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SIW2023 StudentAmbassadorレポート〜中本帆南〜

SIW2023では、8大学23名の学生を「SIW2023 Student Ambassador」として認定し、アイデア会議のプログラム実施や感想の発信や、学生ならではの感想の発信、豊かな学びの場・新たなつながりを作れるような学生向けプログラムを実施しました。

こちらの記事では、SIW2023 Student Ambassadorによるイベントレポートを配信していきます。


1.渋谷計画2040 アップデート:成熟した国際都市に向けたビジョンと実践的なアクション

イベントを聞いて感じたこと

 渋谷に対する愛着が消えつつあるのではないのかという視点は、大学生になってから渋谷を利用するようになった私にとっては新しい感覚でした。

 確かに、渋谷に行くことはよくありますが、渋谷という街に行くよりは渋谷にある〇〇に行きます。しかし、それが悪いことだとは個人的にはあまり思っておらず、さまざまなものがあり多様な目的があるからこそいろんな人が集まり、渋谷のイメージを定めづらいだけではないでしょうか。渋谷にあるさまざまなものに対してファンが着くような感覚がインクルーシブな世界観を作り出し、それが渋谷らしさだと私は思いました。

 そうとは思いつつも、やはり街ならではの文化というものは自然と生まれるものであり、商業施設ひとつ一つも重要な要素を担っていると思います。
渋谷づくりを主体的に考えるステークホルダーとして、東急グループさんをはじめとした企業の方々や渋谷区さんなどさまざまな方面の方々が協力して文化の基盤を作っていることを知れたことは、渋谷を利用する人間の一人としてとても貴重な機会になりました。

イベントを通して今後に活かしたいこと

これからの都市計画は、都市の課題を解決するのではなく、都市に課題を持ち込み、そこで人々が協力して解決するのだという点がとても学びになりました。多様な生活が混じり合う渋谷だからこそ、イノベーションの種が沢山埋まっているのだと思いました。

渋谷の捉え方として、消費するだけではなく生み出す場所という感覚がこのセッションを聞いて自分の中に持つようになりました。

2.〜北欧2国から学ぶ〜ダイバーシティを取り込み、新たなアイディアを創発する方法

※SIWからの写真

イベントを聞いて感じたこと

フィンランドもアイスランドも、日本がいろんな面でモデルケースにしているほど女性の活躍や教育レベルが高いことが改めてわかりました。

フィンランドが世界をリードできるような政策を作れている理由として、「フィンランドはすべての人に公平な機会を与えるようなシステムをつくるからだ」、とおっしゃっていた点が気になりました。日本もすべての人に平等に機会が与えられるような政策を作っていることは前提としてあると思っていたので、改めて日本の政治に自分がどう関わっていくべきかについて考えさせられました。

イベントを通して今後に活かしたいこと

フィンランドとアイスランドの2国で女性が管理職に参画していくまでの変化は日本もモデルケースとして勉強するべき事例だと思いました。今日本でなかなか女性の管理職が増えていないように、2国でも女性管理職の採用に批判的な企業はあったところから、それを乗り越えて多くの女性が管理職や政治などを支えているという事例は女性管理職登用の反対意見に反論するいいデータだと思いました。

3. ”合理的配慮”から考えるDiversity Workshop by Sakusen Tokyo

社会人の方々とグループを組んで、合理的配慮が必要な人が誰で、どんなことができるかについて考えるワークショップに参加しました。

イベントを聞いて感じたこと

普段から合理的な配慮ができるように心がけたいと思っているのですが、そもそも合理的配慮ってなんなんだろうとうところから改めて考える機会になりました。

普段、学生とディスカッションすることはあっても社会人の方とフラットな関係で話し合いをすることがなかなかなので、社会人の方々ならではの観点を知れたことはまず一番の学びでした。

合理的な配慮を心がけたいと思いつつも、まずその配慮がどういう人に必要なのかを全然理解できていなかったと思う反面、配慮をするべき人を定める時点でそれは誰かを特別扱いして、そうでない誰かを冷遇してしまっているかも知れないとも思い、誰も排除しないことの難しさを感じました。

イベントを通して今後に活かしたいこと

自分の考えの甘さ、狭さを知ることができ、まずこういった場に参加して知ることがすごく大切だと気づきました。

自分には知らない事情を抱える人が沢山いて、どうやって街が、個人がその人たちを支えていくことができるのか、課題は山積していると知ることができ、合理的配慮の第一歩になりました。

SIW2023 StudentAmbassadorとして

活動内容

渋谷の課題の一つとして、駅が複雑でわかりづらく乗り換えに困っている人が多い点に着目し、鉄道会社の垣根を超えた駅全体のマップを考えました。

渋谷駅は地下が何階もあったり、違う鉄道会社の「渋谷駅」が沢山あったりとすごくわかりづらいのにも関わらず、地下では位置情報が正確に機能せず、地図の数も少ないので、駅員さんに道を聞く観光客のかたが沢山いました。

そこで、渋谷駅構内に地図データ(pdfやpngなど)をQRコードで設置し、道に迷っている人が現在地と目的地までの行き方がわかるような仕組みを考えました。それも、駅構内に細かく配置することで、進んだ先で新しいQRコードを読み取れば、位置情報データがなくとも自分がどこに進んだかわかるような仕組みになっています。

このアイデアを発表したところ、以下のようなコメントをアンバサダーのメンバーからいただきました。

・地図ばかり見てしまって、歩きスマホを推奨してしまうのではないか。
・地図のQRコードだと分かるように、QRコードのデザインも工夫できるといいと思った。
・日本人でも迷う人が沢山いるので、海外の観光客だけでなく日本人にも対応させるといいと思った。

Ambassador活動の感想&今後に生かしたい事

実装することを想像しながらアイデアを考えると、課題の重要性と解決策の実現可能性、ニーズの大きさなど考える指標が沢山ありとても難しかったですが、とても楽しく学びが多かったです。

また、発表の際にも、情報の見せ方や伝え方が不十分な点も沢山ありましたし、フィードバックをとして自分の考えられていなかった観点が沢山見つかり、とても勉強になりました。


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