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地方競馬におけるおすすめの新聞一覧

おはようございます。

そろそろ場外馬券売り場もポツポツと再開しだし、競馬場自体も無観客での開催がいつ終わってもおかしくない状況になってきましたね。地方は中央に準ずる形になるのでしょうか。いずれにせよ以前のように現地で競馬が楽しめる環境に戻ることは喜ばしいことですね。ただそのことに伴って、この無観客の期間に、販売する場所の問題なのか、人員の出勤自粛の問題なのか、確たる理由ははっきりわかりませんが、ネットで無料で配布されていた各場の競馬新聞が、配布されなくなるのはまず間違いないでしょう。先立って岩手競馬は場外馬券の再開と同時に、無料配布が終了したようですね。

そこで今日は、地方競馬各場のおすすめの新聞を、完全な独断と偏見に基づいて紹介してみたいと思います。おすすめと言っても、読売朝日毎日みたいな一般紙のように何紙も種類があるわけではありません。ですのでここでは各地方競馬場における新聞の無くてはならない、無いと困る重要度をSABCの4段階で個人的にランク付けしていきます。

もちろん無料だしサポートとかもよくわからないのでいりません。

ヒマつぶしにでも読んで下さい。


・門別

重要度 S

いきなりですが、超重要、間違いなくSです。全地方競馬の中で一番重要かもしれません。

少なくとも調教の数字だけは見れないと予想自体が成り立たないレベルです。調教など一切気にしないよ、見ないよという予想スタイルの人も中にはいるかとは思いますが、そのスタイルで門別勝ってるよって人は逆にどうやって予想しているのか有料でもいいから予想買ってでも教わりたいです。古馬上級クラスに絞ってレースもガチガチに絞れば或いは…くらいしか想像がつきませんね。下級レースでも半分以上の出走馬が追い切りしていますし、何より2歳戦がメインみたいなところがあるので、成長や変化を見る上でもやはり必須ではないでしょうか。

私は競馬ブックしか購入したことがなく、他に門別の新聞があるのかわかりません(すみません)ので、新聞同士の比較はできません。

兎も角、よほど予想スタイルが確立していて自信がある方以外は新聞を買うことをおすすめします。買う気がない、買うのがもったいないという方は門別自体やらないことをおすすめします。


・岩手(盛岡、水沢)

重要度 C

いりません(笑)。

いりませんというのはちょっと言い過ぎですが、無くても問題ない、というより有ってもほとんど役に立たないという方が合っているかもしれません。

まず、ほとんどの出走馬が連闘、もしくは中1週なので追い切りをほとんどやっていません。そして何より全国で唯一厩舎がコメントを出していません。コメントを出しているのは重賞などごく一部のレースだけです。ですので載っているのはトラックマンの見解のみとなっています。

夏前の2歳新馬が始まるこの時期や中央未勝利からの転入が増える秋口に調教が気になる方は見たいレースをピンポイントで買うことをおすすめ致します。私は1レース分買ってほとんどの調教を見れる手法を使っていて、だいたいそれで済ませています(笑)。あまり広まってしまって対策されたら困るので知りたい方はDMでも下さい。

私はケイシュウとエイカンの2紙ともそれなりの期間試したことがあるのですが、今は買う時はケイシュウを買っています。印などは全く参考にしないので、予想が当たる当たらないという判断はできないのですが、展開予想がケイシュウの方が見やすいという理由のみです。というかエイカンの展開予想が見にくい、無理矢理4段階に分けるフォーマットなので参考にしようがないという感じですが…。それ以外はどちらもたいして変わらないので、どちらを買ってもいいし買わなくてもいいでしょう。


・南関(浦和、船橋、大井、川崎)

重要度 A

必須!とまではいきませんが、重要なことは重要です。追い切りしている出走馬もかなり多く、割合でいえば門別とほぼ同程度でしょうか。ただ門別と比べて2歳戦のウエイトが低いのと、調教以外の他のアプローチ、予想方法もとりやすいのではないかと思いますので、相対的に門別よりも新聞自体の重要度は少しだけ低いかなと。また厩舎コメントから陣営のやる気を読むところも重要で、有名なところだと泣きの荒山先生やギャン泣きの矢野先生などでしょうか。南関の有力調教師ごとのコメント傾向をまとめて昔ツイートした気がするので、気になる奇特な方は探してみて下さい(笑)。

私はケイシュウしか買ったことがないので他の新聞がどうなのかわかりません。ケイシュウは調教から見た注目馬2~3頭がかなりアテになるのでおすすめです。他の新聞にもっと良い情報が載っているよという方は是非教えて下さい。


・金沢

重要度 B

きました。新聞激戦区金沢。

無くても問題ない方の方が多いかもしれません。この辺は予想スタイルによってかなり違います。私は調教を重視する方なので、金沢くらい追い切りをしている所では、新聞なしで予想するのはけっこう難しいし、長い目で見ると回収率も結構違ってきます。クラスによっても違いますが1レース8~10頭出走でその内追い切りをしている馬が概ね2~4頭程度。もちろん新馬や重賞ではほぼ全ての出走馬が追い切りをしています。厩舎のコメントはそれなりにやる気など反映していて、特定のレースを除けば参考にしていいと思います。まあ調教や見解、コメントも全馬ちゃんと載っていますし、馬券を買うレースや気になるレースだけでも新聞を買って損をすることはないでしょう。

私はだいたいカナザワを買いますが、転入2~3走目の馬、または2歳の下級戦が多い秋~年末あたりの時期はホクリクを買うことが多いです。展開予想や個々の馬の見解の見やすさはカナザワが一番なのですが、ホクリクだけ調教が2走前まで載っているので縦の比較がしやすく、その日の番組によってはホクリクを買っています。展開予想のフォーマットも各紙違うので、全部見れる無料の期間に色々見比べてみるといいのではないでしょうか。また、完全に余談ですが、あくまで私が買ったことがある2紙の比較で、同じ馬の追い切りの時計が違うことがあります。計測する位置が決まっているとかが原因なのかわかりませんが、ラスト2Fカナザワの方が0.2~0.3ほど速くなることがあります。ただ全体の時計は同じということも多いし、ズレも11.8と12.0のようなどちらにせよ考慮するレベルの段階でしか見たことがないので、あまり気にすることもないでしょう。


・東海(笠松、名古屋)

重要度 B

難しいところですが、無くても問題ないとも言い切れないのでBとしました。細かく分けると金沢がB+で東海がB-というイメージでしょうか。

基本的には名古屋と笠松が交互に開催されていて、ほとんどの馬が毎開催出走、つまり中1週で走っているので追い切りはあまりされていません。また名古屋の馬が調教される弥富は時計が出やすく、例えばラスト2Fが11.5みたいな時計も散見され、特に上級クラスではほとんどレースに直結はしません。よほどの調教派でない限りは見なくても問題ないかもしれません。もちろん笠松の時計は弥富よりはアテになりますし、名古屋でも若駒や転入馬のおおよその目安には十分使えるので、見ないよりは見た方が断然良いと個人的には考えています。

私はほとんどエースしか買ったことがなく比較はできないのですが、エースに限っての感想は、他地区の新聞より取材がしっかりしている印象です。ちょっとした見解や談話、例えば新馬や2歳戦でサークル内で評判の高い一頭などと書いてある馬は勝ち上がって上のクラスの次走でも好走したり、本来のデキではないと書かれている馬が本当に調子が悪かったりということが、他地区の新聞に比べて正確性が高いように思えます。よく東海(特に名古屋)は堅い、銀行などと揶揄されたりもします。平均配当などは実際低く、1人気馬の勝率も高いのです。これはあくまで要因の一つという意味で、新聞の印が当たりやすいから人気馬が実際に来る確率が高いという仮説も成り立つのではないでしょうか。

となんだかベタボメのような感じになってしまいましたが、重要度はそれほど高くないと思いますので、予想のスタイルに合わなければ無理に買う必要はないでしょう。ただこれは繰り返しになりますが、新馬や2歳戦、転入馬のチェックなどにおいては当然見ている人と見ていない人では差がつくので、番組次第では積極的に取り入れてみて下さい。あとは年に数度ですが、開催が2週空いた笠松開催では、けっこうな頭数が追い切りをしている場合が多いのでチェックしてみて下さい。


・兵庫(園田、姫路)

重要度 A

ここも大事ですね。門別や南関と比べると追い切りの頭数自体はそこまで多くないのですが、やはり上級クラスではほとんどの馬がしていますし、下級クラスでもそれなりに機能します。そして追い切りの頭数以上に重要なのが、番組編成にあります。他地区ではクラスの編入、入れ替えが年に2~3回なのに対して園田では2ヶ月おきにポイント制でクラスが移動します。詳しい条件などは園田競馬のHPを見てもらうとして、なぜこの年6回の入れ替えが重要なのでしょうか。奇数月の第1週に入れ替えがあるのですが、その週またはその次の週だけでも必ず新聞を見ることをおすすめします。見ている限り以前の3戦連続掲示板外で降級というルールがあった時のようなあからさまなヤラズはなくなりました。但し降級ヤリはあります。これは八百長どうこうという話ではなく、陣営が降級1戦目に賭けているかどうか、またはずらして翌戦に仕上げるのか、またはその次なのかという話です。それを見抜くのに新聞が活用できます。調教の数字だったり厩舎のコメントだったりで見抜けますが、やはり下級の調教の時計が一番分かりやすいかもしれません。攻略記事ではないので詳細は省きますが、何開催か新聞を見ていれば、きっと降級ヤリが見つかるはずです。

私はキンキしか買わないので他との比較はできませんが、展開予想は少し見辛くまた、あまりアテになりません。これは新聞の予想がどうかというよりも、園田は騎手のレベルが高いので、馬場に合わせて積極的にハナを狙ったり、馬群が縦長になると外枠の馬がロスを抑えるためにいつの間にかラチ沿いに入れていたりと隊列の予想がかなり難しいせいです。調教評価のアルファベットも気にするレベルではないので、あくまで数字だけを参考にする方が良いと思います。また厩舎のコメントでブリンカーなど馬具に触れていることも多いので、その脱着にも注目しておきたいところです。あと馬体重について触れている時は要注意です。乗り込んだので絞れているはず、最近はカイ食いが良いから減っていた馬体が戻ってきた、などポジティブなコメントが載っている時、実際その通りの増減になっていることが多く、個人的な印象では(データはないです…すみません)、結果に直結することが多いです。当日湿っていればなど馬場について触れていることも多いのですが、こちらは体重ほど参考にはなりません。


・高知

重要度 B

有るに越したことはないけれど、無くても予想に困らないという人も多いかなという感じです。予想スタイル次第でしょうか。

追い切り自体はそれなりの頭数が行っているのですが、参考にするほどの時計を出している馬が少なく、早い時計を出していてもそれほど結果に直結しません。これは上級クラスでも傾向は変わらず、速い追い切りをかけているからと言って、ものすごく仕上げているというイメージではないです。これは厩舎によってもかなり違うので、そのあたりの特徴を掴んだ上で参考にしないと予想に対して逆にマイナスに作用しかねないでしょう。

高知に於いては調教よりも馬場についての言及の方が役に立ったりもします。厩舎のコメントやTMの見解で軽い馬場が得意や不得意など向き不向きが頻繁に載っていて、それなりにアテになります。

私は福ちゃんしか買わないので他との比較はできませんが、何よりもその独特な紙面が大きな特徴です。見たことがある人は分かると思いますが、初見ではかなり見辛いです。でも安心してください。慣れると普通に見れるようになりますし、予想スタイルによってはむしろ普通のレイアウトよりも見易くなったりします。

個人的に高知はデキよりも馬場と適性と展開だと思っているので、新聞が絶対的に重要ではなく回収率にもインパクトがあるほどの影響はないはずです。ただどうしても気になる転入馬がいる時などは当然有った方が良いのは間違いないです。


・佐賀

重要度 C

要りません(笑)。

まず追い切りですが、ほとんどの出走馬がしていません。これは連戦続きで使い減りすることはもちろんですが、佐賀の固い路盤の影響もあるかもしれません。下級クラスにおいては1日1頭いるかいないか程度、上級クラスで半数もいません。そしてそこまで結果に直結しません。これは転入馬や2歳戦においても同様です。新馬戦はさすがにほとんどの馬が追い切りをかけていますが、こちらも発走検査などが含まれるため、見ないよりは見た方が良い程度です。どちらかというと能力試験の方が参考になります。

そして厩舎のコメントですが、通信社と日本一の2紙で書いてあることが違うどころか真逆のことがあります。例としては、距離が延びるから期待感あるねと距離が延びるはどうだろう、前走は後方からになったが良い脚は見せてくれたと現状追走がいっぱいいっぱいだからここもどうかな、などなど。確認ですが、これらはTMの見解ではなく、厩舎のコメントなのです。全く参考になりません。ただコメントで今回はブリンカーを試してみるよなど馬具に触れていることがあり、これは気にしておいた方がいいかもしれません。

私は佐賀競馬ファンなのでほとんど毎週買っていますが、通信社の方を買っています。日本一の方は見解が全馬載っていないのと、展開予想がハイペース予想ばかりでほとんど役に立たないからです。ただ稀に平均ペース予想になっているレースがありますが、そのレースはほぼ間違いなくスローペースになります(笑)。まあどちらを見ても大差ないので、無料の期間に見比べてみて下さい。


・まとめ

門別…必須。無いと参加する資格がないレベル。

岩手…必要なし。

南関…調教やコメントを全く気にせず別のアプローチで攻略できる人ならいらないかも。逆にそうじゃない人は必須。

金沢…それなりに重要。特に調教派なら必須。特定のレース以外はコメント等もそれなりに信用できる。

東海…微妙。有った方がいいのは間違いないが無くてもそこまで支障をきたさないかも。

兵庫…南関同様。無くても影響がないのは別のアプローチで攻略できる人のみ。

高知…微妙。厩舎ごとのスタイル等、相当精通している人にとっては有益。

佐賀…必要なし。


各場、重要度の違いはあれど、無いより有った方が予想が捗るところがほとんどなので、無料期間の内に試してみて、無料が終わった後も、しっかり新聞を買って読んで予想して、より充実した地方競馬ライフを楽しみましょう。

ではまた!

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