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絵本を読む『まいてきっておいしい!ひなまつり』『もりのひなまつり』

(2022.2.28)

 おはようございます。sizukukoboです。

 私は曜日ごとにテーマを決めて配信をお届けしています。
 月曜日のテーマは「 絵本を読む」です。

 今日紹介する絵本は『まいてきっておいしい!ひなまつり』『もりのひなまつり』です。

 1冊目の『まいてきっておいしい!ひなまつり』を簡単にご紹介します。
 この絵本はタイトル通り、料理の絵本です。この絵本を見ながらひなまつりの行事食を作ることができます。

 「きょうはひなまつり。みんなでひなまつりパーティをします。」
 こんな出だしで絵本は始まります。そこから、太巻き寿司を作ったり、すまし汁を作ったり。みんなでわいわいと楽しそうです。そして、ロールサンドができたら、パーティの始まりです。この、最後のみんなで食卓を囲むシーンは、テーブルの上のごちそうがどれも見事で美味しそうです。

 私はこの絵本を今回紹介するのに初めて手に取りました。
 ひなまつりの絵本を探す時に、いつも雛人形が主役になるような絵本ばかりを探していたので、手に取るのが遅くなりました。行事を伝える時に、行事食もとても大事なものだと改めて感じました。
 
 ちなみにこの絵本は元々は2007年3月発行の「かがくのとも」と言う月刊誌から出ています。その後で2017年5月、絵本として出版されているようです。
 料理が主役のひなまつりの絵本、おすすめです。

 2冊目の『もりのひなまつり』をご紹介します。
 この絵本も福音館書店の月刊誌1992年3月「こどものとも」から出版されていました。絵本として出版されたのは奥付を見ると2000年の2月とあります。 月刊誌から数えると30年の歴史がある絵本です。昔から知っている絵本でしたが、ここまで長く読み継がれている絵本とは知りませんでした。雛祭りの時期になるとよく思い出して読んでいた絵本でしたが、改めて、長きにわたりお世話になっていたことを知って感慨深くなりました。

 内容を簡単にご紹介します。
  小さな森の近くに一軒の家がありました。その家の蔵には、ねずみばあさんが住んでいました。そのねずみばあさんの所に手紙が届きました。それはのねずみこどもかいからでした。 もりのひなまつりをしたいので、お雛様を森へ連れてきてほしい。そんな手紙でした。その手紙の内容を知ったお雛様たちが「まいりましょう。まいりましょう」と箱から出てきました。早速、 森へ出かけに行くお雛様御一行。途中で、迎えに来ていた子ねずみたちのお手伝いで無事森へ着くことができました。森のひろばで始まった「もりのひなまつり」は大層賑やかでした。最初はお囃子に合わせて3人官女が歌い、お内裏様が踊りを踊りました。お雛様も子供達が元気に育つようにお祝いをしました。それから、甘酒を飲んだ森の動物やお雛様たちはみんなで手をつないで歌って踊って雛祭りを楽しみました。
 
 あっという間に時間が過ぎて帰る時間になりました。辺りが暗くなり、ちらちら雪が舞い始めました。この後おひなさまたちは無事ねずみばあさんの蔵に戻ることができたのか。遠出をして御髪や着物が汚れて乱れてしまったお雛様たちは、その後どうなるのか。ラストはぜひ絵本で確認してほしいと思います。
 この絵本のねずみばあさんという言葉につい反応してしまう自分がいます。この絵本に登場するねずみばあさんは決して怖くありません。そしてお雛様たちが踊っている時のお囃子の音が「ピーヒャラピーヒャラ」とあって、この言葉にも反射的に反応している自分がいます。この絵本のおすすめは、お雛様たちの森へ出かけて歩くシーンの言葉の美しさです。

 ですが、ついつい昔懐かしの別の言葉に、内心は引っ張られてしまう私です。

 子供たちのすこやかな成長と、平和を願う気持ちは、きっと時代も国も関係なくて、人や人間以外の生き物たちも同じだと痛感するこの頃です。

 
     最後までお読みいただきありがとうございました。