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MIRACLE fire #7

地獄

病院に着いてからはMRIやらカメラやら検査地獄だった。
異常を調べるためだから仕方ない。

途中からは警察が傍らにいた。
事情聴取の地獄だった。
事件性を疑うのが彼らの仕事だから仕方ない。

検査が終わり病院を後にした。
警察の善意で白黒ではないパトカーに乗り家に戻った。
キューピー3分クッキングの音を聴いてからの目まぐるしいできごと。
家に戻った時には太陽はもう沈む寸前だった。

玄関を開け、目を疑う光景を受け入れることもできていないまま、窓があった長方形の枠の向こうに見える雪、身体に刺さる冷たい風、また暗くなる部屋。
それだけでも充分地獄だった。

白黒の車に乗る人達の後は、赤い車に乗ってきた人達による追い討ちの事情聴取地獄だった。

(さっき運ばれて、今帰ってきたのに・・)

本当の地獄は行ったことがないから正直わからない。
だが、あれはなんとか地獄と名付けていいものであった、そう思う。
まぁ仕方ない、家(部屋)が燃えたのだから。

~to be continued~

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