見出し画像

還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ㊲I’m excitingは何故間違い?

I’m excitingは間違っているらしい!

 スクールの門をくぐって洗濯場まで来てみると、「Good morning.」や「What’s up.」「How’s it going.」「How about you.」「Good. thank you. 」「I’m fine. 」「It’s nice to see you again. 」といった元気な声が聞こえてきた。しかしスリッパを脱いで食堂内を見渡してみると、高齢者テーブルには誰もいない。それにチエさんとユリさんの姿も見当たらない。

 大きな声で話をしているのは、上級者テーブルのメンバーだけで、中級者テーブルにも若い女性が2人だけだ。

 今日はやけに話し声がはっきり聞こえてくるなと思ったら、いつも大音量でニュースを映しているテレビが点いていない。

 本当にメンバーが偏っている料理の前に並んでいるのも上級テーブルメンバーだけだった。

 私も「Good morning.」と言いながら列に並んだが、スタッフTシャツを着ている若い女性から「After you.」お先にどうぞ。と云われて「Thank you.」と笑顔で答えて、彼女の前に行かせてもらった。

 彼女は、レディファストよりも高齢者ファストという感覚の持ち主なのだろう。しかし、彼女はどうしてスタッフTシャツを着ているのだろう。

 彼女は続けて「I’m looking forward to your self-introduction.」あなたの自己紹介を楽しみにしています。「Thank you. I’m exciting.」ありがとう。私は興奮しています。と、言ったら一瞬彼女は少し困ったような表情を見せたが「Take it easy.」それでは失礼いたします。と、笑顔で手を振ってくれた。

 私は料理が沢山のっているトレーを慎重に高齢者テーブルまで運んで、ボッチ食事をしながら自己紹介のフレーズについて思いを巡らせていた。

 ふと、上級者テーブルに目をやると、スタッフTシャツを着ている彼女は、食事をしながら英語で話していて、ゼェスチャーもきまっている。英語初心者の私からすると、その堂々とした話し方とジェスチャーには憧れてしまう。

 私もやってみたいけど、英語上級者の日本人の前で英語初心者がオーバーアクションをするのは恥ずかしいので、まずはフィリピンの先生の前でトライしてみることにする。

 それにしても、高齢者メンバーが誰も来ないなんてどうしたのだろう。壁の時計の針は8時15分を指していた。私は食べ終えてトレーをスタッフに「It was delicious. Thank you.」おいしかったです。ありがとう。と言いながら手渡して、食堂を後にした。

 部屋に向かいながら、チエさんとユリさんは、おそらく昨夜のカラオケイベントではしゃぎ過ぎて、寝坊したのだろうなんって考えていたが、その他の高齢者メンバーはどうしたのだろう。

 それに中級者テーブルで食事をしていたのは、大学生風の女性が2人だけだったというのも不思議だった。それにしても、上級者テーブルはレギュラーメンバーがペーパーを見ながら大きな声で英会話を楽しんでいたが、いつもと違う光景だったけど何をしていたのだろう。

 トレーを片付けたときスタッフに「Do you know what they are doing?」彼らは何をしているのって聞いちゃえば良かったのにそのまま食堂を後にしてしまった。

 Skypeレッスンの先生の変更メール

 部屋に入って、ノートパソコンのスイッチをいれて、Skypeレッスンの準備をしている。準備ノートの自己紹介文をチェックしているところに、skype 英会話レッスンに関するメールが届いた。

 内容は日本語で書かれていた。それは、あなたが予約したティナ先生は都合が悪くなったので他の先生に変更してもよいですか?もしどなたか希望する先生がいれば、予約を取り直してください。

 このメリー先生でよろしければそのまま予約した時間までお待ちください。という内容だった。メリー先生の顔写真を見て以前レッスンを受けたことがあると感じたが、どのような授業をして貰ったか記憶にない。

 しかし、私の経験では代用先生というのは、人気のある先生ではない。例えるならば、夜のクラブ活動で飲んでいる時のヘルプみたいなもので、指名のつかないホステスだ。

 ヘルプ先生が頑張ってお得意さんを取ったりしたらトラブルになるので、ヘルプ先生はテキストに沿って無難にやり過ごすことがほとんどだ。従ってレッスンの内容も画一的でつまらないのが常だ。

 しかし、新しく予約を取り直すのは面倒なのでこのままレッスンを受けることにした。

 チャンチャッチャッチャンチャチャン9時ちょうどにSkypeの着信音が鳴って、こちらが応答すると元気な声が聞こえてきた。

M:「Hi! Shigeki. Long time no see.」やあ!しげき久しぶり。

鍵:「Year. It’s been a while.」やあ、お久しぶりです。

M:「How have you been?」元気でしたか?

鍵:「Yes, I’ve been good. Thank you. How about you?」はい。良かったですよ。あなたは?

M:「I’ve been not too bad. Thank you.」悪くなかったですよ。ありがとう。「Was there anything special?」何か特別なことはありましたか?

鍵:「Yes, I’m in Manila now.」はい。今マニラにいます。

M:「Really?」本当に?

鍵:「It’s true.」本当です。

M:「Welcome to Manila.」マニラにようこそ。「How about Manila?」マニラはどうですか?

鍵:「I like Manila very much.」マニラが気に入ってます。

M:「what do you like about Manila?」マニラのどこが好きですか?

鍵:「Well, Let me think for a moment.」えーと、ちょっと待ってください。

M:「Okay. 」

鍵:「People are very kind.」みんな優しいです。

M:「Yes, people are kind.」はい。そうです。「Is there anything else?」その他に何かありますか?

鍵:「Well. Anything else. I have a hay fever.」うん~、他にねぇ。私は花粉症です。「I’m glad that there are no something trees in Manila.」私は、マニラに何とか云う木がないのが嬉しいです。

「What should I say about something trees?」Something treesのところはなんて言えばいいですか?

※このフレーズは、英会話レッスンを受けるために必要だとノートに書き留めてあるものだ。

M:「It’s probably a cedar tree.」それは多分杉の木です。

鍵:「Oh yes, it’s a cedar tree. Thank you.」あそうです。杉の木です。ありがとう。

「You know what? I want you to take a self-introduction lesson.」あのですね。私は自己紹介のレッスンをして欲しいのです。

M:「Why?」どうしてですか?

鍵:「I have to introduce myself in front of many people today.」私は今日、多くの人の前で自己紹介をしなければならないのです。

※このフレーズは今日のレッスンの為に準備して、ノートに書き留めていたものだった。

M:「Wow, that’s too bad. I hate talking in front of a lot of people. Are you nervous?」わぁ、大変ですね。私は大勢の前で話すのが嫌いです。緊張していますか?

ショッキングピンクは間違い!

鍵:「I’m exciting.」興奮してます。

M:「Shigeki. The phrase is wrong.」シゲキ、そのフレーズは間違っています。

鍵:「Please tell me what is wrong.」どこが間違っているか教えてください。

M:「It is correct that I am excited.」私は興奮していますはこれが正しいです。

鍵:「Is excited is the past?」興奮は過去形ですか?

M:「No It’s a 形容詞」いいえ、excitedは形容詞です。

なぜか、形容詞のことを「adjective.」と云わずに日本語を使うようだ。

鍵:「Is exciting is the 進行形?」excitingは進行形ですか?

進行形って単語が分からなかったので、日本語で訊いてみた。

M:「No exciting is a 形容詞」いいえ、excitingは形容詞です。

鍵:「I didn’t know that.」知りませんでした。

M:「Do you know the word that Japanese people often use? It’s shocking pink」あなたは日本人がよく使う言葉を知っていますか?それはショッキングピンクです。

鍵:「Of course I know.」もちろん知ってます。

M:「Pink that shocks someone.」誰かにショックを与えるピンク。

鍵:「I’m not sure.」よくわかりません。

M:「Please read this text on the screen.」画面上のこのテキストを読んでください。

鍵:「Got it.」ガッテン承知。

やったー。桶まんに教えてもらったフレーズを早速使えたぞ。「It’s a piece of the cake.」も使ってみなくちゃ。

そうそう、オーバーなゼェスチャーにもトライしなくちゃ。

  Excitedは主語が「人」の時に「人が興奮している」Excitingは「物が興奮させているような」という意味で使います。

例文:「We were really excited at the soccer game yesterday.」 主語は「人」

私たちは昨日のサッカーの試合を見て、本当に興奮した。

「The soccer game yesterday was really exciting.」 昨日のそのサッカーの試合は、本当にエキサイティングだった。

この場合の主語は「もの」

鍵:「I understand.」分かりました。

I'm afraid of heights. 私は高所恐怖症です。

  なるほど、そうだったのか。食堂で彼女が一瞬困った顔をした理由が分かった。思い出すと恥ずかしいがそんなチョットした間違いなんかいちいち気にしてなんかいられない。

M:「That’s good. Shigeki. Try to make a similar phrase.」それは良かった。シゲキ。同じようなフレーズを作ってみてください。

鍵:「Okay, it’s a piece of cake.」はい。朝飯前です。

だいじまんブラザーズ

  いいぞ、いいぞ。フレー、フレーシゲキ。覚えたらすぐに使ってみる。これ、だいじまんブラザーズ。心の声に思わず吹き出しそう。まさか、桶まんごろうに聞かれていないだろうな。

おけまん

桶:「ご隠居!聴いておりやした。」
鍵:「そうであったか。」

鍵:「えーと、My wife is scared. High places are scary.」私の妻は怖い。高いところは怖い。

M:「Good. Are you afraid of heights?」あなたは高所恐怖症ですか?

鍵:「Yes, I am.」はい。そうです。

M:「Have you ever done a bungee jump?」あなたは、バンジージャンプをやったことがありますか?

鍵:「No, I have not done it.」いいえ、やったことはありません。

M:「I was afraid of heights, but I got blah blah doing a bungee jump. 」

鍵:「I can’t understand. I’m sorry write in the chat box.」分かりません。申し訳ありませんが、チャットボックスに書いてください。

※これは、レッスンを受けるときに必要な、必須フレーズとしてノートに書いてある。

M:「Okay, wait a minute.」はい。ちょっと待ってください。

チャットボックスに書いてくれたのは、

「I was afraid of heights, but I got rid of it by doing a bungee jump.」私は、以前高所恐怖症だったがバンジージャンプをやったら治りました。
M:「Does it make sense? 」分かりましたか?

鍵:「Yes, make it make sense. Congratulations. But I will never do it」
分かりました。おめでとう。しかし、私は一生やりません。

M:「You should try it.」やったほうがいいですよ。

鍵:「No way!」ありえない!

M:「Next time I want to try skydiving.」次は、スカイダイビングにトライしたい。

鍵:「You’re kidding.」冗談はやめて。

M:「No, I’m serious. It is about time to finish. Do you have any questions?」いいえ、本気ですよ。そろそろ終了の時間です。何か質問はありますか?

鍵:「Nothing in particular.」特にありません。

M:「Write your comments in the chat box. See you again.」あなたへのコメントはチャットボックスに書きます。またお会いしましょう。

鍵:「Thank you.」ありがとう。

結局自己紹介の練習は出来なかった。しかし、「Got it.」と「It’s a piece of cake.」を使うことが出来たのは上出来だった。

ジャムのレッスンまで後30分ほどあるので、自己紹介の文章を再度チェックしてみる。

落語を説明する英会話というのをネットで探して、ノートに書き写すことにする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?