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SIW2023 StudentAmbassadorレポート〜菅野美佳〜

SIW2023では、8大学23名の学生を「SIW2023 Student Ambassador」として認定し、アイデア会議のプログラム実施や感想の発信や、学生ならではの感想の発信、豊かな学びの場・新たなつながりを作れるような学生向けプログラムを実施しました。

こちらの記事では、SIW2023 Student Ambassadorによるイベントレポートを配信していきます。


1.Action for Women's Wellness 私たちが、もっと自分のこころとからだに向き合うために。女性のウェルネス向上の社会的価値

イベントを聞いて感じたこと

印象に残った話題は、女性の健康課題による経済損失が、4200億円にのぼるということです。更年期障害による心身の不調で、女性の4人に1人が離職しているという話をきき、とても驚きました。私は、女性の生理による体調の問題など、自分ごととして捉えられることには関心がありましたが、更年期障害については今までほとんど考えたことがありませんでした。今まで知らなかった社会問題を知ることができる良い機会でした。

このトークセッションでは、女性ならではの健康課題が、仕事や経済に与える影響という視点でお話されていたのが印象的でした。生理や更年期障害が女性の心身にもたらす影響というのは、現在の社会では充分に理解されていません。女性ホルモンが女性にもたらす影響というのは、もっと社会的に知識として広まるべきだし、女性が働きやすくなる環境づくりも進めるべきだと思いました。

イベントを通して今後に活かしたいこと

女性ホルモンについてもっと勉強したいと思いました。女性ホルモンが女性の身体にどのように影響しているのか、正しい知識をつけることで、自分の健康管理のためにもなるし、周りにもその知識を広められると思いました。それこそ、当事者ではない男性には理解しづらい話題だろうし、女性同士であっても、個人差が激しいために分かり合えないことがあります。正しい知識が広まってきちんと健康課題として認識されれば、理解されずに苦しむ女性を減らせると思うので、まずは自分が知識をつけるところから始めようと思いました。

また、これから就職して働くうえで、女性の健康課題に理解のある会社を選びたいとも思いました。

2.【フジテレビ #シゴトズキ】リクルート V.S. キーエンス 前職愛バトル第一弾 新卒から学んできたことが今どう活きている?

イベントを聞いて感じたこと

リクルートとキーエンスという、2つの大企業の出身者のお話をきける良い機会でした。

印象に残ったのは、男女雇用機会均等法からわずか10年しか経っていなかった時代に、リクルートでは一般職と総合職が分かれていなかったというお話です。男女関係なく働いていて、しかもやらされている感ゼロでひたすら働いていたというのをきいて、さすが、意識が違うなあと思いました。企業が優秀な人材を集め、良い仕事をしてほしいという期待感をもっているからこそ、社員も積極的に働いて、良い循環ができるんだろうなと思いました。

また、キーエンスでは、細かいところまでプロ意識の高さが表れていて、効率を追求する姿勢がすごいというお話も印象に残りました。細かいところでも効率を追求すれば、仕事の能率が上がるというプロ意識がすごいなと思いました。

イベントを通して今後に活かしたいこと

このトークセッションをきいて思ったことは、優秀な企業には優秀な人材が集まるし、それがさらに相乗効果になって良い方向に動いていくということです。当たり前のことかもしれませんが、実際に現地でトークセッションを見ていて、それをよく感じました。意識が高い、やる気がある人、集団にいると自分も影響されるし、良い環境で有意義に過ごせると気づきました。自分がどのような環境に身を置くかによって、今後の価値観や人生が変わると思いました。限られた学生生活で、どんな環境で時間を使うか、見直そうと思いました。

3. スマドリ2023交流会 〜スマートドリンキングが実装された社会を目指して〜

イベントを聞いて感じたこと

スマドリという言葉は、CMで聞いたことがあるくらいで詳しくは知らなかったので、今回のイベントでさまざまな取り組みを知ることができとても勉強になりました。

飲み会で飲まなければいけない雰囲気など、お酒に対して苦手意識を持っている人が思っていたよりも多くてびっくりしました。私も飲み会のノリは苦手ですが、親しい友達と飲んだり、1人で家で好きな動画を見ながらお酒を飲んだりする時間はとても楽しいものです。お酒に対する悪いイメージがなくなって、楽しくお酒を飲む人が増えるようにするためにも、スマドリという概念がもっと広まればいいと思いました。

私が参加した交流会では、ソフドリ、ノンアル、微アルコールなど、様々なドリンクが配られていて、今まで知らなかった商品を知るきっかけになりました。特に私が感動したのは、「アサヒビアリー香るクラフト」というビールテイスト飲料です。初めて飲んだ商品だったのですが、ビールの味もしつつとても飲みやすくておいしかったです。ビールは、飲めはするけどおいしくはないという印象だったので、こういう商品もあるんだなと感動しました。お酒が苦手な人でも手を出しやすい商品のラインナップをそろえているのがとても魅力的だと思ったし、それこそ若い人への認知度があげられたら素晴らしいなと思いました。

イベントを通して今後に活かしたいこと

今後は、スマドリの取り組みについてさらに調べてみようと思いました。また、もっと周りの友達とも、お酒についてどんなイメージや価値観をもっているのか共有して、飲める人も飲めない人も楽しめるように努力しようと思いました。

SIW2023 StudentAmbassadorとして

活動内容

SIWの学生アンバサダーとしては、SIWの初日である11月6日に、学生アンバサダーのみんなと、未来へのアイデア会議を行いました。アイデア会議では、6つのチームに分かれて、それぞれのチームが、世の中にこんなものがあったらいいよね、というアイデアを発表しました。
また、11月6日のアイデア会議の前段階として、10月2日にオリエンテーションを受け、10月13日にはワークショップを体験しました。

Ambassador活動の感想&今後に生かしたい事

そもそも私がSIWというイベント、そして学生アンバサダーのことを知ったのは、私が所属している渋谷新聞の代表である鈴木大輔さんに紹介していただいたからでした。私が現在大学1年生で、上京して渋谷という街に深く関わり始めたのも今年からだったので、紹介していただくまでSIWのことは全く知りませんでした。正直参加を決めたときは、SIWや学生アンバサダーとは何ぞや、という感じだったのですが、せっかくなら挑戦してみようという気持ちでした。

10月2日のキックオフでは、SIWと学生アンバサダーについての説明を受けました。ですが正直、どんなイベントのか、そして自分たちがどんな活動をするのかあまりイメージできませんでした(笑)。学生アンバサダーはA、B、Cの3つのチームに分かれて活動していたのですが、このチームを決めたのがこの日でした。私はAチームのリーダーになりました。Aチームは、11月6日のアイデア会議当日、スムーズな運営をすることが仕事でした。しかしこのAチームのリーダーが思っていたよりも自分にとっては大変で、リーダーを引き受けたことを後悔することになります…。この日は学生アンバサダーのみんなとの初顔合わせだったので、他大学の学生たちとしゃべって仲良くなれたのが楽しかったです。

ここで一旦、学生アンバサダーとしての活動からは少しそれますが、この場を借りて残しておきたいので書かせてください。
10月5日、私が所属している渋谷新聞の編集会議がありました。所属している、といっても、私はちょうどこの日に渋谷新聞のメンバーになったので、入りたてだったのですが(笑)。そこで、入ったからには何か記事書いた方がいいか~、と思い、代表の鈴木大輔さんに訊いたところ、渋谷新聞でSIWのタブロイド用の記事を書くからやってみない?、との提案を受けました。すごく面白そうだしやってみたかったので、やります!と言って引き受けました。私が書く記事は、SIWの学生アンバサダーに参加していて、かつ渋谷新聞のメンバーでもある大学生の子にインタビューをして、文字に起こすというものでした。しかし、私はインタビューをするのも記事を書くのも初めてで、しかもスケジュールの関係で記事の締切が早いという無茶ぶりを引き受けてしまったのでした…。
10月8日、人生初のインタビューを行いました。インタビューした子も、今ではすっかり仲が良いのですが、このときは知り合って間もなかったので、どういう子なのかもわからず、質問の内容を考えるのがとても難しかったです。実際にインタビューをするときも、私はとても緊張していて、たどたどしかったと思うのですが、インタビューした子がとてもいろいろなことを考えていて、興味深い話をたくさんしてくれたおかげで、有意義なインタビューにできてとても助かりました。
なんとかインタビューを無事に終えたのですが、本当に大変なのはこれからで、内容を文字に起こして、それを読みやすいように直して、既定の文字数に収まるように削って、という作業を短期間で行わなければならず…。続かない集中力に心が折れそうになりながら、なんとか書き上げて初稿を提出したのを覚えています。すごく頭を使ったし、疲れたし、でも自分でも納得できる記事に仕上げることができたので、良い経験になりました。

SIWの話題に戻ります。
10月13日には、11月6日の発表の元となる、ワークショップを体験しました。学生それぞれが、世の中の問題だと思っていること、変えたいと思っていることを発表し合い、似た思いや共感できる思いをもっている者同士でチームを組んで、問題を解決するため、よりよくするためのアイデアを考えました。このワークショップが、私にとってはとても印象的で記憶に残っています。ついさっき組んだメンバーと、それぞれの思いを共有して、短時間でアイデアを考えて、みんなの前で発表するという経験は、今までにない経験でした。とても楽しかったし、でも頭をフル回転させたからすごく疲れたし、ものすごい勢いでアイデアが生まれていくのが感動的でした。このときに組んだメンバー2人が、とても優しくてしごできなメンバーで、11月6日本番のプレゼンテーションまでの準備をストレスなく進めることができました。2人にはとても感謝しています。ありがとう!

10月13日のワークショップを終えてからは、11月6日のプレゼンテーションに向けての準備と、Aチームのリーダーとして当日の進行の準備を進めるのを、同時進行で行っていました。Aチームは、当日のレイアウトやタイムスケジュール、台本などを事前に考えるのと、当日の会場準備、司会進行、タイムキーパーなどを担当します。このような様々な仕事を役割分担していたのですが、リーダーとしてそれぞれの役割の人と連絡をとったり、渋谷未来デザインの方と連絡をとったり、学生アンバサダーの全体グループに連絡を流したり、といった作業が個人的にはとても大変でした。慣れない作業というのもあり、疲れたのと、自分のチームの発表の準備と渋谷新聞の記事の投稿の準備も並行して行っていたため、頭がパンクしそうになりながら過ごしていました。本当によく乗り切ったなと、我ながら感心しています(笑)。ただ、まじめな話をすると、どう考えてもあのときの私はいろんなものを抱えすぎていたので、きちんと自分のキャパシティを把握して、仕事を引き受けすぎないようにしなければならないな、ということを学びました。本当に大変で忙しい一か月間だったけど、いろいろな面で成長できたし、よい経験になりました。

11月6日、いよいよアイデア会議本番です。始まる2時間前くらいから会場で準備をしていたのですが、Aチームとして当日始まるまでかなりバタバタしてしまい、なんとか始められてホッとしました。バタバタしてしまった原因は、当日実際に会場に来て準備や打ち合わせをしてみたら、こここうした方がいいねとか、これ準備するの忘れてた、とかがどんどん出てきてしまったことでした。改めて、運営する難しさや、みんなをまとめる難しさ、仕事を割り振る難しさを痛感しました。
とはいえ無事に始まったアイデア会議。私たちのチームは、「性教育をアプリで」をコンセプトに、「セイツール」という性教育アプリを考えました。
私たちの思いは、大きく2つあります。
1つめは、『現代の性教育は本当にこれでいいの?』です。日本では性教育があまり充実していません。知識不足や誤った知識のせいで、望まない妊娠や性被害につながってしまっているのではないかと考えました。正しい知識を得られる機会や教育制度が必要だと感じ、アイデアを考えました。
2つめは、『世の中の常識や風潮を疑っていこう!』です。さまざまなセクシュアリティについてもっと理解ある社会にしたいという思いがあります。LGBTQという言葉はもうかなり広まってきていますが、どこか他人事に捉えているような気がしてなりません。セクシュアリティやSOGIは一人一人それぞれ違う個性なので、自分ごととして捉えてほしいという思いもあります。たとえば、恋愛をすることは幸せなこと、という価値観が当たり前に存在しています。しかし、そうではない人もいますし、恋愛に対する価値観も人それぞれです。そのような多様性を認める社会を目指したいと考え、アイデアを考えました。
「セイツール」というアプリは、性の知識、そしてジェンダーの知識を、気軽に調べたり学んだりすることができます。また、専門家に直接相談できる窓口としての機能もつけ、悩んでいる人にとって、正しい知識を安心して得られる心の支えになるアプリにしたいと考えています。
さらに、私たちは、掲示板という機能もつけたいと考えています。セクシュアリティやSOGIの問題について、悩みを相談したり、意見交換したりできるプラットフォームを作りたいと考えています。
いつかこのアプリを実用化できたらとても嬉しいです。

このように、さまざまな面において貴重な経験ができた一か月間でした。SIW、そして学生アンバサダーを知れてよかったです。来年のSIWもとても楽しみにしています。


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