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工作レンズ04_CloseUpレンズNo.5-10
前回はクローズアップレンズの組み合わせで焦点距離70〜80mmの中望遠として使えそうなパターンを試してみたので、もう少し望遠系のテストです。
クローズアップレンズNo.10
老眼鏡の最高度数が+10らしいですが、焦点距離(以下FL)としては100mm。
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左:T2-M42アダプタ・T2-M42アダプタ・M42延長チューブ使用
中:M42延長チューブとφ52mm延長チューブ使用
右:M42ヘリコイドリング+M52-M42ヘリコイドリング使用
センサーからレンズ間10cmに収まるような組み合わせはあれこれ考えられますが、上のようなパターンで無限遠まで合焦。
マウントアダプタのヘリコイドだけ繰り出して最短撮影距離が約56センチ(レンズ先端から約42cm)焦点距離が伸びてくると少々繰り出しても近接してくれないです。
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右:全長6センチほどの備前焼うさぎ クローズアップレンズNo.10 開放
右はマウントアダプタだけ繰り出しの最短撮影距離(約56センチ)
開放だとピントわかりにくいけど小物撮りにはいい雰囲気な気がします。
![](https://assets.st-note.com/img/1710909272834-Q5qkDdQdOY.jpg?width=800)
クローズアップレンズ52mmの口径はφ49mmくらい
これは多少滲んでもボケてても開放か先端にステップダウンリングとかで少しだけ絞るくらいでいいのでは・・・屋外でテストしてみます。
実写例
![](https://assets.st-note.com/img/1716904960023-oVwdRJDsrw.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716905090825-yhtcwdr4so.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716905305708-chWMWObkPs.jpg?width=800)
スコープとして
最初の写真左側でM42マウントアダプタ前にわざわざT2-M42変換アダプタ/M42-T2変換アダプタを挟んでいるのは、長さを稼いでいることもありますが、T2リングの前部分をそのまま下のようなT2-31.7mmアイピースアダプタに着けると単眼鏡として使えるという、まぁ組み換えの手間を省いたパターン。
![](https://assets.st-note.com/img/1710694418420-3DNtvHR1CN.jpg?width=800)
右:KENKO ミラーレンズ 400mm F8 NⅡ(Tマウント)
このアイピースアダプタはTマウントのフランジバック55mmに合わせてあるみたいで、Tマウントのレンズにこれをねじ込んで接眼レンズ着けると簡易スコープになります。スマホアダプタがあればコリメート撮影もできます。
対物レンズ焦点距離 ÷ 接眼レンズ焦点距離 = 倍率なので、左写真(クローズアップNo.10と15mmアイピース)だと6.7倍、右写真(FL:400mm)で26.7倍。接眼レンズ10mmを使えばそれぞれ10倍/40倍のスコープとして遊べます。ただ、倒立像になるので、地上を見るには違和感というか慣れが必要。
カメラのセンサーやフィルムにも倒立で結像してるはずですが、液晶で(一眼レフだったらミラーとプリズムで)正立になっているので普段は意識してないところです。
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クローズアップレンズNo.2/No.4/No.5
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上の写真 右のスコープは先ほどのアイピースアダプタより少し短いものを使用。全体で長さを調節して合焦すればOKなんですが、筒が長くなるにつれて、内部の状態(内面反射とか遮光版とか)が影響してきそうです。
これも単眼鏡状態だと倒立像ですが、もっと焦点距離が長くなってくれば、天頂ミラーとか正立プリズムを使って正立像(天頂ミラーだと左右は反転)で見ることもできます。
手持ちのもので試した範囲ではNo.4+No.2で天頂ミラー、No.5から正立プリズムも使えました。スマホ撮影もこちらの方が上に乗っかるのでやりやすい。
![](https://assets.st-note.com/img/1710721755681-cFy7FKExCt.jpg?width=800)
右:No.5(FL:200mm)と正立プリズム(光路長約90mm)
ミラーやプリズムがあっても無くても焦点距離は同じなので、内部で反射を繰り返す光路分を筒のどこかで詰める、その分だけ筒長が短縮されます。
左右どちらのパターンも全長180mm(アイピース除く)ほどに収まりました。
光路長スペックは、なぜかメーカー表示がないので、ストレート状態と比較した推定値。
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200 ÷ 15 ≒ 倍率13倍
iPhone12miniの26mmで35mm判換算346mm
手持ちで鳥観察ができるかどうか(^^?
組み合わせとして
・No.4+No.5→約111mm
・No.4+No.4→125mm
・No.5+No.2→約143mm
・No.4+No.2→約167mm
・No.5→200mm
のパターンが考えられますが、No.4の250mmや、それ以上の長焦点はチューブ等で繋ぐのも無理があり、他の鏡筒を考えた方が良さそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1710725142626-Vij7oapl46.jpg?width=800)
右:No.5で合焦する長さまでチューブ等でつなぐ
![](https://assets.st-note.com/img/1710758171630-ZrcIINQXf8.jpg?width=800)
右:No.4(FL:250mm 先端はフード)
市販の望遠レンズと違って全長を短縮する凹レンズとか使っていないので、長〜い筒になります。手持ちだとテレコンバータ併用した方が実用的かな。
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左:No.10(合成焦点距離200mm)
右:No.4+No.2(合成焦点距離約333mm)
これでレンズ長が(マウント前の部分・テレコン含む)No.10/FL:200mmで86mmほど、右のNo.4+No.2/FL:333mmで172mmほどに収まります。
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