垣根を超えて若返る
昔、付き合っていた7つ年上の彼は小さな小さなバーのマスターだった。
地方都市の郊外にある小さなバーだったけど、彼のセンスが詰まった素敵な店だった。
まだ若かった私は、その7つ年上の彼の事が 大人でステキに見えていて、彼の雰囲気も、提供してくれる話や音楽も、全てがメロウな空気を纏っていた。
今はなき Blue Note Fukuokaにライヴに行って、夜の街を古い四角のランクルでドライブした。
今でもあの頃流れていたジャズを聴くと心がきゅーっとなるし…私の人生でキラキラした時間だったと思う。
二人で飼ったビーグル犬の名前はジャニス・ジョプリンからもらった「ジャニス」だった。
少し背伸びをして大人ぶっていた22歳くらいの私。
そんな事を思いながら子供たちのおにぎりを握る今朝の私のBGMは
最初は名前の読み方すら解らなかったし、若い子の歌だなぁって思ってたけど
聞いてみて、歌詞をみて素敵だと思った。
私のアイフォンの中に娘のプレイリストがある。
娘の送迎の時はもちろん。一人で出かけるときでもそのプレイリストを流している。
娘のセレクトが実は好き。
歌詞がいいよね。
若い時、精一杯背伸びをしていた母さんは、今若者の歌に癒されている。
娘のプレイリストに新しい曲が入ってないかチェックして。
うん、いい。
いいものはいい。
垣根なんて超えてやる。
これからも母さんを若者の世界に連れって。
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