットギター
ゴダンのエレガットは「弦アースがないので、ノイズが載りやすい」って鈴木さんに話したら「それは身体に何か線をね・・・」やっぱそうゆう方法になるんですねー。

出番が今回なかったオベーションも紹介。反射しまくりw

青いギターだらけですねー。(まだ有るけどメンテに出してます)

で、その成果は?

4月15日(土)に開催される東京ゲーム音楽ショー2023 に #あまたサウンドチーム#伯林青(#ベレンス)』が出展します。 会場では『#オノゴロ物語』のサントラやオリジナルアルバム2枚を限定販売! ぜひお越しください! #TGMS2023

https://twitter.com/AmataTokyo/status/1644249562956337152?s=20

会社からのツイートをそのままペースト!
こちらのイベント会場でオノゴロ物語のサントラを販売します。その際、もう一枚アレンジバージョンのアルバムがDLコードで付いてきます。そちらで坂本の曲は2曲収録されてますが、ドラム以外は鍵盤も含めて手弾きしてます。結構無謀だけど、とりあえず聴けます(ヲイヲイ!)
(あと、こそっと僕以外の曲でも1曲バッキングを弾いてます)

伯林青の楽曲はサブスク配信されているのでネットでも聴く事が出来ます。
オノゴロ物語のみ物理(CD)が出てないのですが、
東京ゲーム音楽ショー会場でのみCDを手にする事が出来る限定生産(というか坂本1枚づつ煎餅のように手焼きしました)です。是非、ご来場の際はあまたサウンドチーム【伯林青】のブースへお立ち寄り下さい。


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