絵本を読む『さつまのおいも』『くぬぎのもりのどきどきはっぴょうかい』

 おはようございます。sizukukoboです。
 
  11月も2週目になりました。 7日の昨日は立冬でした。私の住んでいる地域は割と暖かいのですが、それでも朝晩は少しずつ冷え込み季節の移り変わりを感じています。今年は秋の絵本をたくさん買いました。紹介する前に冬に入る予感。12月に入ったらクリスマスの本を紹介したいので、秋の絵本の紹介はまたの機会にしようと考えています。

 ということで本題です。月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。

 今回は、新刊と定番を2冊紹介したいと思います。

 1冊目は『さつまのおいも』です。大人も子供も好きな人が多いのではないでしょうか。この絵本は、中川ひろたかさん文、村上康成さん絵、の本です。この二人の描く作品は多く、絵本が好きな方なら一度は目を通したことがあると思います。 この絵本は「ピーマン村の絵本たち」シリーズです。 季節ごとに書かれた絵本は、毎年見ているうちに購入して揃えたくなる絵本です。
 
 『さつまのおいも』の内容を簡単に紹介すると、タイトルズバリ、さつまいものお話です。冒頭からありえないストーリー展開でははありますが、読み聞かせをした時に子どもたちの「えー!?」という驚きと喜びの声が忘れられません。こういった、「ありえないけれど、もしかしたら土の中は、、、」と想像させてくれるのが絵本の良さです。読みながら思わず大人もクスっとしてしまう内容でした。

 さつまいもと子どもたちが綱引きをするのですが、これも運動会シーズンと合っていて好きです。綱引きの結果は 子どもたちが勝つのですが、ラストのどんでん返しがオチになっていて、みんなで笑顔になれる一冊です。

  何も考えず、ただ絵本を楽しむ。ただ絵本を楽しむなんて、当たり前のことのようですが、普段忙しいとなかなかできないことです。目の前の子どもたちと一緒に絵本を読んで、大人も笑顔になってほしいです。

 2冊目は『くぬぎのもりの どきどき はっぴょうかい』です。
  ふくざわ ゆみこさんが描いた絵本です。作者の名前を知らなくても「ぎょうれつのできるおいしいえほん」シリーズを描いた人、というと絵が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。ふくざわさんの絵はとにかく優しいです。表紙を見るだけで顔が緩みます。

  簡単に内容をご紹介します。
 ある日、りすの学校で発表会が行われることになりました。発表することは「自分の好きなことや得意なこと」です。1ヶ月後に発表することになった5匹のりすたちは、 それぞれ発表会に向けて準備することになりました。3匹のりすたちが早々と発表することを決めている中、なかなか決められないでいるりすが2匹いました。目立つのが大好きなぐるりんと恥ずかしがり屋のちーちゃんです。性格がまるで違う2匹が、発表会に向けて悩んだり頑張ったりする姿に、心の中で思わず「頑張れ」と応援してしまいました。当日の発表会は勿論大成功に終わるのですが、発表する順番やラストシーンがとてもよく描かれている絵本で、「なるほど!」とすっきりしました。
 りすの学校はくぬぎの森にあります。そして校長先生はくぬぎの木なんです。森の秋が深まる様子も一緒に楽しんで欲しい一冊です。文章量が多いので小学生でも十分楽しめる絵本だと思います。

 絵本を紹介するたびに、私はやっぱり優しい絵本が好きだと実感します。この『くぬぎのもりの どきどき はっぴょうかい』という絵本も、りすや森に住む仲間たちが、それぞれを思い合って話したり、見守ったりするシーンがあります。それぞれの好きなことや得意なことを認め合って「いいね」と言い合える関係は平和そのものです。

 人間の住むこの現実世界も、是非そうあって欲しいと願っています。