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しうフォーマーズ大ヴァンガ祭2024レポート

2023年12月中旬。
世間はクリスマスで浮かれ気分になっている最中、ヴァンガードファイター達はある一つの告知で盛り上がっていた。
…大ヴァンガ祭の参加申し込みが始まったのだ。

このあいしう、どうやってしうボールをヴィレッジヴァンガードに売り込みして、コラボしてもらって全国各地にお届けするかを考えていたしうフォーマーズとしてまた参戦を考えていたわけだが…残念ながらしうフォーマーズの仲間は、あいしう以外が大体他のチームの一員である事が多い。
ならいっそ、しうフォーマーズ同様のパチモンチームであるところブラックアウト偽物のドロップアウトと、この企画の為だけに結成してもらうように僕が働きかけようと考えてるデイブレイクのパチモンチームのデブフレークと手を組み、公式からしてみれば笑えないチーム『ウィードレス』を結成する、なんて事も考えていた。ウィルドレスのパチモノと考えると、我ながらかなりうまい言葉遊びだ。(ウィード=草。レス=失う)

いたのだが。(まあとりあえずプランが瓦解した事も加味してしうフォーマーズとして登録だけはしておいた)

ある日、僕に惚れたなどと豪語してきた一人の人妻女、『しょーか』さんが僕に突然DMでこんな事を言ってきた。

しょーか「しう君しう君、チームID頂戴♡」
しう「えっ」
しょーか「私も、しうフォーマーズとして、戦うでしう!」
しう「えっ」
しょーか「宜しくね☆リーダー!☆(ゝω・)vキャピ」
しう「えっ」

なまじ強引にしうフォーマーズに入ってきた。
有難い反面、普通に困る。
三人目どうしたらいいか本当に困る。

しう「三人目にアテはあるんすか?」
しょーか「え、無いよ!」
しう「えっ」
しょーか「出来れば…女の子が、いいなっ☆」
しう「えっ」
しょーか「頑張って、リーダー!☆(ゝω・)vキャピ」
しう「えっ」
しょーか「旦那からは、好きにしていいって言われてるから、安心してね!」
しう「えっ」
しょーか「独身じゃなくて、ごめんね☆」
しう「なんなんだよお前!!」

なんて身勝手な人妻だ。
このお転婆な人妻とちゃんと仲良くできそうなコミュニケーション力の強い人で、尚且つ女性で、ヴァンガードちゃんとやってくれる人で…あいしうとやたら仲のいい人……

…こごりさんしかいねえ

というわけで頭を下げてこごりさんにまたしうフォーマーズとして戦ってほしい旨をお願いしたところ、あっさり承諾。

しう「やろうぜ、しうフォーマーズ!」
こごり「しうフォーマーズ~ファイッ!オウ!」


こうして女性二人男性一人という両手に花と言えば聞こえのいい、いわゆる童貞から見れば羨ましいように感じさせられる(?)チームが完成した!

しょーか「全くしう君って人はいけない子だね!」
しう「はい?」
しょーか「一回りも年下の女の子をたぶらかして!
こごり「人妻に手を出して!
しょーか「間男だね!!
こごり「ちょうどあいしうさん私達で挟まりますしね!!!


…過去組んだどの仲間よりも先行きが不安になってきた。




環境考察


ディヴァインスキルによる瞬間爆発力が他の追随を許さないと言っても過言ではない、いわば運命者が主体の環境下です。
決定打に欠けるクリスレインとリィエル以外の5つの運命者を軸にして環境が回っているように見受けられます。中でもゾルガとブラグドマイヤーの二つが頭一つ抜けている印象です。
(最近は研究が進みリィエルもまあやれるという事が判明したそうなのですが目立った使用率並びに大型大会上位入賞がほぼ見られないのでここは考察から度外視します)
具体的には
・使用にはかなりの練度が必要だが稼働ギミックを活用しボードコントロールしながら制圧するヴェルストラ
・ロクセイというインターセプト封じを手に入れてディヴァインスキルを駆使してそのまま電車道のようにストレートに殴り勝つヴァルガ
・墓地蘇生、ほぼ無限に守護者を毎ターン回収し続け魔合成ギミックを駆使し防御力の高さで戦うゾルガ(話によればゾルガも速攻、ミッドレンジ、怪魔無し等色んな方が存在するので極論ゾルガだけで環境を回すとかどうとか言われてるようですが)
・毎ターン盤面を2枚消し飛ばしながら、豊富なデッキ圧縮、質の高いドローによる耐久性能の高さとディヴァインスキルの守護者封じ&星上昇による瞬間爆発力がずば抜けているブラグドマイヤー。
・盤面の再現性、復帰力、継戦力の高さがずば抜けて高いレザエル


この対面を想定する解答として考えられるのは
・ゲームが伸び切る前に決着をつけられる爆発力の高いデッキ
・上記の瞬間火力を凌げる一定の耐久を持ったうえで一定の出力が出せるデッキ
・キルの再現性が高いデッキ

これらの運命者のゲームスピードは一般的に言えば中速と言われるデッキで、その手のデッキはゲームを伸ばせば伸ばす程優位に立てる低速に弱いとされています…が、低速なら何でもいいわけではありません。なんでもよかったら研究の結果今低速デッキと化してるエレドグレーマでさえ環境入りするわい。
運命者側はデッキの基盤の性能も高水準で、低速組のゲームに持ち込まれる前に勝利することを十分に狙えるスペックを持っています。
なので、低速側のデッキを使うなら相応のデッキパワーが必要です。代表的なところで言えばシラヌイルアードのような超越がそれにあたります。
…しかし超越はルアードはせるがおんが。シラヌイはイージーウィン量産機であるドラグヴェータがはく奪。ついでにライドラインも純正固定となりました。
ルアードは肝心要のキーであるせるがおんはく奪が痛すぎ。デッキパワーが低下。
シラヌイは理不尽なドラグヴェータイージーウィンやライドラインによるテンポムーブが出来なくなったとは言え、基盤が強いまま。
こうして書くと単純なデッキパワーによる暴力で太刀打ちできそうなのがシラヌイぐらいだと考えると、結局5の運命者+シラヌイが主軸となる環境であります。天敵が消えたと考えるとドラジュエルドもここに食い込めそうではありますね。

その上記7デッキ以外は択に入れちゃダメなのか?等と思われがちかもしれませんが、そう悲観する程の事ではありません。他のデッキも相応の強化を貰いました。
中でも目立つのが『煌求者』のスペリオルライドギミックのユニット達。足りなかった速度を補えるようになり、従来より1ターン早く相手を襲えるようになり、爆発力で一気に追い上げる事が出来るようになったので、この環境に対する第三の目となっているわけですね。
分かりやすいのがエバとケイオスなんかもその一つで実際に上位入賞を果たしているのを散見しております。

速度が速いデッキという事はブラグドマイヤーやシラヌイといった足回りの悪いor立ち上がりが遅いデッキに対しハイペースで殴りぬけて雑に勝てる為、ロロワなんかもそのギミックが使える点から最近評価が跳ね上がっているとかどうとか。
キルターンの速さとダメージコントロールのやりやすさからフェネルなんかも最近は評価対象と聞きます。

チーム内使用デッキ


こごりさんは本人の強い希望でスぺライギミックも貰ってるしということで12月の段階でケイオス確定。
ケイオスはそのスぺライギミックのお陰で(情報が来る前からどうせケイオスにも配られるとアタリをつけていた裏話もありますが)キルターンの再現性が非常に高く多少のブレはあれど、
彼女自身ケイオスの研究を強く進めているコミュニティに属している事もあるので、僕の口出しとしてはティズカールを強く評価していたようなので、そこに加えて盤面の再現性と4ターン目の到達と盤面再現の向上を狙い、15000でもいいからユニオンザスカイの搭載をするように強く勧めたぐらいで、後はこごりさん自身に完全に任せる形を取りました。どーせレガピ枠とエネルギー余るし。
もう今の彼女は割と僕が何か言う必要を感じないぐらいに強いと思ってます。というかミスディース入りケイオスぶっちゃけブン回ればどのデッキにだって高確率で雑に勝てます。

こごり「実はケイオス界隈って、ケイオス目当てでトリオに声をかけられる事が多いんですよ」
しう「身体目当てで声をかけてくるヤリチンの被害者みたいだぁ
こごり「あいしうさんもそうなのかなって身内から言われてたような」
しう「人聞きが悪すぎる」
一回目は単純に面白そうだったからなのと二回目は消去法ですごめんね。

光の超トリは手札の少なさとアグロ対策とレザエル想定で入れてもらったが、正直イドスファロの方がケイオスなら決定打は高そうなので環境で決めるのがいいかもしれない。

さて。この運命者主体の環境下、このあいしうは盤面崩壊が狙えて、継戦力も高く、再現性もそれなりに期待が出来る、オイリアンテのお陰でダメージ4と5のバリューが変わらなくなるってんで、ヴェルストラを選択。
早速ヴェルストラを使うに辺り片っ端から情報をかき集め、練度上げを試みたのですが………

なんか知らんけど思ってたより勝てない。

しう『もうやだあああああむりいぃいいいいいいい!!!!!!』

いや実際それなりに強いし僕みたいな頭ぱっぱらぱあでもデッキパワーの押し付けである程度は勝てたりする。するのだが…
(下記は僕の認識、練度が甘すぎるとは思ってる上での個人の感想です)

・焼きに強いエバやゾルガ、果てには盤面自分から全部消すヴァルガ然り、なんか妙に刺さりの悪い相手が増えてきた。言い方悪いが今の僕では環境外しか狩れない。
・G2ターンが弱い。具体的には横に並べられてバカスカタコられると死に繋がる。誤魔化す為には稼働スイッチ持ちを盤面に出さなきゃいけない。アセンブラ入りで多少のケアは出来るが後々の事やコスト面を考えると採用したくない。
・手札がパーツに塗れすぎる事が多い為最大値押し付けられるとあっさりと散る(これは僕の使い方が悪いです)最強のペルソナサイクルだと僕が思っているパンスメルミアシリーズが枠やコストの兼ね合いで使用できないのもあって他のデッキより結構柔らかい。
・G3ターンからのプレイ分岐が多すぎる。その癖ここの分岐のワンミスで死ぬ。
・そもそもの話、再現性にブレがある。


相当練度を要求されるデッキだと判断し、最近仕事もプライベートも妙に色々と引っ張りだこな事の多いせいで練習が不足しがちで尚且つ根本的に肌に合ってないあいしうでは長丁場になるだろう大型大会では回せないと判断。早々に択から消した。
自分が使うと弱いのに敵が使うと強いのって実際あると思うんですがヴェルストラが僕にとってその一例だと思ってます。

ヴェルストラを切り捨てそれ以外のデッキをどうしたものかと悩みつつ幅広く身内と遊びつつ回していたらフェスティバルブースター2024のカードが公開された。
そういえば去年はこれを内蔵したデッキが多く柵越えをしていた事もあり、これの内臓デッキというのは相手がそれらを想定し余程練習していない場合、分からん殺しの押し付けが可能ではないかと考えた。
中でも僕の目を引いたのは銀星竜セイファードだ。出したらエネルギーを1増やし、ドロップにいたら手札を捨てた時に捨てたカードを回収できる、というものだ。

これを見た時、僕はふとアーヴァガルダの事を思い返していた。これがドロップにあればアーヴァガルダリヒターの手札を捨てるという問題を解消できる。
そういえば、昨今大半のデッキにはブリッツオーダーが採用されていて、アーヴァガルダはそれを封殺する迅雷が使える。清浄の盾もG4も使えるようになるという事も追い風。
ペルソナリヒターからの迅雷死風を構えて殴り飛ばせれば防御が足りずそのままストレートに殴り勝てると考えた。

というわけで以前まで有利対面だったエバに対し延々と試行錯誤をしてみたが、イミグラーというカードが絡んだ途端まるで勝てない。

10回やって2回エバ側の下振れを引いてようやくだ。新規カードをこれでもかと入れて色々試行したがまるで勝てるビジョンが無い。アーヴァガルダのガード値が無い問題と速度が1ターン遅い問題が足を引っ張っている。ダメトリが余程絡まないと、勝てない。ペルソナリヒターで全力を尽くした後に耐えたとしても火力が足らずにそのまま引きずられて死ぬ。
大型大会において環境外のデッキを持ち込み勝利を狙う際に重視するのは、『仮想敵を高確率で殺れる再現性』であり優位性だ。
今までの既存の札を絡ませても結局それに勝ちうる状況を作れないのであれば、持っていく価値は皆無に等しい。

正直エレドグレーマと同格で好きなデッキであったのでこれでも仕事中も含め毎日検討を重ね、他の人ともファイトし続けたのだが、勝率が著しく悪い以上、非常に心苦しいが切り捨てる判断をしなければならないのもまた、大型大会に挑む者のやらねばならない事であると改めて思い知らされた。
一応研究成果としては、シュルガ&ダルクアージュがエレドグレーマと違って2ターン目に投げたところでトップ2枚しか見れない、ソウルインが強制。昨今のゲームスピード的に3ターン目に投げるしか無いがサーチをしくじるとステルヴェインしか握れないという最悪な裏目がある、4ターン目に投げるならペルソナ前提…などなど、裏目が思ってたより多く公式で言われてるほどそこまで強くない事が判明したのでデッキから早々に抜いた。
こっちよりヴァルトロッサ&ライエルの方が圧縮に貢献していてG2ターンにハナダ欠損の際に強引にハナダにアクセスできる。G3からは採用しているならアサギも探せる。G2ターンに迅雷引きすぎた時ライドコストに迅雷切って、これで迅雷戻してステルヴェインを引っ込ませ続けるなんて芸当もできて、後半下振れてデッキが枯渇して死にかける問題も絶妙に解消してくれるのでハッキリ言ってかなり強かった。これに割ける枠が無い問題とキルターンに前衛にまみれがちになるという問題があるのでこれらを解消出来たらまた使ってやりたい。
そこでヌルべトロンをセイファードを経由する事で1回で複数使いまわせるコンボを利用し、盤面最大出力を引き出す、という4ターン目に全てを賭ける動きが出来る構築が出来たわけだが正直競技シーンにおいてゲームスピードと再現性の観点で見て勝てる気はしない。


…というわけで、速度があり、再現性が高く、準最強クラスの超トリ:エルドブレアスによるイージーウィンが狙えて、ヴェルストラブラグドマイヤーに対して強く出れる、オブスクデイトのお陰でペルソナサイクル無くとも相応の耐久も確保可能、という事でエバの使用を決断。
イミグラーが一回絡むだけでバリューが爆発的に跳ね上がっているのを感じる。エレドグレーマの時にやった動きをそのまま使える。困ったらこれを使えって言われてるのを感じる。
そこに楽園エバをデッキに気軽に戻せて、横に展開が出来、効果によるスペコでイミグラーを探せて、序盤全力駆け抜けるヴァルトロッサ&ライエルを入れて、これで完成だ。清浄の盾を抜いていたが、ヴァルトロッサ&ライエルでキャッチできる事を考えるとエネ研でのキャッチミス以上に重視しなければならないと見て採用したぐらいだ。このデッキの解説に関しては僕ではない別の方がした方が詳しいだろう。

https://decklog.bushiroad.com/view/5HT76

これをこごりさんに見せたらおおよそ一時間後にこれのデッキ名の絵を描いてくれた。



「クレイ群雄譚(クロスエピック)」 光さす墓碑ではオブたんは拒否してましたね

エバにケイオス。『煌求者』のスペリオルライドギミック二枠の構成が出来上がった。
エバがライドライン選抜にかかってしまう確率が過去のデータから察するにそれなりに高いのでライドライン選抜的な意味合いにおいて仲間に迷惑をかけてしまうかもしれないがそもそもの話勝てなければ意味が無いのでこれはこの際置いておくことにする。

…最後の一枠。ここが今回のしうフォーマーズとしての課題だった。

しょーかさん本人が多数のデッキを所持していたので、色々と試行してもらった。
星刻姫、ヴァルガ、ユース、リアノーン、リィエル、デーヴァ、ブラグドマイヤー、極光等々述べればキリが無いが色んな物を使ってくれた。
中でもデザイン的な意味で彼女自身が注目したのがリィエルだった。

イラストデザイン満点、アニメ人気が高く、ディヴァインスキルよる詰め性能もあり、しょーかさんのお気に入りの一枚という事もあり、これを突き詰めれば大きな武器になると考えた。
そこでよく言われている叡智リィエルを試してもらったのだが、G2ターンの動きこそしっかり殴れて美しいのだが同じ速度で殴りぬく相手や先行取られた際に殴り合いを持ち込まれたら苦しいのではと考えた。
そこでディアナとの相性がよく、序盤から速度で殴られても強引にツインドライブ+除去で強引に取り返す。ジャベリンダークのライドラインパッケージを採用する事を視野に。
ジャベリンが見えている時点で顔に殴らないでそのままエンドでターンを返したとしてドライブチェックというドローよりも強い方法で手札に加えない行為をパスしてくれたと考えるとかなり有益。
そしてしょーかさんから、ムーゲンを出張させるのはどうかという提案があった。

ムーゲンといえば、ムーゲングラムグレイスという神のデッキを開発した、よじこさんの事を思い出していた。

要約するとグラムグレイスの足りない速度をジャベリンダークとムーゲンで強引に補い、減った手札をグラムグレイスのフェルンバエルとグラムグレイス本人の効果でデッキを掘り進める事で解消。本来のグラムの弱いところである後攻時の弱さを全て解消する、というデッキなのだが実際ディアデイズで何度も使ったが勝率としては7割以上を弾き出しており、ランク入りを成した。(流石に今はダヴンがあれど焼きが著しく苦しく手札が薄くなる問題をケア出来る方法が追い付かない)

そこでよじこさんを始め多くの方に声をかけて、この構築を集合知で固めるように動き…ムーゲンによる大量展開から先1からの大量展開、後1による殺意。そしてディヴァインスキルによる詰め性能。
ムーゲンリィエルの完成だ。この速度なら環境に食い込める…と信じた。

ここから毎日のようにしょーかさんと念密な話し合いと検証と練度上げを重ね(ツイッターで言ってた人妻との蜜月の日々とかいうのは全部コレです)、ありとあらゆる手法を全て試したのだが…そもそもムーゲンの効果で下振れしてトリガーをスペコした場合のケアの手段が無い事に気付かされた。

ケアの方法として聖堂+ふぃなんしぇパッケージを入れる事で守りに還元できるのでそれをギミック入れれば何とかなるのだが如何せんそうなると焼きに弱くなり耐久したらリィエルのゲーム感から引き伸びてしまうので強みとしては薄く、そもそもふぃなんしぇを引かないといけない辺り二枚初動とさほど変わらず…。

という事に気付くのが一週間ほどかかってしまった。上振れの気持ちよさと過去の実績で僕の脳が焼かれていたようだ。しょーかさん本人は僕が気付く数日前に気付いていたようだが言い出しっぺである手前、言い出せなかったと語っている。バッドニュースファーストって大事なんすねえ。

公認大会程度の3回戦ぐらいの大会なら持ち込んでも全然いいのだが大型大会の戦力として考えると流石にこの再現性の無さはエバとケイオスの横に並ばせるのはやや危険と見た。
ムーゲンリィエルに取り込むためにデカ杉そるべリィエルとかいうアイディラス以外にソウル吐く問題の解消をするものとか発掘したのもなかなかいい思い出だ。

しょーかさんには心苦しい思いをさせてしまったがリィエルを撤回。改めて彼女の所持デッキを確認し、何を使ってもらうか話し合った時に白羽の矢が立ったのが極光だ。

最大出力、詰め性能の高さ、フェスブにより清浄の盾の追加、G4ライドの再現性、準最強の超トリこと、エルドブレアスが狙える(因みに最強はドラグヴェータだがドラグは最近これを強く使わせてくれるライドラインが今では有象無象の環境外しか無い。)。

欲しい物全てを兼ねそろえている。
札幌でも上位入賞を成している実績もある。弱い理由が何処にある。

ギリギリになったが最終調整にガンガンファイトしてもらい、これならやれると判断。三人の使用デッキはこれで固まった。

さて、ここまで決まった以上後は席順だが、一番時間かかるのは恐らくあいしうが使用するエバが最も大きく時間がかかると判断した。
そこで敢えてあいしうが真ん中に座り、横の二人がファイトが終わった状態を作り出し二人分のサポートを受けられる状態を作ることにした。
女性二人に挟まれるという汚い江西サトル状態を相手に見せつける事で相手に精神的動揺を与えて勝つという番外戦術も狙えるという最低で姑息なプランも兼ねている!


名付けて『勝ちまくりモテまくり!間男と化したあいしう』作戦だ。



勝つ為なら不正と非紳士的行為以外なら変な方向で何でもやる。
これがしうフォーマーズの戦い方だ。

ケイオスエバ極光。チームバランスとしては悪くない。
・ライドライン選抜が余裕で狙えて
・ペルソナライド、G4のアクセスがやりやすくて
・キルの再現性も高い
デッキ選択的には悪くない選択が出来たと思う。

大ヴァンガ祭初日。


※このパートはほぼ対戦しないので興味が無い方は飛ばしてください※

鞄の中に『しうフォーマーズスリーブ』『しうフォーマーズプレイマット』『大会本戦用のデッキ』『僕らと同じようなぱちもん崩れのチームを斃す為のデッキの数々』をカバンの中に入れ、宇都宮を発った。

毎日のようにしょーかさんから
「( ˙-˙) ˙-˙) ˙-˙) ˙-˙) ˙-˙) ˙-˙)スンスンスンスン」
「しうくん今暇ー?寂しいめう(ノд-。)クスン」
「遊んでー(ノシ 'ω')ノシ バンバン」

等々ヴァンガードの話6割かまって欲しい話兼愚痴4割で構成されたDMを彼女から受け続け、これ一歩間違えたら僕はなんか変な法律にでも引っかかるのではないかという恐怖におびえる日々もこれでもう終わりになるかと思うと色んなチカラがふっと身体から抜けていくのを感じていた。

しう「いい加減にしなよおばさん!」
しょーか「おばさんって何よ!私まだハタチなのよ!!」
しう「サバを干支一周以上読もうとすんな!」

それはそれとして初日は物販が終わったら全力で遊び倒す、そう決心した。

そういえばしうフォーマーズとしての活動を新春ヴァンガ祭から何かと拘束されろくにやってこなかったせいか、同じくフォーマーズを名乗る不届き者(?)が跋扈していると聞いている。
しうフォーマーズとしては、心をへし折り二度とフォーマーズの名を名乗らせないように拉致監禁し72時間かけてみっちり東京ミュウミュウを見させ続ける拷問にかけて心を女児に変えさせにいく更生プログラムを与えてしうフォーマーズの傘下に入れてあげるのが慈悲と考えたが、そもそもよく考えたら我々もド直球にぱちもんだ。
同じぱちもん同時、公式に怒られる覚悟を以て一緒にやり過ぎない程度に遊ぼうじゃないか。

なんてもし何かの間違いでエンカウントしたならば手を差し伸べてやろうと思う。しうフォーマーズに、入れと。これが…慈悲だ。

新幹線の中でそんな傲慢ぶっこいたカス野郎の煮凝りみたいな気持ちで揺られていた。

新幹線の中でこごりさんとしょーかさんには何かと世話になったので晩飯を奢るよと言ったらしょーかさんの提案でサイゼがいい!との声が出た。
ジョジョ四部を見ながら一人回しし続けててトニオ回見てイタリア料理食べたかったのでそれはそれで助かるが、本当にいいの?

しょーか『ごめんね、安い女で…』
こごり『どうも、安い女です』

本人も言ってたが、これ書き方次第では燃えそうだなと思った。

そういえば例大祭も同時に開催してるようなので、余裕があれば顔を出してみようと思う。
そんな余裕なんて一切無いわけだが。

朝辿り着くと、大量の警察官の方を横目にいつものパワースポットを登る。例大祭も同時開催されているとのことで人がかなり多くそれらを警戒しての事だろう。
二日目の朝に小さなニュースになっていたが例大祭に催涙スプレーとメリケンサックを持って行ってお縄になった方がいたとの事で、悪感的中というヤツだ。
登り切るとぬいと写真撮影をしているドロップアウトのミラクさんと会った。
積もる話もあるが、ミラクさんに積もる話をする暇は今はない!この物販で購入制限がかかる前にフェスブを買わなければならない!
ミラクさんから誘導され配布列に並ぶ。

和服に身を包んだこごりさんも一列挟んで共に並ぶ。今回フェスブの中に内蔵されてるヴァルトロッサ&ライエル四枚と、清浄の盾と、メルゼンブリアを引く事を前提としてチームを編成しているので、しうフォーマーズ並びにあいしうの仲間に頭を下げ、人海戦術で揃えるプランだ。去年ドレスアップウィリスタ使った方と同じ手を取っているわけだ。

こごり『すいませーん、隣に並んでる方にこれ渡してくださーい!』
…列が動かなくて、じっとスマホ見ながら待っていたのだが、こごりさんからの声が出た時にふっと嫌な予感がして、こごりさんの方を見ると、見覚えのあるしうボールが目に映った。


落ち着いてから渡せ!
という感想を伝えつつ缶バッチを胸につける。
これをつける事で、あいしうは俺だ、という自己主張が出来るのだ。
色んな人にステッカーを渡してくれ、と言われたので遠慮なく渡しておいた。誰に渡したかとかは深く書くのは蛇足になるのでやめておく。

初日の目当ては物販と後はしうフォーマーズの布教であったが為、肩の力を抜いてふわふわな気分で会場に入る。
しかし流石にこの空気感を一人で、というのは正直持たない。
そこでしうフォーマーズの予備軍を探す事にした。どうせヴァンガが大好きなヴァンキチ共なんだ、大ヴァンガ祭には言わなくても集まるだろ。

トイレに並んで待っているのを捕まえたのはよじこさん。あいしうがその構築力に惚れてよじこ先生と称している人だ。まずは一人ゲッチュ。
彼には缶バッチを贈呈したら早速つけてくれた。そしたらよじこさんが他の方からあいしうと勘違いされたようなのであの缶バッチはあいしう以外が付けると諸刃の剣のようだ。
二人目は我らがしうフォーマーズのしょーかさん。彼女に振り回されて始まった今回の大戦犯発火人だ。二人目ゲッチュ。
三人目はドラジュエルドに狂った男えいどらさん。よじこさんとしょーかさんの二人で談笑していたら列に並んでるところを捕まえた。これで三人目ゲッチュだ。やっぱり大ヴァンガ祭、いともあっさり仲間というのは捕まるものだ。
令和のサルゲッチュってこんな感じだろう。カードゲーマーは総じてサルみたいなもんでウキからそういうもんでウキ!!!

ヴァンガードの大型イベントに私もしうフォーマーズという奇天烈なチームを組んでからそれなりに顔を出す事がちらほら出てきたせいか、顔を見た事がある人がかなり多くある。その8割が友人やましては知り合いではない。
恐らく相手側も同じことを思っているだろう。
しう「お前もそうだよな、呼続!」
そんな声を高らかにあげて、呼続スオウのコスをしてる人に大声で呼びかける。
しう「見てくださいよ!呼続ですよ!」
よじこ「お、ほんとだ!スオウだ!」
しう「呼続ー!!俺には何もなーい!!!
距離が遠すぎて気付かれてなかったのか他人のフリをしたかったのか、反応が無かったので、それもそれで呼続らしさがあって趣がある。

フードコートの待ち時間、一人フードコートのジュースの案内の看板を見て佇むエジプトからきたかのような風貌の異国の淑女に話しかけられた。
彼女がおもむろに見せてきたのは、ゾルガの痛バ
痛バ、という文化をこのあいしうは知らなかったのだが、オタク文化にはバッグにびっしりと自分の推しをこれでもかとデコる文化があるらしく。この文化は日本という狭い島国の垣根を越えて異国にまで伝わってきているようだ。

よじこ先生がたどたどしいジェスチャーと日本語でコミュニケーションを図る。

異国の女性『マサノリ、ダイスキー!』

そう言って見せてきたのは、自分の自画像とマサノリが寄り添っている絵だ。異国の女性はマサノリ夢女子!なかなかレベルが高い。
ゾルガネイダールのコースターが欲しい、との事なので、あいしうとしてはやらねばなりますまい。
ジャポネーゼのオモテナシスピリットを見せてやろうと思うので後でコースター当ててやろうと思う(その目論見は失敗に終わるのだが)

このフードコートはリストバンドつけてないと買えない旨をよじこさんが身振り手振りで伝える。
異国の女性『アリガトゴザイマース!』
よじこ『えっと…エンジョイ!
異国の女性『エンジョイ!
しうandしょーか『エンジョイ!

どういたしまして、がうまく伝えられずエンジョイ!でゴリ押したよじこさんのファインプレーが光るワンシーンだった。

よじこ『俺ヴァンガードを通して異文化交流できたの感動しましたよ…』
しう『わかる…』
しょーか『ところでさ、目の前の人、れいなちゃんねるのれいなさんじゃない?』
しょーかさんが指をさす。水色の服に金髪のギャルのような風貌。恐らくそうなんだろう。
よじこ『えっ…マジすか…!?自分めっちゃ動画見てるんですよ…でも勇気が無いな…』

れいなちゃんねる…聞いたことがある。
VG上位プレイヤー達が集まって環境の対戦動画を投稿していたり非公認の大型大会を運営してるんだとかどうとか。情報収集の際に参考にさせてもらった事は少々ある。
しうフォーマーズの名をあげる為にも、こういった長い物には巻かれ媚びへつらうべきだとはよく言うが、ぱちもんが巻かれに行ったら巻き込まれて潰されかねない。俺たちはただのぱちもん。ぱちもんにはぱちもんの矜持がある。
つまり、多少ちょっとぐらいドン引かれても、実質ノーダメージ(?)。よじこさんの勇気を僕が代わりに引き受けた。

しう『まさかこんなところにれいなちゃんねるのれいなさんがいるなんてそんな事あるわけないじゃないですかぁ!』

これを分かりやすく大きな声で言うだけ言って相手に振り向かせる形を取った。もっとこう、別の対話方法があったと思うが気にしないでおく。
思惑通り振り向いてもらい本人確認もとったので、よじこさんとしょーかさんに紹介。れいなさんに先程の僕の無礼を謝罪し、流れにそって会場入りをする。
一年ぶりの会場入りだが、やはり大盛況なのは相変わらず。例大祭と被って開催されていて人が散るかと思っていたがそんな事はなく。
前日入りしてた方から話を聞くに、前日の方が物販は人が多かったとかいう話を聞いている。そんな環境で初日突撃なんかしたら僕は確実に人の多さに揉まれて泣いてしまう。

物販の待ち時間色々とめぐる。
気になるところと言えばやはりお酒の王紋周りか。

そういえば相手は覚えているかどうか分からないが、新春大ヴァンガ祭にて、しうフォーマーズスリーブを細丼和也さんが扮するマサノリに贈呈した事がある。そこの近くに非公式の王紋の販売員のアクセルDさんもいた記憶がある。
早速話かけてみる。

しう「あっ!ツイッターランドで見たことある!!」
細丼和也さん「こっちもツイッターランドで見たことある!!」

しうフォーマーズは認知されていた。
このあいしう日本酒はいけないクチなのと普通に予算オーバーぶっこいてたので購入は断念したが、大盛況である旨を祝福し、その場を後にした。
こういうイキイキと自分の好きを仕事に出来る人は心の底から尊敬する。

次は展示を見させてもらった。
ディヴァインズのキャラデザ、ヴァンガードPHOTO等は今回は全て撮影可とされていたので、可能な限り全て撮影した。
そして、地方でいけなかった私の友人に全て送りつけた。
『オタク イノチ タスカッタ』という鳴き声を頂いたので、満足して頂けたことだろう。
私はこういう原画展を見る時に注視するのは、アニメーターの指示とか簡易的に書かれた個所を探してみたりする。
例えば、ヒカリが倒れてアキナの探しているチラシが散らばったあのシーンの原画があったのだが。
ハリコミ、という一言が添えられて、×で括られていた。ここにはアキナのチラシの画像を張り込んでください、という指示かなと推測する。
事細かに指示とか記載がされているのを見るとここから仕事ぶりを想像できるのが面白い。
ヒカリは冬服を身につけさせてください、とかモブをC1に従って配置してくれ、とかそういう奴が書いてあるはずだ。noteに乗せていいかどうか分からなかったのでここで画像を出すのは割愛するが、もし写真を撮ってきたがいるならば是非とも事細かに見てもらいたい。

ナオ先輩のキャラデザの注釈等を拡大してみてみると、左耳の耳飾りについての説明の記載がある。
右耳はただの丸ピアス。彼女を描写する際にイヤリングがドアップで映るカット以外はつなぎ目の玉は省略してください、みたいな細かな指示。
原画展はそういうアニメーターの仕事ぶりも原画から伝わってくるのが面白い。
等とやっていたらシャドバエボルヴの展示でメッセージを残せるらしいので、メッセージをそっと残してこの場を後にした。


物販にやってきた。今回の目当ては我々が戦いの舞台に立つべく必要なフェスティバルブースターのカードだ。
具体的にはヴァルトロッサ&ライエル4枚と、メルゼンブリア1枚と清浄の盾1枚。これをチーム全員とあいしうの愉快な仲間達で協力して開封してかき集めるのが今回のミッションであった。

設定資料集に後ろ髪を引かれつつもぐっとこらえ、フェスティバルブースターを購入し、早速開封する。
僕は基本ブラントゲート以外デッキを余程の事が無ければ持たないようにしている関係で、自分からパックは買う事は少ないのだが、やはりパック開封というものはいいもので、開封の際のワクワク感というのを生で味わえるのが素晴らしい。
開封結果次第ではちょっとした宝くじみたいな感覚を味わえるので剥き得な物に関してはアグレッシヴに開封していくのがいいんだろうなと思う。まあぶっちゃけ高い買い物ではあるのでほどほどに。

結果だけ言うと、必要なカードは全て揃った。ついでにFFRのシュルガ&ダルクアージュとタイムスタンピングドラゴンが当たった。シュルガ&ダルクアージュはエレドグレーマで使った場合のみ滅茶苦茶バリューが高い(デッキトップの見る枚数を爆発的に上げられるのでトリガーを仕込む心配が一切無い)のだが、そこ以外で使うと実はそんなに強くないor枠が無いのだ。この大ヴァンガ祭に向けて研究の為プロキシで練習し続けたので僕は知っている。過剰に手に入れたので僕は早々に売却して今回のしうフォーマーズの食費になったのは言うまでもない。

物販から戻ってきたえいどらさんに協力してもらってカードとゴミの整理が終わった僕はえいどらさんと共にフードコートに行き、カートンポテトを頼む。テーブルがほとんど支配されて空いてなかった中、一人だけ佇んでたタイゾウのコスの人を見つけたので同席させてもらう事にした。

しう「こちら、ご一緒しても構いませんか?」
タイゾウの人「ええ、どうぞ」
しう「っぱ清蔵アンカーボルトの社長は違うなぁ!」
タイゾウの人「ふふっ」
しう「今日の僕はこれ、カートンポテトですよ。カートン買いは常識だよってね。じゃあ開封していきましょ」
えいどら「すごいしゃべるなぁ」
しう「このポテト、コモンの味ですね…これは、FR…!
タイゾウの人「(笑)」

タイゾウのコスの人になれなれしく話しかけ、自分がしうフォーマーズである旨をお伝えし、しうステッカーも渡した。こんな男にここまで対応してくれたのは感謝でしかない。

カートンポテトを平らげ満たされた僕はこごりさんが談笑しているのを見かけたので吸いつかれるようにつれられると痛バ合わせの方々との談笑中だった。
何やらあいしうの事については認知されていたようで僕に対しよくしてくれた。とても嬉しい。(内容に関してはとてつもなく長くなるので割愛するが)皆してすごく自分の推しを大事にしている旨が伝わるようなオタ活オーラを見せてくれた。
そんな皆にしうフォーマーズは必ず勝つ、という旨を伝えるだけ伝え、その場を後にした。

実は今回初日でやってみたい事としてなのだが、闇呑タケルさんという人物をしょーかさんに会わせてみたいと考えていた。
彼は僕では成せなかったアーヴァガルダでの柵越えを成し遂げたファイターで整体に詳しい人物なのだ。
今回組むしょーかさんはずっと前から肩凝りに悩まされていたようだ。
何でも自分の肩がまるで鉄板が入ってるように固いだの言われていて、整体の人でも匙を投げる程だという事だ。
本当かどうか見てみたい。治ったら万々歳だし、治らなかったらそれはそれで貴重な体験を見せてくれるかもしれない。
偶然にも大ヴァンガ祭に参戦していたタケルさんを拾い上げてフェスブのカードを剥き続けているしょーかさんの元に。
施術を受ける前に僕が実験台になる。人にやらせる前に自分が犠牲にならないのはフェアじゃないからね。

タケルさんの指示に従って、両手を頭の上につけ、今の自分の体の状態を見てもらう。なんか右がちょっと痛い。
タケル「はいはい、なるほどね…じゃあ首の後ろで手組んで…腕入れるよ、身体の力抜いて倒れ込んで、深呼吸してー…」
しう「すー…はー…すー…はー…」

その刹那、タケルさんの力であいしうの体から鳴ってはいけないような音と共に激痛が走る感覚がした!
しう「オアアッ!!!」

よろける僕。おいおい俺明日トリオデッキシャッフル出来なくなったりとかしないだろうな、とかちょっと心配になる。

タケル「で、どうよ、頭の上で手をつけて、肩痛い?」
しう「…痛くない、軽い!」
タケル「ドヤァ………(親指上げて」

なんでも僕は背骨がまがってたみたいで、さっきそれを矯正したようだ。
タケル「肩はさっき軽く直したけど、あいしうさんまだ曲がってるからね
しう「ひぇっ」
タケル「首のしわとか見るとわかるんだよ」

今後真剣に整体に通うのを検討しようと思う。

近くにいたので折角だからと僕の提案でこごりさんにも同じようにやってもらう。お前も道連れだ
深呼吸のタイミングで体からドラクエの会心の一撃みたいな音を出してゴキらせる。
こごり「オアアッ!!!」

同じようによろけるこごりさん。

タケル「で、頭の上で手をつけて、痛いとこあります?」
こごり「…痛くないです、軽い!」
タケル「ドゥヤァァ………」

しうフォーマーズの二人が実験台になって成功したのだ。
これならやれる。なんでヴァンガードの大型イベントで整体を受けているんだろうってツッコミは野暮でお願いします。

しう「どうですかね、しょーかさんの肩…いけそうですか」

タケルさんがしょーかさんの肩に触れて体の状態を確かめる。

タケル「そうだね…ヤバいねこれ
しう「ヤバいんか」
しょーか「だから言ったじゃん、私の肩鉄板だって!

タケルさんによると、しょーかさんの肩は血の巡りが良くないらしく、肩が上がらない状態になっているようで、僕やこごりさんの時にやった施術で治るような代物ではないとのことだ。
だがとりあえずやれるだけの事はやる、という事で同じようにやってもらう。

しょーか「痛い!痛い!いだだだだだ!!いだい!!!!」

悲鳴をあげるしょーかさん。
タケルさんならやれるとワクワクしながらみる僕とこごりさん。
深呼吸のタイミングで例によって出てはいけないような音と共によろけるしょーかさん。

しょーか「オアアッ!!!」

タケル「…これはちょっと、しょーかさんの肩に関してはすぐには治せないわ」
しう「oh…」
タケル「人間の肩って簡単に亜脱臼出来るようになってるのね、あいしうさんちょっと左肩失礼(肩をこきこき」
しう「はいはいはいはい…」
タケル「ちょっと上から押すから持ち上げてみて(腕に向かって」
しう「うわ左肩パワー負けした!!!」
タケル「そりゃそうだよ、今あいしうさんの肩脱臼させたもん(あいしうの肩を戻し戻し)」
こごり「こんな簡単な解説の為に肩を外されるあいしうさんちょっと面白いですね」
タケル「しょーかさんの肩は常に亜脱臼し続けてるような状態で…土方の兄ちゃんみたいな…」

なんでヴァンガードの大型イベントでこいつらは整体の解説を受けているんだろうってツッコミは野暮でお願いします。

そんな施術をしてくれたタケルさんと離れ、再びブース巡り。

…僕は一つ、折角の大ヴァンガ祭だが、今回に限ってはどうしても行きたかった場所がある。

…カードゲームうさぎ、というツイッター漫画をご存じか。

架空のMTGによく似た何かのカードゲームを真剣に遊んでいる動物?達の漫画だ。
これの人気が爆発し、クラウドファンディングにて、実際に作られる事が決まったのだ。
それを作っている大興印刷のブースに足を運んだ。
龍堂さんのTシャツ、野良さんのクソみたいなサイン、妙にかっちょいい冬将軍等が目を引く。

何かの知見になるかと思いルールを見させてもらったのだが、マナデッキの存在するMTGみたいなルールで、フォースオブウィルみたいだなと思っていたのだが、この会社の出してるカードゲームがフォースオブウィルだと分かったのでなるほどそうかと合点がいった。

10年ぐらい前に僕も少しフォースオブウィルを嗜んだ事がある。いいゲームではあったが日本では強力なライバルが多すぎてすぐに廃れてしまった。
ACGという姿でまた再帰するのであらばまたやってもいいかな、とか思ってしまう。
パン田さんみたいになりたいからもし何かの間違いでリリースされる事があれば、僕はきっと弱くてもバッファローを握りそうな気がする。多分。

人の想いが集まれば形になるんだ、そんな気持ちに浸っていたら、ある一つのDMが飛んできた。

…チームDROPOUTの、AMYLさんからだ。


~カモフォーマーズVSしうフォーマーズ~


半年前に投稿したnoteを覚えているだろうか。

しうフォーマーズVSDROPOUTの究極の一戦に三人まとめて倒された、という物だが。
同じフォーマーズを名乗る癖に、しうフォーマーズを前に逃げた臆病者がいた。

…彼の名前はAMYL(アミル)。DROPOUTの中でカモフォーマーズを名乗るぱちもんの中のぱちもん。

先述したように、同じフォーマーズを名乗る不届き者は、しうフォーマーズが許さない。というかお前はDROPOUTなんだから素直にDROPOUTであり続けろ。

使うデッキは勿論決まっている。エレドグレーマだ。
今回の戦いの為に、しうフォーマーズが自分の居場所であると僕に言ってくれたナイスガイ、もっふるさんが大ヴァンガ祭に来ており、あいしうに託してくれたカードがある。(バンドリのライブで金無いって言ってた筈なのだが『来ちゃった♡』って言って来てくれたので…やっぱもっふるさんはしうフォーマーズがちゅきなんだね♡)
【冥縛深盟 シュルガ&ダルクアージュ】だ。
試したから知ってるので言うが、現状リリースされている普通のデッキではぶっちゃけクッソ弱いのだが、エレドグレーマならば話は別だ。
デッキトップをG3ターンから期待値6枚以上確認してデッキを圧縮し、エレドグレーマを強引に手札に握りこむ!
シュルガ&ダルクアージュがこれで見つかったらこれを回収し、再チャレンジしてデッキを圧縮する!本来の使い方であるペルソナの再利用とかいう芸当も勿論出来る!
これにより今まで再回収に貢献していたサヴォワードがデッキから全て抜け落ち、驚異の圧縮でキルターンの成功率が飛躍的に向上。
そして大賑わいの観客席、クランクドベンダーも手に入れ、エレドグレーマは別次元の領域に到達。

ついでにエレドグレーマのFFRももっふるさんから託された。俺のエレドグレーマはFFR四枚になった。

どうせこうなるだろうな、とは大ヴァンガ祭前日に予想していたので、エレドグレーマをプロキシで前もって実は調整を施していたのだが、その甲斐はあったようだ。

エレドグレーマのフィニッシュ力の無さをお掃除三姉妹と悠久の時を超えてで補い、コンバイン込みの瞬間火力で倒す方向性の構築にしてみた。サヴォワードが抜けたこともありソウルはそれなりに使えるので悠久の時を超えてみた。
来る前に暇していたえいどらさんとコイツでフリーして微調整を行い、彼の到着を待つ。(やっとヴァンガード触ったなってフリーしてて思ったのは内緒)

アミル「探しましたよあいしうさん!」
しう「来たか…!」

しうフォーマーズのプレイマットを広げ、リリースされてからずっと使い続けたエレドグレーマのデッキを出す。

しう「フォーマーズを騙る不届き者がよぉーーー!!!
僕が勝ったらカモフォーマーズを名乗るのを止め、しうフォーマーズの傘下に入れ!!

アミル「ええっ!?」
しう「僕が負けたら…好きに名乗っていいです…!

負けた時の予防線を前もって自分で張り付けておいて後々ぐだぐだ言われてもいいようにする準備は整った。

DROPOUTのプレイマットを取り出す。
カモフォーマーズの厚紙の裏スリーブを取り出してきたのであいしうは一笑する。

しう「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい覚悟が足りないんじゃあないかッ!?
こっちは、ガチのスリーブだ!お前みたいなバッタもんとは、ワケが違うッ!!

タカトさんに協力して作ってもらったしうフォーマーズスリーブを見せつける。
これを受けてアミルさんが称賛してくれるのでちょっとしたらスリーブ作成小話を挟み込み、お互いなんだかんだ和気あいあいとした状態になる。

スタンドアップヴァンガードの合図と共に僕のFVのアルキテが姿を見せる。
対するアミルさんはグランフィア。
グランフィア。あいしうの身内がよく僕に投げつけてくるのでこれの恐ろしさは知っている。それと同時に投げつけられすぎて弱さも知っている。ひらたくいうと分かりやすく焼きに弱いのと最大出力がローザリウム依存なのと結局星増えない4パンなので序盤しっかり最小にダメージを抑えられると割と対処が容易だ。
焼いてしまえば楽勝だと思うのだが、残念ながら今回のビルド、出力と回転率を重視する関係で焼きを不採用にしてしまっている為、今回のファイトに限りエレドグレーマは不利対面です。
心が震える。エレドグレーマの当たりに全てを託すしかない。

序盤バカスカ殴られ、エレドグレーマの不利なゲームに持ち込まれる。クランクドベンダーとシュルガ&ダルクアージュで誤魔化しながら圧縮しつつ返していく。
エレドグレーマにライドするが残念ながら…当たらない。どうしたエレドグレーマ。期待値以下の捲りしか当たらない。


気が付けばアミルさんの周りには5人近くのDROPOUTの人が集まってきて、やいのやいの言い出してきた。
エレドグレーマの捲りの悪さに加えて6対1の状況とはなかなか性格の悪いことをしてくれる。

ミラク「じわじわと植物の根が蝕んできたぞぉ!」
しう「…スキュードペインさえ採用出来ていれば…!」

シュルガ&ダルクアージュはエレドグレーマにとっては神の圧縮カードなのだが、消費コストがCBのせいでスキュードペインと喧嘩するので出発前の調整でデッキから泣く泣く抜いてしまったのだ。
少し前のブリッツ型ならスキュードペインとのシナジーは最高の相性の為採用に至れたが今回はシュルガ&ダルクによる回転率向上を狙う構成。
大人しく死を決断し、6点を受けると…ヒールトリガー。
なかなかどうしてヴァンガードというゲームは何が起きるか分からないから面白い。デッキが諦めるなと言っている気がする。大型大会においてこんなクソジンクス信じる主人公みたいな考え方はしないようにしているが。こういうエンタメぱちもん集団との戦いにおいてこんな事をされたらこっちもその気になる。

首の皮一枚繋いでエレドグレーマにペルソナライド。
当たれ…当たれ当たれ当たれ!

そう願うも、捲り結果は全て外す。

やる事全てやって、そのまま殴られて、僕は負けた。
家に帰ったら絶対除去を入れるとは決意した。除去が意味ない相手とばかりやってるから火力でじわじわ嬲った方がいいかなとか思ってたが、これを出す相手の大半除去に弱いのばっかだし何かしらの手法で除去を入れた方が目がありそうなのは確かに感じている。
除去といえば僕に対して忍竜エンモウというあいしうを絶対に殺すカードを使ってくる人が誰も来ない。僕に対して遠慮しているのだろうか。


余談だがもっふるさんがこの敗北を受け、アミルさんは俺が代わりに仇討します、と言ってくれたのだが、翌日の大ヴァンガ祭本戦後、今回の仕返しと言わんばかりに僕の方でエレドグレーマで撃退した。

写真選びがファイト中のヤツだったので信ぴょう性に欠けるのは置いといてほしい。
ファイト後、このファイトの様子を撮影してくれたミラクさんが『どうせ帰ったらnote書きますよね!?ファイトの写真結構撮っといたんで送っておきますよ!』と言ってくれた。お陰で書きやすくて助かる。
DROPOUTとは今年も是非とも良好な関係を築いていきたいものだ。


大ヴァンガ祭2日目。


しうフォーマーズの士気を上げるために先述の通りサイゼリアで飯を奢り、解散後、カプセルホテルに入って睡眠を取ったあいしうは今回使うデッキの練習を済ませ、早々に大ヴァンガ祭の会場に向かう。
アーヴァガルダとかエレドグレーマとか瞬間爆発力に長けた物ばかり使い続けてきた悪影響だと思うが終盤にプレイが絶妙に雑になる、という指摘を受けてそれから練習はそれなりにしてきたつもりではあるが、はっきり言って不安が残る。
三人のデッキ選択、考察自体は間違っていないはずだが、練習のための期間がしょーかさんと僕がデッキ選択の決断が遅すぎたせいで最低限しか出来ていない状態だ。正直そういうガチ勢のコミュニティを持ってる人間が羨ましい。僕のことを慕ってくれる仲間なら滅茶苦茶いるのだが。
…なるようにしかならんやろ、と思い割り切って会場に向かう。

この大会前の緊張感というのはいつまで経っても慣れない。
今回女性二人で固めてみたが吐きそうだとか緊張で手が震えるとか言ってる。
対面の方がAXIAさんとヒナタさんというツイッターランドで見たことある人で、自分たちがしうフォーマーズである旨を紹介し。こごりさんの緊張ほぐしも兼ねてこごりさんには絵を描いてもらい、あいしうは3ターン目に5パンを狙う世界アシュトルムというファンキーなデッキを投げつけて待ち時間のフリーファイトを楽しんだ。(失敗したのは言うまでもない)

こごり『あいしうさん!しうボールを延々と描き続けたら緊張が吹き飛びました!』
しう『しうボールすげええええええ!!!!!』

こんな良く分からない偽物の集団に良くしてもらったAXIAさんら率いるチームの方々に感謝の意を表し、対戦の席に移動する。

席に座るとこごりさんがうっかり自分のデッキのライドラインをマリガン前に相手に晒すという失態をやらかす。自分のデッキを晒す行為は顔メタマリガンされてしまうので、不利な戦いを強いられがちになってしまうのだ。
『しうフォーマーズ終了のお知らせ』という文字が頭の中に浮かんだのを忘れることにした。
まあいうても大型大会だし、そういう日もあるよね!って事で割り切る事にして、ファイト開始。

一戦目ルアード

ジャンケン勝ったのに僕がGゾーン確認しなかったせいでうっかり先行を取ってしまった。これは本当に良くない。
…が、シラヌイなら知らんが、せるがおんの無いルアードなら速度差で先行でも雑に勝てる事は練習段階で知っていた。これは僕なりのハンデだと思ってくれてやる。
ヴァルトロッサ&ライエルを経由して、横に展開し、準備が整う前にバカスカ殴る。今のエバはイミグラーとヴァルトロッサ&ライエルを経由した横展開アグロによる速度がウリだ。楽園エバに研究をデッキボトム戻しながら詰める行為が弱いわけがない。
G3ターンに一超越を食らうが相手の速度が遅くあっさりと処理。もう確信した。ルアードに何されても勝つ。今のエバのデッキパワーの暴力を見せてやる。
清浄の盾も構えられてる。2超越貰ったが龍王のテキストが飛んでこない。
負ける理由が光超を変なところで直撃する以外一切ない。そのままストレートにG3オブでバカバカ殴って勝ち。

チーム勝。

どうにか勝利をもぎ取った。
僕が継戦力の高いデッキを踏まなければ、いけると確信した。


二戦目レザエル。


継戦力の高いデッキを踏んでしまった。
しかもマリガンを三人確認すると僕としょーかさんの初手手札が悪い。
これは終わった。しかも対戦相手のチームは確か過去ちょくちょく非公認で上位入賞をキメていたような覚えのある格上。最後まで粘りはしてみるが。
序盤ふぃなんしぇ聖堂が飛んできた。練習段階でプロキシ込みのレザエルを踏んできていないせいで変なミスを何度もしてしまう。エバは序盤駆け抜けて、ダメージアドを蓄積出来ないと耐えられはするが押し込めず負けるのだ。
レザエル対面に対するあいしうの考える解答プレイとしては、相手が折角聖堂立てているわけなので、効果のあるG2オブを初動にして横の盤面破壊からスタートさせ、聖堂を相手に使わせ3面盤面破壊しながらねちねち殴り続け、盤面と手札をかっさらいながら長期戦を望み、ブラント特有の最強の超トリのエルドブレアスをどこかで絡ませにかかるというのが解答。
つまり世界は青き研究室とヴァルトロッサ&ライエルのどれかでG2オブを着地させる、というのが要求されるわけだが…構築段階でブラグドマイヤーを強めに警戒し、ここのウェイトを削ってしまった=G2オブを削ったせいで着地が出来ない案件が発生。
今引いた札で全て誤魔化すも、所詮ただの誤魔化しでしかなく、時間を気にしてしまい清浄の盾のコストでフリージングウェイブをうっかり切る致命的なミスを犯し…横はファイト中でこれをストップかけてくれる味方はいない。勝ちまくりモテまくりの間男作戦が台無しだ。
そのまま僕は次のターンそれのせいで防御が足らず殺された。終盤のプレイが甘くなるという悪癖がここに来て出た。経験不足が招いた結果になった。

チーム負。

三戦目タマユラ。
トラブルで時間がかなり遅延した。一時間で復帰できたのは凄いとは思うのだが、流石にその影響でチーム全体の士気がやや落ちているように感じるが相手も同じだ。気を取り直す。待っている間にダイソーのブルースが来てくれなかったら僕の士気は落ちに落ちていただろう。


タマユラの速度で強引にブン回して相手がガリガリデッキを回しだす。
エバ相手に速度勝負を挑むのは悪くはないが、こっちはそれをされてもいいようにヴァルトロッサ&ライエル4投でアド差で返せるようになっているので、きっちり返してコンスタンスに殴り、雑にオブの耐久と出力で返して、勝ち。
しょーかさんは滅茶苦茶ファイト中に緊張のあまり色々とジャッジのお世話になる行動を繰り返している。1点だと思って勘違いして受けただのカードを落とすだの相手の宣言を聞き逃すだの散々だ。ファイト中同士の相談は基本ご法度の為何も言えない。全員のファイト後チームを代表してしょーかさんの対戦相手にはその旨を謝罪をした。

後はこごりさん次第、もう負けられないのでこごりさんの支援に口出ししようとしたら『大丈夫です!』と強く静止された。しうフォーマーズは各々の主張は大事にするので任せる事にした。
…が、相手のダメージ5点で混沌を司る者経由でダブルクェンルゥ状態を作ってガード制限の状態を作ってリーサル準備をしたのはいいが、ノーブーストで初動殴ったのはいただけないし、ここ実も無いのにミカニの効果で焼かないのもいただけない。
クェンルゥの強みというのは相手の手札を強引に2枚要求するような殴り方で要求する事で相手の手札を変な吐かせ方をする事だ。相手のダメージが4以下ならダブルノーブーストスタートのいつもの殴り方でいいのだが、5なら弱いラインの方から初動ブーストかけて手から追加でカードを吐かせるorノーを強要させた方が強い。(ダブルノーブーストだと25要求数値止め、35要求数値止め、V守護者から、横星トリ乗ってるとこを清浄の盾、最後にノーで6ヒという負け筋がある。相手の手札的にそこまでは簡単に払えそうだと見た。後者の殴り方なら初動ノーで6ヒ踏まれたとしても後の一撃はキャッチする事は困難なので7ヒまで要求出来る可能性が高い)
初動ブーストで止められたら次はノーブースト⇒Vパン⇒単独の方にトリガーのパワーを振る形で殴る事で手札を強めに枯らさせる事が出来る。
そのせいで15券一枚とオブのインターセプト一枚で折角の初動が一番楽な形で対処される。もうやってしまったし彼女から大丈夫と言われた手前何も言えない。後でその旨は伝えようと思いながら行く末を見守っていたが、ヒールを踏まれることなく無事勝利。
二人にはやんわりと上記の旨と「慢心はダメだよ、これいつもの個人戦じゃなくてチーム戦なんだよ」という旨を伝え、四回戦に臨む。

チーム勝。

四回戦前に、応援団としてもっふるさんといりすさんが応援に駆けつけてくれた。
トリオの応援として僕達に強くエールを送ってくれる存在というのは本当にありがたい。月並みの応援の言葉でもあるとないじゃ、心の緊張というのはほぐれるもの。心の底から感謝しかない。
…あったかい。僕はこんな背中を押してくれる仲間がいるんだと感じる。
練習不足のレザエルとまた当たる事が無ければ、やってみせるぞ!と胸に秘めて、四回戦目に挑む!


四回戦・レザエル。


またしても練習不足対面のレザエルを踏んでしまった。心の中で横二人に謝罪をする。
とりあえずエバの強い動きを押し付け続けてみると、デッキトップを見た状態でレザエルアタックを仕掛けられる。
どうせクリだろうなと思ってオーバーを投げて様子を見ようとすると対戦相手からごめんなさいの一言と共に捲られるオーバートリガーのイドスファロ。これは…やっちまった。ダメトリ込みでどうにか抑える。1枚貫通で無理矢理直撃してもらう立ち回りが前だったらと思うと怖くて出来なかった勇気の無さがいけなかった。せっかくの50000盾が台無しだ。結果論かもしれないが。
G2オブを探す動きをして薙ぎ払いムーブを初動にして返す努力をしようと試みるがうまくいかない。構築面でそこを削っている以上そりゃそうなのだが。
しょーかさんが早々に負けたのでしょーかさんに相談しながらガードの切り方、攻め方を決めたがこちらのデッキの周りがあまり宜しくない。
そのままギガンテックマッシャーで詰められて防御札が足りず負け。
こごりさんがファイト中だがここでファイト結果を提出してもらい、我々しうフォーマーズは四回戦目で落ちてしまった。こごりさんも敗けた。

反省点が多すぎる。
正直ただのチームマッスルブレインのような出オチ偽物集団と化してる自覚はあるのでそろそろ公式に名を残したい物だがなかなかどうして難しい。名を残すと公式から怒られる気がしないでもないので一生このままの方がいいような気はするのはおいとく。

ファイトが終わり、仲間内に勝てなかった旨を謝罪して。
改めて色んなブースを見て回る事にした。

王紋を再度訪れてみると伊藤彰先生のサインが飾られてあった。
ということはだ。近くに伊藤彰先生が近くにいるってぇ事に相違ない。
早速写真に撮っておく。

ほくほく気分でスマホをしまうと、知っている女性声優の顔が。

進藤あまねだ。王紋の法被を着ている。
数歩先にはあいしうの手が触れそうなとこにいる。
なんてこった、とんでもねえ激レアシーンだ。

皆が群がっていて、スマホを出そうとしていたので少しの勇気を出して聞いてみる。僕も撮りたい。

しう「あの…あまねさんの写真撮るのはダメですか?」
王紋のスタッフさんが少しマネージャーさんらしき人と話してくれたが、NG。仕方がない。

スタッフさん「撮影はダメなんで網膜に焼き付けてくださーい!」
しう「聞いたか皆!今のうちに網膜に焼きつけろ!」

一生分進藤あまねを見たって言えるぐらいに強く眼に焼き付けておいた。
なるほど、この可愛さにこの気の強さ。人気が出るのも頷ける。
あいしうも実質アイドルみたいなもんだから実質進藤あまねに通じるところがあると信じて、少し学ばせてもらった(?)

学びを得てしうフォーマーズのこごりさんともっふるさんと談笑しようとしていると、伊藤彰先生と出会った…ヴァンガードをやっているならば、この人を知らないという事はないだろう。
…遊☆戯☆王Rという漫画がある。
僕はこれの漫画で遊戯が繰り出した、冥府の使者ゴーズとカイエンが好きだった。
特にゴーズについてはバリバリの学生プレイヤーだった僕の窮地を何度も救ってくれた切り札であり、これが通用しなくなる環境まで戦い抜いたかつての相棒でもあった。

それからヴァンガードが始まって13年。伊藤先生がいたからヴァンガードがある。僕はその伊藤先生には感謝しかないわけだ。
正直ヴァンガードはVスタンは惰性でやっていたが、今となってはこれが生活の一部。嫌な思いもさせられたが、それ以上にかけがえのない仲間とめぐり合わせてくれた。昔の闘争本能を掘り起こしてくれた。
命を吹き込んでくれた、父といっても過言ではないわけだ。

声をかけて、写真撮影を依頼してみる。

しう「あの…良かったら、写真撮っても…いいですか…!」
伊藤彰「ええ、どうぞどうぞ!」
しう「あ、ありがとうございます!で、では…!(スマホを用意して」
伊藤彰「えっ、私だけ撮るんですか?」
しう「と、言うと!?」
伊藤彰「折角ですし一緒に撮りましょうよ!」
しう「いいんですか!?ありがとうございます!!」

…負けてよかった。
二人の事を考えるとあまりこういう事を思ってはいけないのだが、もし勝利してしまっていたならば、撮影なんてできず大会に拘束されていただろう。
敗北した時の悔しさと反省がすべて吹き飛んだ。嬉々として伊藤先生の車の前に二人で立つ。

しうフォーマーズ随一のセンスを持つもっふるさんに撮影をしてもらい。
あいしうのテンションはうなぎ上り。

最高の一枚を撮ってくれた。

偽物と本物が交差する奇跡の対面。
これからも応援し続けようと心に秘めた。

しょーかさんと離れる前にしうフォーマーズ集結の義を行う。

ついでに二日目も来てくれたもっふるさんも交えて再集結の義を撮る。

しうボールを作りあげた影虎葵から『一周して怪しい宗教に見えなくもないしうね…』とのお言葉を貰っている。

うちはそういうのじゃない。そもそもこれはお前がママだろ!

後はなんだったか。
くだらない談笑をした覚えしかない。

こごりさんと僕との間柄が父親と娘みたいな距離感の近さを感じると言われたので、
『パパと呼んでいいんだぞ…』って言ったらこごりさんから嫌悪感を込められた無言の解答を貰って、こごりさんの友人のアルトさんにも同じことを言ったら、拒絶されたので『くたばれ』って返したり…
僕のことを一方的に知るヒカルさんに今のエレドグレーマを語り、エレドグレーマを共有させようとしたり…
もっふるさんの力添えでWSBのブースで自分の推しのカードを飾って撮影したり…
帰り際にトリクスタとヴァンガ郎君とガブエリウスがお迎えしてくれたのでトリクスタに『対象にならなーい!』と叫んだり…

楽しい思い出がいっぱいの日々でした。

大ヴァンガ祭アフター


※あいしうと愉快な仲間が悪ふざけするパートです。要らないと思ったらそのまま閉じてください。文章の都合上時系列が前後したり発言がちょっと違うところがあったりしますが大体合ってるのでご容赦ください。

国家王に参加したいりすさんが運営進行の悪影響を受け会場に待たされる事になったので、そこに居合わせたしうフォーマーズと愉快な仲間達全員で待つことに。しょーかさんは古くからの友人と会う約束があるという事で早々にこの場から立ち去った。

祭りの後の夕焼け空というのはとてもしんみりしてて良きものだ。
そんな空気感でもっふるさんとこごりさんにダメ元で大阪に出たい旨を言ったらしうフォーマーズとしてまた出てくれる約束をしてくれた。ヤスさんから泊まる場所の確保をしておくから大阪に来いというお誘いを受けていた。

遠く離れていても、しうフォーマーズの仲間の絆はそんじょそこらのチームの人一倍ぶっとい。
ドラえもんズみたいなとこ。ある。(?)

こごりさんから打ち上げというのをやってみたい、と言っていたのでしうフォーマーズ皆で打ち上げに行くことにした。
こういうときの打ち上げって大体近場の安いとこだとか、拉麺だとかになるのだが、流石に皆考えてる事が同じのようでそこらへんは全滅。満席状態だ。

やれやれ参ったな、と思っていると、ダイニングキッチンなるおしゃれな人がいないバーが目に入った。
余りにも小綺麗なせいだろうか、人が誰もいない。こういうところの飯に酒というのはかなり美味いし打ち上げの場所としては最適だと思うのだが…。
こごりさんが入った事が無く抵抗感を出しているのだが、我々の打ち上げには絶好の場所だと考える。人が殆どおらず店内の雰囲気が滅茶苦茶いい、というのが気に入った。

テーブルチャージ料金が発生すると言っていたが、料金を聞くと良心的なお値段だったのでまあ遠慮なく座らせてもらう事にした。

赤ワインを注文し、香りを堪能しながらお酒を流し込む。
こういう大人の空気感というのが今まで学生ノリだったのをムーディーな雰囲気に変えてくれる。
こごりさんがジントニック一杯ぐびぐび飲み、一発ででろんでろんになる。

こごり『私今無敵でしてぇ!!こんなふわっふわなの初めてれすよぉ!!』

親の遺伝で顔が真っ赤になりやすいので、酔ってるわけじゃないんですよ、顔が真っ赤だけど。などと言っていたが、それを無限に繰り返していたのでこいつはもうだめだ。

いりすさんの介護の元、しうフォーマーズ全員で彼女にこれ以上の酒は与えないように動く。「お水飲もうね~」っていりすさんがこごりさんに延々と言い続けている。いりすさんには面倒ごと押し付ける形になってしまい申し訳ない。
ちょくちょくもっふるさんの勧めで色んな物を注文したら、横からこごりさんがバクバクつまもうとしてくる。お前が注文せえ。って思いつつもちまちま飯を与えていく。さっさと彼女の酔いを醒まさせてあげようと思う。

えいどらさんと『ゴールデンウィークに休めるってマジで最高…!』と囚人が足かせを解かれたような顔をしながら思い思いに語る。分かるぞ。

ピザ、チーズフライ、クソデカウインナー、フライドポテト、パスタ等々、酒飲みが好きそうなイタリアンな飯をつまみながら。再会を俺たちは喜んだ。
飯の取り合いの時はエレドグレーマのデッキを取り出してカードをドローさせてグレードの高い物を引いたヤツが勝つヤツをやらせたりして大いに盛り上がった。エレドグレーマは宴会芸だ。

でろんでろんに酔っぱらったこごりさんの正気をどうにか取り戻させ、無事に帰宅させる。酒は飲んでも飲まれてはならない。しうフォーマーズそういうところはしっかりしたい。

翌日。

ホテルから出て久しぶりにボードゲームカフェに乗り込むか、と意気揚々していたら、僕の応援に来ていたいりすさんとロビーで鉢合わせる。

いりす『あっ!あいしうさんめう!!』
しう『おいおいおいおいいりすさんじゃあないすか!同じホテルとは偶然!』

いりすさんは今日東京のプチ観光をして帰る腹積もりだそうなのだが、『独りぼっちは寂しいめうからな…そうだ、あいしうさんエスコートして欲しいりす!』
とホテルのロビーで言われた。

しう『えっと…どこか行きたいところがあったりするんです?』
いりす『えっとぉ…アイマスのオフィシャルショップにいきたいりす!』
しう『どこだそれ…』
いりす『秋葉原…です!』
しう『秋葉原…』

目的地がハンバーグを無限に食わせてくれる場所が池袋にあると聞いているのでそこになだれ込んで軽くボードゲームをキメて帰る予定だったのだが、いりすさんからそんなおねだりをされてしまったら断れない。

あいしうはちょろい。二人で秋葉原に行くことにする。

いりす『えっとぉ…しうさんに言いたい事があって…』
しう『なんすか?』
いりす『その、しうフォーマーズに、いりすも入りたいりす…
しう『いいの!?こちとらぱちもん集団やぞ!?』
いりす『…はい!凄く楽しそうです!』

しうフォーマーズはあいしうと波長が合えば来るものは皆、歓迎する。
言われたからには…お前も、しうフォーマーズだ!
というわけで、色んな人に配りすぎてそろそろ真面目にスリーブの余りがない、しうフォーマーズスリーブを1枚贈呈する。

しう『プレゼント、しう、ユー!』
いりす『やったー!!!』
しう『在庫が本当にないからエネルギージェネレーター用として使ってね』

そろそろ本当にしうフォーマーズスリーブを追加発注かけたい今日この頃だ。タカトさんまたお願いしたい。

電車に揺られて秋葉原にたどり着き、アイマスのオフィシャルショップを堪能していると、偶然にももっふるさんと、もっふるさんが連れてきたあいしうを知るもう一人の男と遭遇した。


しう『お前…!春なんとかさん!(本人の希望により名前を隠しました)』
春なんとか『お、お久しぶりでっす!』
しう『何故ここに!!』
春なんとか『実はちょっとやらかして炎上しちゃって…あいしうの兄ちゃんも炎上に巻き添えにしようかと』
しう『帰れー!!!!!!!!!!!』
春なんとか『しうフォーマーズの外部顧問にしてくださいよ!』
しう『よし、帰れ!!!!!!!!!!』

早々に帰した。
何でもこっそり大ヴァンガ祭のジャッジとして参加してたらしい。仲間と僕は元気である旨を伝えて安心したようだ。
もっふるさんはとんでもない爆弾を抱えてきたのでなかなか油断ならん。

まあ折角なので三人で飯をキメて、ボードゲームカフェを巡る形を取ろうとする。
まずは、カードショップポンポコの隣のつけ麺屋で3、5倍盛りを決め込み。

ボードゲームカフェを三人で巡りに巡ったが全て満席で徒労に終わったところで、ドトールに入って休息。
いりすさんが寝取られビデオレターみたいなツイートをしようとしたのであいしうがスマホを奪う

しう『貸せ!しうがハイセンスなツイートをしてやる!!』
いりす『え、ええええ!!?!?!?』
もっふる『ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!』
しう『へへへへへへへへへへ!!!!!!』
いりす『ははははははははは!!!!』


カードショップによって値段を見てみたり、プラモ展を堪能したり。



金色のガッシュのショップが出きていたので、もっふるさんにお願いして一緒にこごりさんのお土産を買った。

しう『もっふるさん!ウンコティンティン探してください!』
もっふる『ウンコティンティンですか!!』
しう『そうです!こごりさんがウンコティンティンを欲しがってます!!
もっふる『あいしうさんがそういうなら探しましょう!』
しう『いやー!ウンコティンティン一緒に探してくれるやつは器が違うなーー!!』
もっふる『字面がやばいのでちょっと!』

この旨を伝えたらこごりさんから

こごり『ツラのいい男にウンコティンティン探させるの罪悪感が凄い』
等と言っていた。僕には罪悪感ないのか。

ヴァンガードというカードゲームを通して仲良くなった仲間とこういうくだらない事しながら闊歩出来る。ちょっと忘れていた青春というものを取り戻している気分に浸れる。最高のゴールデンウィークだ。

…仕事が始まると、しうフォーマーズの大半が皆、体調不良を訴えている。
かくいう僕も現在進行形で風邪をこじらせ仕事を休んだ。旅の疲れと人の多さで何かしらのウイルスをもらったようだ。

もしこれを見ている方で大ヴァンガ祭に行った方は今すぐ手洗いとうがいをして警戒してもらいたい。

そして、どこかでしうフォーマーズと会う事が読者諸兄らはきっとあるだろうが、その時はその、お手柔らかに頼みたい。
我々はあくまで悪ふざけがしたいだけなのだ。


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