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Berklee College of Music 入学

半年後の英語学校生活の後、バークリー音大に入学をした。

入学すると、実技系と音楽理論系の両方でプレースメントテスト(クラス分けのテスト)が行われる。自分の場合、実技(演奏系)はまぁ大丈夫だったのだが、筆記テストこいつが問題だった。

やはり英語!!筆記テストの問題文が分からない。
問題に書かれている五線、音符そして問題文に書かれている解かるだけの単語を拾いながら、たぶんこうだろうな。とういう推測の元で問題を解いていった。
結果は、まぁ予想していた通り。全て一番下のクラスからのスタートになった。ただ音楽理論などは、日本でも独学での勉強だったので、一番下からしっかり学べるという事は、結果的に良かった。


バークリーでは、生徒全員それぞれ専門楽器があり、生徒全員必ずプライベートレッスンを受けることになっていた。それぞれの楽器の科に先生が沢山いてその中から先生を選ぶのだが、最初はどんな先生がいてどんなプレイスタイルなのか全く分からない。ギター科のオフィスにいって相談をしながら担当の先生を決めることになった。

ギター科オフィスに行くと、2人の先生らしき人達がいた。
プライベートレッスンの先生を決めたいんですけど、と話すと彼らはまず、自分がどんな音楽を演奏するのか、演奏したいのか?を訪ねてきた。
自分は、今まではロックを演奏してきた。事を話して色々な音楽をまずは知りたいと話した。すると1人の先生を紹介してきた。


JAZZとの出会い

紹介された先生はトムという白人の60代位の先生。
主にジャズを弾く先生だった。物腰も柔らかくこちらも英語があまり聞き取れない事が分かると丁寧にゆっくりしゃべってくれた。今までJAZZに触れてこなかったが、この人の演奏を聴いてJAZZにいっきに目覚めていった。
今までは、歪んだ音でギュワーン!とチョーキングして音を鳴らす!これがエレキギターだ!という事しか考えていなかった。特にロックバンド系の歌がメインでギターはサブ的な感じの音楽がメインだったのだが、

歌がいなくて、ギターが主役になる音楽があるんだ!
という部分が衝撃だった。それに、それまでの音楽の概念から外れた、アドリブで好きに弾いていい、という部分も非常に面白くて演奏するのも聞くのも楽しかった。

この先生のレッスンでは、演奏技法を学ぶよりも、どんなミュージシャンがいるのか?おススメのギタリストは!?こんなことばかりを週1回のプライベートレッスンでは聞いていた。そして教えてもらったミュージシャン、アルバム等を聞きまくった。
特にジョーパス、ウェスモンゴメリー、タルファーロウ、ジムホール、グラントグリーン、バーニーケッセル、ケニーバレル、ギタリスト以外だと、マイルス、コルトレーン、チャーリーパーカー、、この辺りを当時は良くきいて、どっぷりとJAZZの世界にハマっていった。

初めてのギターグループレッスン

他のクラスでもとりあげられる曲はほとんどがJAZZのスタンダード曲だった。初めてのギターグループレッスンのクラス(ギターラボと呼ばれるクラス)で、クラスの詳細名は忘れたが、先生1人に対してクラスメート4人のクラスで60分間ひたすらアドリブを回し続ける。というクラスだった。

当時はJAZZのJAの字も知らない18歳だった、周りがフルアコとかジャズギターを持ってセッションしている中、ひたすらストラトでジャズっぽく弾こうとしていたが上手く弾けなく、先生から

『ジャズを弾きたいなら、言葉と一緒でまずは沢山ジャズを聴きなさい』
と毎週のごとく言われたのを覚えている。

学期の途中くらいからは、なんとなくコツがそれなりに掴めてきて、
少しずつ先生にも『いいね~』なんて言われる様になってきていた。
ただ、あまり英語が得意ではなかったので、授業中先生から何か答えを求められても上手く答えることができなかった。
今から留学を考えている人には、英語はできるだけ上手くなってから行った方が絶対的に有利だ。これだけは断言できる。

次回は、その他のクラスについてお話しようと思う。






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