絵本を読む〜『はやしでみつけたよ』『LEAVS〜秋の葉っぱ』

(2021.10.25)

 こんばんは。sizukukoboです。
 
 月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。

 先週は秋と関係のない絵本を紹介しました。今回は「秋ど真ん中の絵本」2冊を紹介です。
読書の秋というのはいつから言われていたのか分かりませんが、本と秋という季節は相性がいい気がします。積極的に本屋さんへ出かけて本との出会いを求めていたら、素敵な絵本を見つけたので紹介したいと思います。
 
 1冊目は『 LEAVES〜秋の葉っぱ(とびだししかけえほん)』です。
 これは洋書で秋の絵本コーナーで見つけました。しかけ絵本なので見本の絵本が開いているのを見つけて一目惚れしてしまいました。お値段が張るので1回はそのコーナーを通り過ぎました。ですが、一度見てしまった紅葉の綺麗なページを忘れることができずに、結局帰りがけにレジに持っていってしまいました。

  この絵本は大日本絵画と言う出版社から出されている絵本です。しかけ絵本と言うと、この出版社さんの名前がよく出てきます。
 海外でも植物は紅葉するのだと思うと、世界がつながっている気がして嬉しくなります。木の種類は違っても、植物が紅葉して冬支度をするのはどこも変わらないのだと改めて気付かされます。

 このしかけ絵本は、見開き1ページの中に、引っ張る所とめくって楽しむ箇所があります。葉っぱの下を覗くようにめくると、 秋の植物や動物たちの様子が一言書かれています。この、めくる葉っぱを探すのも子ども達が見たら喜びそうです。しかけ絵本は出会う機会がなかなかありませんが、書店さんでもし見つけたら是非手にとって欲しいです。

 2冊目は『はやしでひろったよ』です。
 一番最初の出会いは1年ほど前のこの時期だったような気がします。図書館で出会って、さらっと目を通して秋が終わりこの絵本の事もすっかり忘れていました。そして今年、書店さんで再会してしまいました。この絵本はひさかたチャイルドさんが発行している「しぜんにタッチ!」というシリーズです。このシリーズは写真が本当に綺麗で、内容が分かりやすいです。以前紹介した『どんぐりころころ』も同じシリーズです。自分が好きな絵本はやっぱり偏りがありますね。
 
 この絵本は、図書館でもパッと人目を引く表紙になっています。とにかく色が鮮やかです。だからたくさんの絵本の中でひときわ目を引いて、私の記憶に残ったのだと思います。 記憶に残らない本だったら、今回の書店さんでの再会も素通りで終わっているところでした。内容はタイトルそのまま。林で拾った葉っぱや木の実がどんなふうに育って、どんな風に落ちたのか、とにかくわかりやすい表現です。この絵本を持って今林に出かけたら、いろんな発見ができること間違いなしです。 最後のページにちょっとした遊び方が載っているのもいいなと思っているところです。毎年必ずやってくる秋に、この絵本を見返したいなと思っています。

 今「毎年必ずやってくる秋」とお伝えしましたが、今季節が変わり始めている気がしてなりません。これまでは季節は巡って必ずやってくることが当たり前でした。しかし、春が短くなり夏が長くなって、 そして今ちょうどいい秋という季節も短くなっている気がします。夏から一気に冬になってしまった感覚になって寂しいです。植物たちが一気に紅葉を始めて葉を落として冬支度をしている様子を庭から見ていると、 環境の問題を心配してしまいます。今の子ども達が大人になっても、四季が残っているといいなと願わずにはいられません。

 今回紹介した絵本は人との出会いと同じだな、としみじみ感じた2冊でした。
 「出会いたい」と思うなら、

「本がある場所へ、自分から積極的に出かけていく」

 これがとても重要だと感じています。今、このタイミングで出会って、買う本は宝です。その宝を手放してしまった昔の後悔を胸に秘めながら、今日紹介した本たちを大事にしようと思った次第です。