絵本を読む〜『がたごと がたごと』『あとでって、いつ?』

(2021.1018)

 おはようございます。sizukukoboです。
 
 月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。
 
 本題に入る前にお礼をさせてください。noteの全体ビューが8500を超えました。そしてstand.fmの総再生数が2600を超えました。いつも聞いていただき、読んでいただき本当にありがとうございます。数字は下がってきていますが、それでも聴き続けてくださったり、読み続けてくださっていることが伝わります。 何者でもないわたしの投稿を見つけていただいたことに心から感謝しています。 これからも自分の目標に向かって、 やっていること、思うこと、 これからやりたいことなどを投稿して毎日の継続を目指したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 ということで本題の「絵本を読む」に戻ります。

 今日は、人からのおすすめで手に取った絵本を2冊紹介します。 秋とは全く関係ありませんが、忘れないうちに記録しておきたいと思います。

 まず一冊目です。『がたごとがたごと』を紹介します。
 この本は図書館で見つけました。以前私が尊敬している人がSNSで紹介しているのを見て「手にとってみようかな」と思いながらすっかり忘れていた絵本でした。図書館で他の人に教えてもらった時に、表紙を見て「あっ」と思い出したというわけです。 図書館では背表紙だけでは探せませんでした。『がたごとがたごと』を手に取って、偶然の再会になんだか嬉しくなりました。

 この絵本は内田麟太郎さん/文 西村繁男さん/絵です。表紙の見た目通り、電車の絵本です。内容はというと

 「おきゃくが のります」がたごとがたごと 「おきゃくがおります」がたごとがたごと

 シンプルな表現で列車が走る様子、駅で乗り降りするお客さんの様子が細かい描写と共に描かれています。
 この絵本の何が良かったか。このシンプルさが良かったのはもちろんですが、実はこのイラスト、駅で乗った人が、降りる時に人ではなくなっているんです。これは驚きました。教えてもらうまで全く分からなくて、場面の転換だと思っていました。イラストを よーく見てみると、着ているものや持ち物が同じです。ページをめくって繰り返し確認して「あ、ここにいた」この人は〇〇に変わったんだ」と大人でもつい夢中になって探してしまう絵本です。最初は簡単だと思っていた同じ人探しも、ページを追うごとに難しくなっていきます。最後のページは確認するのにだいぶ時間を費やしました。私はこれを、絵本好きな仲間と一緒に見たのですが、子どもたちと一緒に楽しみたかったなと残念に思うくらい素敵な絵本でした。表紙からは想像もしなかった、乗客が何に変身するかは、ぜひこの絵本を手にとって見てみてください。そして何に変身したかを全員探してみてくださいね。

 2冊目は『あとでって 、いつ?』という絵本です。 宮野聡子さんが描いた絵本で、 タイトルからして大人側はドキッとするのではないでしょうか。これもたまたま偶然、図書館で見つけました。タイトルがストレートでドキッとしたので、思わず手に取りました。

 内容を簡単に紹介すると、 主人公のとっちゃんはお惣菜やさんの家の子です。保育園にお迎えに来たお母さんに「もっとあそんでいたいな」というと、「あとで あとで。さ、かえろう」とお母さんに促されてしまいます。お店が忙しくなる時間だからです。
 家にいてもとっちゃんはひとりぼっち。面白くありません。お母さんに声をかけても返事はいつも「あとで」ばかり。そして事件が起きてしまいます。事件と言っても、大げさなものではなくて子育て中なら毎日のように起こることです。ですがその出来事を子供から見た時に、タイトル以上に胸がぎゅっと締め付けられるような気がしました。
 
 この絵本を見た時に、「あとで」という抽象的な言葉が子供たちをどれくらい不安にさせ、待たせているんだろうと思いました。とは言っても、大人側には大人側の事情があるのでなんとも辛いのですが。続きはぜひ手にとって確認して欲しいです。