かつての私は

「成功したオタク」だったのかもしれないと、最近ふと気付いた。

20年ほど前、ある舞台俳優さんのファンサイトを運営していた。その俳優さん曰く「まだブログもそんなに流行ってない時期に、ブログも使ってて」らしいのだが、その辺はよくわからない、管理人日誌に使うのにブログが一番便利だったから使っただけで。

Yahoo!のホームページ作成サービスの有料版を使っていたのだけど、Yahoo!のホームページ作成サービスって白紙をペラッと渡されるだけみたいなものなんですよ、これに五線譜書いて作曲してね!みたいな。
だからHTMLやCSSのテキストを買ってきて、必死でタグ打ちしてました。
画像は自分で撮った写真を加工したもの(写真が趣味なので)や、フリー素材サイトからお借りしたものを使って。

そのファンサイト自体は、ご本人が公式サイトを作って少ししてから閉じたのですが、そんなこんなでその役者さんと顔見知りからの知り合いになり、未だに私はその方のファンなので、ライブ(音楽活動もされてる方なので)に行くと、本名で呼ばれる程度には所謂「認知」されてる状態です。
(ファンサイト運営時は当然ハンドルネームを使っていた。本名を知られた経緯は説明割愛)

ご本人公認のファンサイトという、かなり恵まれたサイトでした。ごく稀に掲示板にその方のお友達から書き込みをいただいたりもしましたし。

文章を書くのは苦ではなかったのと、何せ今から20年ちょっと前、記憶力も今より確かだったので、その方の出演された舞台を観に行ってはレポートをガチガチと入力し、野に放ち、多分ごく限られた人数だったとは思うけど同じくファンの方々に読んでいただき…ファン同士の幸せな縁があったと思います。

その幸せな縁も含め、私は「成功したオタク」だったなと思うのです。

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