絵本を読む『おおきくなるっていうことは』『チリとチリリ』

(2022.3.14)

 おはようございます。sizukukoboです。

 今朝は本当に久しぶりの雨でした。強い風が吹いたり、急に暖かくなったり。天気が変わりやすいこの時期、「もう春なんだなぁ」と感じる瞬間が増えました。あっという間に過ぎてしまうこの時期を、季節を、 しっかりと味わいたいと思っています。

 本題に入ります。

 私は曜日ごとにテーマを決めて配信をお届けしています。
 月曜日のテーマは「 絵本を読む」です。

 今日ご紹介する絵本は『おおきくなるっていうことは』と『チリとチリリ』です。

 一冊目の『おおきくなるっていうことは』は、中川ひろたかさん文、村上康成さん絵、の 絵本です。この二人が描かれている絵本は面白くて大好きです。去年『 クリスマス・オールスター』という絵本を紹介しましたが、その絵本と同じ作家さんです。1999年に出版されてから20年以上長く読み継がれている絵本です。

 内容を簡単にご紹介します。
「おおきくなるっていうことは ようふくが ちいさくなるってこと」
 こんな出だしで始まります。その後は見開き1、2ページで同じフレーズの繰り返しです。

 大きくなるって言うことは、〇〇ってこと。という言葉とイラストが、子どもにはとても分かりやすいと思います。また、大人には子どものこれまでの成長を改めて振り返られる絵本でもあり、一緒にゆったりと楽しめると思います。

 子供の成長を「大きくなったなあ」と感じる瞬間は色々な場面であります。例えば歯の生え変わりのとき。 新しいことにチャレンジする姿を見たとき。この絵本は、そんな風に「大きくなったなあ」と感じる瞬間を色々な角度から見て描かれています。

 成長は、体の発達だけではありません。内面の成長を感じる瞬間もあります。
 この絵本は、大人側から見たら「確かに!」と思う場面がいくつも紹介されています。ですが、経験の浅い子ども側からみたら「なるほど。そういうことが大きくなるって言う事なんだ」といった新しい発見につながります。 私は、 そこがこの絵本の良さだと感じています。
 是非この時期に読んで欲しい1冊です。

 2冊目は『チリとチリリ』です。
 どいかやさんの描いた絵本です。初版は2003年。20年近く読み継がれているロングセラーです。この絵本はシリーズで、去年新作が出版されています。

 内容を簡単にご紹介すると、主人公のチリとチリリは天気の良いある日、自転車に乗って出かけることにしました。森の中を走っているとなんだかいいにおいがします。森の喫茶店です。中に入ると大きさの違うテーブルと椅子がいくつもあります。チリとチリリにぴったりの椅子とテーブルに座ると、「お待たせしました」と注文もしていないのにお店の人が飲み物を持って来ています。よく見ると、窓際にいたはちさんの頼んだすみれティーでした。

 チリとチリリが注文したのはどんぐりコーヒーとれんげティー。

 飲んだ後、また二人が出かけると、今度はサンドイッチ屋さんがありました。二人が買ったサンドイッチは、くるみパンのいちごジャムサンドと、きな粉パンのくりジャムサンドです。この絵本を紹介しているだけでお腹がすいてきます。これは是非一度、イラストを見て欲しいです。とにかく可愛らしい。そして美味しそう。

 この絵本を知っている人なら、1回は「チリとチリリになりたいな」と思っていると思います。シリーズは八冊あるので、季節が変わるごとに、絵本を繰り返し楽しむことができます。

 森にある喫茶店。森にあるサンドイッチ屋さん。そして、最後に出てくる森のホテル。どれも夢があって想像が膨らむお店ばかりです。

 おすすめの1冊です。よかったら手にとってみてください。

      最後までお読みいただきありがとうございました。