1-4「行ってきます」

ブラックコーヒー
公園
歌と東京の端っこ
カオマンガイにだって
共通点は無いけど
繋がってる
一つの世界の中にあるせいで

次。

世界を別々に分ける
こちらの世界には
ブラックコーヒーはあるけど公園は無い
歌はあるけど東京の端っこは無い
カオマンガイも無くて
でもパクチーはある
世田谷区には我が家がある

共通点の無いものを
人が繋げる
丁寧に繋げる
一つ目の世界と
二つ目の世界
せっかく分けた世界も
また僕がつなげてしまった
だから一つになる

世界にはそれぞれのルールがある
一つに混ざる事など許されない
頭を抱える
逃げよう

重なってしまったルールは
どうしても守ることが出来ないから
うまく逃げながら掻い潜る
重ならなかったルールは守る

コーヒーは重なってるからよける
パクチーは重なってないので守る
そうやってステップを踏んでいる僕は
踊っている様に見えるかもしれない
ふざけてる様にも見えるかも
正直疲れる
踊りたい訳では無いし
寝ていたい
ルールを破ると嫌われる
又は怒られる
それは避けたい

「なので旅に出る事にしました。」