「ワンダーボーイ アーシャ・イン・モンスターワールド」サウンド・コンセプト
お引き受けをして最初に悩んだのは「どんなサウンド」にするか。渡邉人さんのMD音をそのままシンセの音に置き換えるのか、全く違う雰囲気にするのか、その中間を狙うのか。
ゲーム画面は当初あまり見れない状態だったし、3Dのシェーダーや背景の表現も定まってなく更新の都度変わるので、さらに悩ましかった。
でも、なんとなく無機的(シーケンサー)な感じは無くしたい。ってテーマとしてあり。それは映像も3D化する事で粒度が上がり自然になるので、そこに合わせるとナチュラル感が欲しいなって。で、制作は去年(2020年)の3月位から取りかかってたんだけど、その時の伯林青でのやり取りを確認すると
「楽曲は演奏しているライブ感が欲しいので、凄く上手な演奏じゃなくてもいいし、全パートが揃ってなくても良いし、リズムがキープしてなくても良い。」
とか、書いてましたw
まずはメインテーマをFIXしたかったので半井香織さんに都度口を挟みながら6パターン作ってもらいました。FM音源を踏襲したものから、アンプラグドな楽器で構成したものまで。
西澤さんにも確認して頂き、そこから1曲選んだのですが、よせば良いのにwコンセプトの一環?!で、坂本のアコギ演奏を会社の防音室で収録(ピックアップ+マイク)して入れました。
文字通り自分自身が「凄く上手な演奏じゃなくてもいい」「リズムがキープしてなくても良い。」になってしまって今、聴いても手弾き感が半端なくて「これでいいのかな?」ってなってるんですが、半井さんが「そのままで!」という事で採用になりました。そして、この1曲から全体の方向性が決まり、各曲が派生して行きました。
シリーズの踏襲としてテーマ曲はカントリーミュージックを感じさせるものにしているのですが、わちゃわちゃしてます。採用にならなかった5曲も幾つかは今後「未使用音源」として何かに付属されると思います。
ヘッダーの譜面は半井さん採譜。ギターで演奏する時は半音下げてチューニングしてEbをEとして演奏すると良いと思います。
© SEGA/LAT/STUDIOARTDINK. Original Game © SEGA/LAT
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