【2023/2】ジャンプラに掲載された読切で特に好きだったやつ
今は4月です。
2ヶ月前の読切の感想をTwitterに垂れ流すのもな、と思ったのと、じんわり好きみたいな読切が多くそんな言うこともなかったのでnoteにまとめておきます。ただ好き。
■あの部屋の幽霊さんへ - 三崎しずか
過去作『美術部の上村が死んだ』が記憶に新しい三崎先生の新作読切。
こう並べて見るとカラーの塗りがちょっと変わったような。
つるっとしてますね。もやっとしてる塗りの方が個人的には好きです。
静かな雰囲気とちょっとポップな会話が独特な空気感を作り出していてとても好き。
幽霊さんの心の声が面白い。
漫画を読んでる時、脳内に謎のBGMが流れてくることがよくあると思いますが、三崎先生の漫画はいい感じの無音が流れてきていいですよね。心地良い。
なにそれ。
■ユーアンロック - 槻滋ヨウ
中華風ファンタジー×鍵開け師。ロマンですね。
ミンリン発見シーンが好き。
デビュー作が印象的な漫画家さんです。
私は槻滋先生の描くコミュニティが好きなんだと思います。
GIGAでは『ブザーをならせ!!』という読切を掲載していて、
あれも好きでしたが、主人公に絡んでくる印象的なキャラクターが不良(かわいい)(こわい)くらいしかいなかったのが『SMOG TIPS』ほど自分にハマらなかった要因な気も。
今作は盗賊のあんちゃん達や子供たちがいいキャラしてて楽しいですね。
ミンリンかわいい。
■断ち切れ!オリベーダイス - 松田タクミ
じんわり好き代表がこの読切です。
全体的な雰囲気と台詞の感じがじんわり好き。面白い。ラブユー。
■修行編にて - 尾崎航大
ギャグ漫画は笑ったら負けな真剣勝負の心持ちで常に挑んでいます。
導入で負けました。
トンデモなギャグ漫画だけど読者が感じそうな疑問を提示してそれを屁理屈で潰すのをちゃんとギャグにして見せてたり、要所要所が丁寧で好きです。
■バイオレンス・クリスマス - 南野夏雄
過去作『減量機械』が印象的だった作者さん。
今作ではエグい作風を残しながらもポジティブな方向に舵を切っており、結果とてもユニークな漫画になっていて好き。
丁寧にやっていれば風刺を盛り込んだブラック全振りも全然アリだとは思いますが、やっぱり読んだ後の気持ちよさはポジティブな方がありますね。
オチがブラックじゃなければ風刺にならない、ということもないとは思いますが……。
その辺は一読者が考えても仕方がない話ですね。
サンタさん斬り刻む前に靴とタイツ脱ぐの好き。
細部にフェチは宿る。
■ロックンロールリバイブ/少年ジャンプ+漫画賞2022年秋期 - 江尻まや
口で言うのは簡単だけどやり遂げるのは難しい「勢いで押し切る」漫画。絵力と熱狂の力が凄まじい。
少年誌系列でルールもコンプラもガン無視してやりたいことをやり遂げるストーリーは新人賞ならでは感もあり、そこも含めて刹那的な衝動の熱を感じて良かったです。
■風の音を響かせて - 双葉ヤヒコ
ぶっ飛んだ設定から普通の悩みを抱く思春期の子を描く。
そう書くと定番ネタな気はしますが、既視感があまりないのは日常描写の丁寧さのお陰な気がしますね。
普通の悩みなんだからみんな持ってるでしょ?じゃなく、こういう日々を過ごして少しずつストレスが溜まった結果この悩みに至ったんだよ、という。
だからこそ解放のシーンが気持ち良い。
普通って何!!?
おわり。
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