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限界独身オタク男性がハードウェアコントローラー付きのVSTプラグインエフェクト(リバーブとディレイ)を買った話

手で触って操作出来るのめっちゃええわ。

リバーブを探していたら出会ってしまった

ここ数年全く更新して居なかったプラグインエフェクトを一新するべくあれこれ調査していたんですが、その一環でリバーブについてTwitterのフォロワーにオススメを聞いたところ、教えられたのがこのプラグインでした。

tc electronic "TC8210-DT"

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まさかのハードウェアコントローラー付き。音もかなり良いです。
でもなあ……置く場所がなあ……値段がなあ……コントローラーが付かない奴が安く売ってるからそっちを買えばいいかなあ……とか思ってたんですが。

買っちゃいました

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Console1の様なハードウェアコントローラー付きのプラグインに以前から興味があったこともあり、悩んだ末に買っちゃいました。

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ディレイであるTC2290-DTもセットで!

tc electronic "TC2290-DT"

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何で突然ディレイが!?って思う人も居るかもしれませんが、元々ディレイも何か新しいものを買おうと思っていて、丁度TC8210とセットでいい感じのディレイがそこにあったからですね……こういうの見たら揃えたくなっちゃうじゃないですか(限界オタク)。
音も見た目も良かったのでつい。

ハードウェアコントローラー付きプラグインって一体どうなってるの?

プラグインの各種パラメーターをハードウェアコントローラーで操作出来る……というのは当たり前なのでもうちょっと詳しい話を。

まずコントローラーはPCとUSBで接続するだけです。バスパワー動作なので本当に挿すだけ。ドングルにもなっているので、これを挿すだけでプラグインのアクティベーションも行われます。
iLokを使ったアクティベーションも出来るので、出先での作業も問題なく行えます。

ちなみにコントローラー側の端子はMicroB。この時代なんだからType-Cが良かったな。

なので基本的にはコントローラーをPCに接続し、プラグインをインサートしたら後は操作するだけ!って感じなのですが……プラグインって複数トラックにインサートすることがありますよね?この場合、どこにインサートした奴がコントローラーに割り当てられるのかって話ですが、これは凄くシンプルで、最後に開いたインスタンス(インサートしたプラグイン1つ1つをインスタンス、と呼ぶらしい)に割り当てられます。今割り当てられてるインスタンスとは別のインスタンスを操作したい場合は、それを開けば良いわけですね。
本当はコントローラー側でそれも切り替えられると良かったのですが……まあ使ってて不便は感じないので別に問題はありません。後述する他のコントローラー付きプラグインにはコントローラー側でインスタンスを切り替え可能なものもあります。

ちなみに極一部ですが、ハードウェアコントローラー側からではアクセス出来ないパラメーターが存在します。ここだけはちょっと残念ですね。私の場合はあまり頻繁には触らないパラメータなのであまり問題になってはいませんが……この辺りは人によりそうです(例えばDIFFUSEパラメータ等)。

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赤枠内がハードウェアコントローラーからは触れないパラメータ

操作性

プラグインのハードウェアコントローラーってどうなんだろうなあ。腕伸ばしてコントローラーを触るより、マウスでサクッとやっちゃった方が結局は楽だったりしないかなーとちょっと不安だったんですが……。

まったくの杞憂でした。流石にマウスの方が便利な場合も若干あるのですが(例えば値を大きく変更したい場合はマウスでサクッとやっちゃった方が楽)、そこ以外は全く問題ない操作性でした。実物は意外と小さいのですが、ボタンの大きさが絶妙で全く扱いづらくありません。

サイズの割には重いことや、滑り止めらしいフェルトが付いていることもあり、操作の拍子に本体が動いちゃうことは思ってたよりは少ないですが……それでもまあ普通に動いちゃうので、そういうのを嫌う人はサードパーティ製のケース(木枠?)を買うと良いかもしれません。見た目も更にかっこよくなりますし。多分ebayとかで買えます。

これは多分僕の好みだと思うんですけど、使っててめちゃくちゃ楽しいです。マウスでしか操作出来ないリバーブと比べると使ってる時のワクワク感が全然違いますね。マウスでカチカチするのと何が違うのか全然言語化出来てないのですが、普通のプラグインと比べてよりちゃんと音に向き合える様になった気がします。

あ、プラグイン自体の音や機能については私がここで文章でどうこう書いてもしょうがないと思いますので、Youtubeで音を聞くとか公式サイトでマニュアルをダウンロードするとかしてください。

もしかしたらマニュアルの日本語化に近い様な解説記事はその内書くかもしれません。

他にもコントローラー付きプラグインがいっぱいある

tcのラインナップを見ると分かると思いますが、ハードウェアコントローラー付きのプラグインは他にも色々あります。最初はこのリバーブやディレイの様な空間系4種類だけだったのですが、コンプやEQ、マスタリング系など色々出てきました。

全部ではないですが、気になっている奴を紹介していきます。

PEQ 3000 / DYN 3000

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名前の通りのEQとコンプです。面白いのはMIDASブランドを冠してるところで、MIDASのヘリテージ3000コンソールの再現らしいけど……ほんまか?

MIDASがどうとかは置いておいて、プラグインの出来自体は凄く良いらしく、音だけではなく機能面でも現代的なものを搭載していたりします(位相調整とか)(ほんまに昔のコンソールの再現なんか???)。

またこの2つは、ハードウェアコントローラーのみでインスタンスを切り替えることが可能です。

凄く使ってみたいのですが、EQやコンプは他にお気に入りのプラグインがあるしなあとか、ボタンじゃなくてツマミだとサイズの問題で操作が大変そうとか、ちょっと不安要素が大きいんですよね。誰か買って僕に触らせてください。

BRICKWALL HD

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マスタリング向けのリミッタープラグインです。こちらも凄く良いと聞くことが多いです。単純にリミッターとしての出来が良い他、ラウドネスメーターがついてますので、コントローラーとして使わなくてもラウドネス監視に使えるのが良いんだとか……。

うーん気になる!宝くじ当たったら全部買い揃えたい。

最後に

リバーブやディレイのプラグインを探してる人は本当にオススメします。やっぱハードウェアを触るのは凄く楽しいので。音も使い勝手も良いですしね。

問題は金額と置き場所。
金額に関してはThomannから購入すれば送料とか含めても国内で買うよりいくらか安くなるので個人輸入のリスクを理解出来ている方にはオススメできます。

置き場所は……そんな大きいものでも無いので気合で確保してください!

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