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スケーターの足の悩み「有痛性外脛骨」


舟状骨が靴に当たる・有痛性該脛骨

セルフチェック:

くるぶしと土踏まずを線で繋いだ真ん中あたりの骨が出っ張っているかどうか。

あるべき姿:

解剖学的にこの骨は出っ張っていないはずです。

何故起こるか:


扁平足・甲高足・プロネーションなどが理由でアーチが崩れ、足が中に落ち込むことが原因でこの骨が内側に押し出されます。そして、スキーやスケート靴のように硬い靴を履いてスポーツをすると、硬い靴に当たって痛みが出たり、皮膚が保護しようとして硬くなってきてしまったり、場合によっては石灰化と言って骨が形成されてしまう場合もあります。

舟状骨が出ている人は、膝がうちに入る、腰が反る

その結果、膝の痛み・や腰痛が起こる方が大変多いです。ジュニアシニアになっても体が持つ様にするためには、舟状骨が出ている人は早めに改善する対策を取りましょう。怪我だけでは無く、インやアウトにも乗りづらいはずです。悪い足のアライメントで練習を繰り返しても無駄が増えます。また巻き足の選手の足を見ると、舟状骨が出ている人が多く見受けられます。

注意! 

私自身も実は扁平足だったため、舟状骨が出っ張っていて、骨が靴に当たって痛くていつもとても大変でした。10年前までは欧米でも足病学が発達していなかったため、ほとんどのスキーやスケート選手は通称「こぶだし」と言ってその骨が当たる部分を外側に押し出し、一時しのぎをしていました。しかし、骨が当たる根本的な理由は足が内側に倒れ込むこと(足首の外返し)です。こぶだしをしても足が内側に倒れないように足のアライメントを改善しなければ、こぶだし をして内側に倒れ込むスペースが出来た分、更に内側に倒れ込みます。なのでこぶだし は一時的な対処療法と考え、根本的な改善対策を行うのが現在のスポーツ医科学だと我々は考えています。
もちろん気合や意識で改善は出来ません。(年配のスケートの先生はそうやって治すと教わってきたので、その様に指示をすると思います。)どう判断しどう選択するかはご本人次第です。

SK8INSOLLパーツでのサポート方法:


滑っている時に左右にぐらつく感じがある方>>>アヒルと象のパーツを装着
内側への倒れ込みが大きく、プロネーションが主たる原因だと思う方>>>象のパーツを強めに2つつける。アヒルの胴体パーツを半分に切ってかかとの内側につける
膝まで内側に倒れてしまう>>>魚パーツもつける

両足とも骨が出ている方は珍しく、片側が大きく出っ張っている方がほとんどです。パーツ付は少しずつ足していく形で行ってください。

インソール以外での解決方法:


足首の底背屈制限の改善(足首の曲げ伸ばしが解剖学的に正しくできる様に)するための、後脛骨筋、長短腓骨筋、足底腱膜、前傾骨筋の筋膜リリース・やオーストラリアスポーツマッサージなど。現代のジャンプに比重が置かれているスケートの練習でかかる負荷を改善するためには、ストレッチだけでは不十分です。

本気で短期間で改善したい人は弊社の人数限定のオリンピックリフティング指導をインソールとサポートシューズを使用して受講していただくと、1年で根本から足のアライメント改善が可能です。足の傷害予防になるだけでは無く、膝・腰の負担も軽減し、効率の良い省エネジャンプ、高さのあるジャンプも習得できます。

最後に、これらのスケートの足の問題がある方は、以下の様な方です。
氷上でスケートの練習のしすぎ
ジャンプ以外の練習を知らない
ジャンプを数こなせばできる様になると幻想を抱いている

自分が最終的に何を目指すのか、どの時点でどの様な結果を出したいのか、明確にあるべき姿を高い目標で描いて進んでください。狭い視野で目先のことだけを追って練習すると、後から取り返しがつかなくなってしまう選手を多く見てきております。弊社は欧米にも拠点を持ち、オリンピックを目指したり、我々スタッフの様に生涯フィギュアスケートをライフスポーツとしていつまでも上達し続けたい方をいつまでもサポートできる様な、広い大きな視野でアドバイスをしております。
医療機関や専門家、スポーツバイオメカニクスに詳しい欧米のオリンピックコーチなどとも連携して前進し続けておりますので、課題にぶつかったときはいつでもご相談ください。


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