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ファザーファッカーをみてきた話

演大連のファザーファッカーをみてきたので、感想というか身に起こったことの記録。

後半部のあるシーンで吐き気が込み上げて手の先からどんどん血の気が引いて初めて舞台中にブラックアウトを経験した。なので途中の記憶が飛んでいる。とても正気ではいられなかった。
それだけ壮絶で鬼気迫るシーンの連続だったし、グロテスクさ?が空間に満ちて、身体にまとわりついていた。そのシーンだけで気分が悪くなったというよりは、2時間の積み重ねの先にあったように思える。なんとか気を紛らわそうとした時には手遅れだった。それほどに没入していた。
この手の作品はいままで全然大丈夫だったはずのに、舞台中に「あっ死ぬ笑」って思ったのは初めてだ。いい演劇体験をした。じゃなくて早々に席を立つべきだった。(実際ど真ん中の席で、迷惑覚悟で席を立つか迷ってるうちにブラックアウトしてしまった)
自分が変化したのか、舞台の引力が凄まじかったのか。どちらもあるように思える。そして嫌でも自分の女性性を理解した。忘れられない作品になった。

ブラックアウトなんて生きていて初めての経験だったのでつい長々と書いてしまった笑笑 多分、最近産まれたばかりの赤ちゃんを抱いた経験もあったからなのかもしれないなぁ。とか

何も解決してはないけど、最後の脱出劇の生命力に救われた。やはりこういう作品は人を救うと確信できた。
最後まで静子が貪欲に幸福を求め生きようとし悲劇にならなかったのが本当に素晴らしい作品だった。曲がどれもいい。
そしてやっぱり生演奏は最高だなぁ。

いい意味で、悪夢のような作品だった!

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