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絵本を読む🌸『さくら』『さくららら』

(2022.3.28)

 おはようございます。sizukukoboです。

 先週の月曜日、お休みをしました。1週間ぶりの月曜投稿です。
 私は体力はありませんが、普段寝込むことがないのでとても居心地の悪い二日間でした。そういえば、私は休むことに罪悪感があったんだ。と改めて気づかされました。「疲れたら休んでいいんだよ」と何度でも自分に言い聞かせていこうと思いました。今はまだ体も多少の無理が効きますが、もっと年を重ねた時に、体がボロボロにならないために、今回の経験とこれまでの反省を生かしたいです。

 本題に入ります。

 私は曜日ごとにテーマを決めて配信をお届けしています。
 月曜日のテーマは「 絵本を読む」です。

 今日ご紹介する絵本は『さくら』と『さくららら』です。

 今年、地元の桜の満開の時期がいつも以上に早くて驚きました。東京の開花、満開のニュースは見ていましたが、地元はもう少し先だと思っていたので、先日、近くの桜の木を確認してびっくり。あっという間に見頃を迎えていました。まだ蕾だと思って油断していました。ということで、今回は桜の絵本を2冊ご紹介しようと思います。

 1冊目の『さくら』は、同じタイトルの絵本がありますが、今回はこがようこさんが描いた『さくら』の紹介です。小さいお子さん向けに描かれた語りかけ絵本です。

 
 「なんだろな。なんだろね。そう、さ、く、ら」

 という出だしで始まるこの絵本。言葉のリズムがとても心地いいです。
 見開きで左側に文章が、右側に絵が描かれています。文章もイラストもとてもシンプルでわかりやすく、何度も繰り返し楽しみたくなる絵本だと思います。


 この絵本を持って、小さな子と桜を見に行ったら楽しいだろうなと想像します。この絵本の通り、花びらを並べたり、花吹雪をじーっと見たり。行動が予想できるからでしょうか。
 改めて、四季がある国に生まれてきてよかったと思うこの頃です。

 桜が咲く時期はとても短いので、桜が咲いている時期に、季節と絵本を楽しんで欲しいです。

 2冊目の『さくららら』を簡単にご紹介します。
 この絵本は写真絵本です。去年出版された絵本で、文章は升井純子さん、写真は小寺卓也です。升井さんは北海道生まれで、小寺さんは北海道に在住と書かれていました。そしてこの絵本の「桜」はまさに北海道の桜。この桜は5月に咲くまでのストーリーが、桜目線で書かれています。

 この絵本は、知人から教えてもらいました。「帯がいいんだよ」と言われて早速チェックしてみると、

 わたしがさく日は わたしがきめる

 と書かれてありました。それを見た途端、一目惚れで即購入しました。この一言は、もちろん絵本にも登場するのですが、このページの写真が見事でため息が出ます。

 文章も、桜もなんて潔いんでしょう。凛としてて、こちらの襟を正してくれます。
 
 4月の北海道は、まだ雪が残っています。5月、新緑が眩しい季節なのは、本州だから感じること。日本という国は縦に長い島国で、その土地その土地で季節の移ろいも微妙にずれています。当たり前のことに気づけなかった。というか想像力が足りなかった。そう思いました。この絵本に出会って、桜に「桜の時期はみんな同じじゃないのよ」と言われた気がしました。

 桜が話している一人称形式の言葉が、一つ一つ、胸に響きます。帯の言葉もそうですが、何というか、読む人によって、いろいろな解釈ができる余白が素敵だと感じます。

 2年前は、花見すらやってはいけない雰囲気で、自粛生活が続いていました。
 2年経って、上を向いて、自然を楽しめる今がありがたいな、と思うこの頃です。

       最後までお読みいただきありがとうございました。