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しうフォーマーズWGP名古屋レポート

WGP名古屋終了後、喜多見みかんから一つの提案をされた。

喜多見みかん「私さぁ、あいしうと敢えて敵になってさ、チーム別になってこういう大型大会であいしうを倒したいって野望があるんだけど!」
しう「なんてはた迷惑な」

そういえば僕直接色んな人から直に言われている事がある。

あいしうは、喜多見みかんと組まない方が、強い。と

いやそんなことないよ?僕そもそも根本的にそこらへんのプレイヤーとさほど変わらないよ?というかむしろ弱い方だよ?見てみ?実績ないでしょ?と諭す形で話させてもらってきたが、実は本当にそうなんじゃないか、という思いが色んな人から言われる度に実感してきた。

そういう事ならば、試してみようじゃあないか。

彼との交流を深めたお陰か色んなファイターとのコネクションを得られたので、折角だから利用させてもらおう。
というわけでまずは僕と波長が合いそうで、ストイックにこのヴァンガードというカードゲームを本気で取り組めそうな人に何人か辺り声をかけた。
しかし家庭の都合やすでにチーム結成済みだとかでフラれてしまったが、その中で二人の人が捕まった。
まず一人目は、柵越えの経験がある『もっふる』さん。
それと大ヴァンガ祭でお会いして色々お話して意気投合した『こごり』さん。

この三人で行くことにしました。
チーム名は、しうフォーマーズ!

しう「ちょっと難儀したけど、チーム組めた…!一か月間入院してた喜多見さん、待たせたね!」
喜多見みかん「ごめんあいしう…私、もうヴァンガード出来なくなっちゃった…!
しう「なんてはた迷惑な」

彼の精神的な病の影響でヴァンガードそのものを強制引退する事になったのだ。これは仕方ない。

ならば僕に出来ることは…
この三人で何処までやれるのか、彼に結果で示す事だと理解した。

しうフォーマーズ育成プロジェクトがここに発令した。



しうフォーマーズ下準備編


先にこれを読んでるもっふるさんとこごりさんに謝っておきます。
ごめんなさい!!!!!


さて、こごりさんとはかなり交流しているのでどういった人となりかは理解していたが、もっふるさんの人となりが残念ながら表面上でしか理解が出来ていなかった。
必要なのは僕ともっふるさんの間にあるだろう心の溝にハマっているバリケードを取っ払う事、もっふるさんの人心掌握が必要だと判断しました。

そこで彼の本当の人となりを知る彼の友人に直接コンタクトを取り、彼がどういう人間なのかを調査しました。
そしてどんな人間なのかを聞いた上で、彼を心の底から僕を信用、信頼させるためには、もっふるさんに有益な情報を提供し続け、もっふるさん本人が抱えているだろう悩みを僕が一身に受け、
『あいしうという人間は、仲間の為ならば全力を尽くす人間だ』
『あいしうという人間は、何を相談しても絶対の信頼を置いて相談できる人間だ』
『あいしうという人間は、もっふるの歴代最高の仲間の一人になれる逸材だ』
という事を心の底からもっふるさんに理解してもらう工程が必要だと判断しました。

というわけで、3か月前からチーム全員が相談できる環境を整備。
そこであいしうは全く関係ない事でありますが、二人に大型大会に出る予定のヒアリングを行い、そこでの環境考察並びに各々のデッキのヒアリングと改善案を提出。
こごりさんにも同時に聞いたのは、あいしうという人間が何処まで本気で相談に乗ってくれるのか、を傍から見て理解してもらう為にやりました。

当時の環境は先4の殺意の高いデッキが多く後手捲りを強く要求される事が多いのでそこを意識した構成、受け方を強く意識して練習した方が最も勝ちを拾える、みたいな話をしたりとかかなり濃い話をしました。
(たまに僕ガバるのでちょっと論点ずれ起こしてたのは本当にごめんなさいでしたが)

その活動が実を結んだのか、僕のくだらない提案なんかにもノリノリで乗ってくれるようになったり、積極的に僕に使用雑感などなどを話せる間柄を作る事に成功しました。
環境外で勝とうってんならその下準備として横のつながりを太くするのは大前提。集合知が無い、信頼できる人間に相談が出来ない、というのは待っているのは迷走か非効率のそれです。
TCGを競技的にやる事において、情報と、同じ武器を使う仲間がいるコミュは武器です。試行回数はそれで基盤が作れてこそ初めて意味があります。
喜多見みかんと組まない方があいしうは強い、と言われた理由がこの時点でなんとなくわかってきました。
彼が悪いだとかではなく僕と戦略的観点の兼ね合いで相性が悪いだけだと思いますが。

まず僕がチームとして本気で戦う為に必要なものは、そういう『環境』と見ました。今までは喜多見みかんを代表として、他の仲間らとの長い交流があった為割愛していた工程なのですが、それが無い状態でありますから、先にここから作る事に。
環境トップ×3で横はなんか妙に強いモブキャラと見る…いわば全勝狙いの個人戦×3をするなら別にこんな工程いらないんですけど僕含めた仲間全員の所持デッキや経験談をヒアリングさせてもらいましたが、そういうわけにもいかないと見ました。

そしてチーム全体のモチベーションを上げる為(っていうか僕が悪ふざけしたい為)、ライドラインスリーブと、プレイマットをしうフォーマーズオリジナル(?)デザインの物を用意しました。

今回制作に協力してくれたのは、しうボールをひたすらこすり続けてオリカを製造する悪魔の所業を行うユアリスさんと、僕の妹みたいな友人でプロのイラストレーターの影虎葵さん、現在海外在住のカードゲーマーのTakatoさんに協力をお願いしました。
ユアリスさんにはスリーブデザイン、影虎葵さんにはプレイマットデザイン、そしてTakatoさんには海外在住でなければ少数でオリジナルスリーブ製造は発注出来ないとのことなので(日本で作るとおおよそ7から8万相当の金額が飛びます)
彼に代理受け取り及び依頼時のデザイン微修正を依頼。

どうですかこの神デザイン。こんなん勝ちですよ。


真ん中にFVを置いて推しを主張出来る神のデザインです


これを使ってスタンドアップ!ヴァンガードする時のアガり具合ったらやばいぜ


さて、今回僕が使うデッキなのですが、結成時点で今の環境に噛みつけそうなデッキそのものを持っていませんでした。

これから話す事は全て夜天発売前の当時の話になりますので今は情報がかなり古い物と思ってくれて構いません。
アーヴァガルダ、エバ、銀河英勇、エレドグレーマ、ギガントアームズ、メサイア、オルフィスト、ヴェルストラを所持していたわけですが。
ウィリスタとガーンデーヴァが上位に居座っていて、尚且つ周囲が殺傷力の高いデッキが跋扈している環境下において目があるデッキが本当にろくなものがありません。

トリオはウィリスタガーンデーヴァの並びが予想されるわけですが、エバが唯一目があるように見えますがウィリスタを踏もう物なら簡単に殺されます。そんな事言ったら何も使えないぞって言われそうですが。
当時はエバ、ガーンデーヴァ対面も割と強化された影響で怪しくなってきました。星カウンターヒールフル投入して全力でメタりにいってようやく、といったところか。

そこで答えになるような新規が貰えて、しっかり組めるようになるまで、こごりさんともっふるさんのメンターに徹しておく形をとり続けました。

お二人が使用する予定のデッキを勝手にプロキシ化してこちらで一人回しして頭に叩き込み検証を行い、採用札やプレイ、マリガンの最適化のお手伝いを延々とやってました。

そんな事をやっていたら夜天が発売。ガーンデーヴァが追加の強化を手に入れ相手によっては腐らされた手札の襲獲祭の処理方法が確立し手がつけられなくなったため不動のティアー1になり、それに対してマウントを取れるバスティオンアコードが頭一つ飛び抜け、後攻からの追い上げギミックとして分かりやすいマスクスギミックとしてはアマナグルジオ、オルフィストマスクスという新規マスクス組が目立った環境でした。同列ぐらいでミネルヴァがいましたが時間が経つにつれて使用者が減っていきました。
トリオの択としては焼きのあるデッキの中でデッキパワーが飛び抜けて高いのがガーンデーヴァしかいないのでそれさえ踏まなければ大体勝つという事で、ウィリスタがトリオではよく使われました。
環境の外の話をすれば五等分の花嫁の四葉が相手にCBを一切与えずエクストラウィンする形で初見殺しをしてくる物が目立ちましたね。慣れてしまえば大した事無いのですがかなり不快だったのを覚えてます。

さて、僕個人の資産的観点でみればオルフィストマスクスが後手捲り性能の高さが環境的に食いつける強さを手に入れたのでこれを候補の一つに据えておくかー、みたいな軽い気持ちになりつつ、仲間のメンターに徹しました。

まずはそれらの腕慣らしと彼女に自信をつけさせる為にこごりさんの公認優勝させるべく延々と手札公開、検討しながらプレイし続けたり。

そんな事をしてたらちゃんと優勝して帰ってきてくれました。


こごりさん本当に芯の強く頑張れる面白くて素敵ないい人です。もっと早く会いたかったですね。
以前組んだレイアさんと雑談をしてた時にこんな会話がレイアさんから飛び出してきていた。

レイア「こごりさんね、あいしうさんが組んだ歴代の人の中で、最高の仲間だと思うよ。あいしうさんと組んでから明らかに見違える程強くなってるし素直だし」
しう「あの、僕も正直そう思う…!」
レイア「笑顔で終わってほしいよね、大事にしてあげてな」

彼女は初めてのトリオファイトの参戦。勝っても負けても最高の思い出になって欲しいと願います。

それから、もっふるさんのデッキやプレイの最適化の相談窓口に僕がこれでもかとなり続けて、もっふるさん本人の経験値の蓄積をさせました。

もっふるさんは芯がストイックな方ではあるのですが、傍から見てて思ったのが強い対戦相手や強い仲間の縁には恵まれてはいるのですが、罵詈雑言を吐かない…いわばマウントを取らない、寄り添うタイプのメンター的な存在が僕と同じでいないため、彼自身のプレイヤーとしての成長が環境次第では頭打ちであったり、やや迷走しがちになったりする、その結果が運に寄ってしまって振るわない。というのが僕の見解です。

なら、僕が先にメンターになってしまえば、もっふるさんは今よりも一歩先に行く強いプレイヤーになれると判断しました。先述したように彼が気軽に僕達に耳を傾けられる信頼関係を形成し、僕のメンター化。
僕が使う予定のデッキが固まるまでは彼の経験値の蓄積。

全ては最後の最後、僕が本腰入れて自分のデッキを最終調整を行う為、二人を徹底して鍛えて、僕のメンターに変える為の育成です。
今まで僕自身がふるわなかったのは僕の答え合わせをしてくれる人間がいなく答え合わせのやり方があまりにも非効率だったからであると分析してます。
…などと考えていたのですが、残念ながらもっふるさんとなかなか連携が取れない日が続いた為、この考えは全て瓦解することになりました。

そんなこんなで天輪飛翔発売。ヴァンガードDスタンダートのジンクスなんですが「天輪と名のついたブースターが出ると壊れる」という定説があります。
ドラジュエルド、ユース、リアノーン、MyGO、モルフォニカを代表として、ジーヴァ、英勇、アーヴァガルダ、グリフォギイラ辺りも強化を貰いパワーインフレがより加速。ガーンデーヴァとウィリスタは規制され使用率はごっそり減少。エバとクロノの規制は解除。
従来のようなロングゲームを見据えた考え方では勝利を掴むのが難しくなりました。

僕は当時新しいオモチャを貰った子どものような感覚でエレドグレーマとアーヴァガルダと英勇を擦ってました。ヴェルストラも擦ってましたが僕の足りない頭ではコスト管理が出来ず使うのをやめた覚えがあります。

ユースリアノーンドラジュエルドMyGOが頭一つ飛び抜けて強く、これらのどれかをちゃんと倒せる構築、ゲームメイクが求められるわけでこのカードゲームの難易度は更に加速。キチィー!
まあでもリアノーンに全焼き狙えるって考えたらエレドグレーマ大正義だな、とか舐めた事考えてました。

そんな苦戦を強いられる中、リリモナ発売。

シアナライドラインによりアグロ耐性の向上、シャルモートの殺意の高さ、ラブラドルの除去耐性の高さなどが目立ち、MyGOが環境トップの認知を受けられた影響も重なりエレドグレーマの立ち位置は最悪。
なんで本番でエレドグレーマ握ろうとしてんだ起きろ、と僕はレンガで自分の頭を叩きました。

それからシラヌイルアードが発売され、シアナは使われなくなります。
2超越迎えたらどっちも勝ちまでいけるが、超越時最強の超トリの兼ね合いもあるのでシラヌイがその分評価高い印象を受けてます。
(まあどっちも普通に強いのですが)

使用デッキ、作戦について。


さて、シラヌイとルアードを仮想敵として想定するならば僕のプランとしてはやはり超越に対して明確なゲームプランを再現性高く行えるデッキこそ至高と考えブラントゲートしか擦っていない僕からすれば使用するデッキというのは自ずと絞られていきました。
・先行ライドスキップ適性が高く、速度、連パンで相手を轢き殺せる英勇
・同じく先行ライドスキップ適性が高く、相手に先にG3に乗せてマスクスギミックを利用してそのまま圧殺するオルフィストマスクス
・安定こそしないもののアグロ性能が高く、除去が少ない環境であるためそこを逆手に取り展開してくる相手を速攻で除去、連パンかませるエレドグレーマ
・一超越後の大量ドローで防御札を強引に引き込む事で竜皇ルアードのガ制パンチを強引に耐えて押し込むメサイア
・G3ターンに強制的にガードを吐かせ、ダメージコントロールが出来て、ペルソナターンの最大出力ロングシュートでゲームを破壊するアーヴァガルダ

上記の五つのデッキが候補でありました。
恐らく今回これが僕の最後の大型大会である事を考えると、自分が最も好きなデッキで行きたいと思ってました。
そこで僕が選んだのはエレドグレーマアーヴァガルダです。

大阪大会で最も使用率が多かったMyGO対面においてG3ターンにガード強要テンポを奪えて(G2時に愛音使うので大体CBは裏で返されるから)、結界と清浄の盾を入れている事が多い性質上迅雷死風ペルソナリヒターを作れれば高確率で轢殺出来る点をかなり高く評価しました。
ルアードシラヌイ対面においても一超越耐えてしまえばその状態さえ作れれば防御貫通可能な点も使う理由としては大きいと見ました。

ドラジュエルドには先行取られると苦しいのですが(イグニスで裏破壊が流石に耐えられない)大阪大会の分布を見た限りそれを読んでドラジュエルドを引っ提げるプレイヤーは少なくなると見ました。
今回はMyGO破壊を想定する為、一番分布として多かった中堅を選択。MyGO多いと見てドラジュエルドをわざわざ中堅に置いてくる人は少ないと判断。

本来チーム戦としては中堅にコンボありきの遅いデッキは置くべきではなく早いデッキを置いて横の司令塔になるのがセオリーとされてるのですが、その思考が浸透されてきたのかそういったチームが目に見えて多くなってきている為、そういったチームを破壊する為敢えて個人戦✖️3の戦いをする事を提案しました。
過去もっふるさんと組んだ方や横に座ってくれる本人達から話を聞く限りチーム戦としての慣れない戦いをするより適正を鑑みて個人戦✖️3として敢えてチーム戦放棄の戦いをさせた方がいいだろう、という判断を下しました。
尚、大阪大会ならシラヌイルアードの分からん殺し押し付けられ読みでオルフィストマスクスを握ったと思います。

…というのは建前で、マジな話。

スーパーロボットって、カッケェーからな!!!!


デッキとして一番好きなのは対戦相手や観戦してる人達を笑顔にさせるエレドグレーマなんですが、デザインが一番好きなのは、コイツです。

それに、僕自身過去二度もアーヴァガルダを使いました…結果こそ振るいませんでしたが。
僕の今のヴァンガードDスタンダートの相棒は誰だ、と言われたら間違いなくアーヴァガルダです。
…そして、引退を余儀なくされた喜多見みかんから貰った友情のカード…
ハナダハーフウェイのFFR。

あいつの分まで、戦ってやろう。
思えばあいつのワガママに振り回されてから始まった大型大会の挑戦だ。

今シーズンデラックスのフィナーレを飾るなら彼から貰ったカードをデッキに入れられるアーヴァガルダこそ、僕がこのWGP名古屋に握るに相応しい!天輪で強化もきたしな!
流石に強化来なかったら使わなかったのは内緒

というわけで仕事で覚える事が多い中無理矢理時間捻り出して考察開始。

後日喜多見みかんのヤツがWGP名古屋のこと完全に忘れてた、等と言ってたのは見なかった事にしないと頭に血管がビキビキしそうでした。

そしてチームメイトの二人に頭を下げて使用許可を承認してもらう為の理論武装固めを始めました。

以前僕はnoteでレディガルダ強いんじゃねえか?って話を出して中断したのを覚えてるだろうか。
これが強かったのはシラヌイルアードが出る前の話だ。
シアナ対面と当たる事を想定して横が消えるG2というメリットを活用しダメージを蓄積させシアナの強みを破壊する、ユース対面で耐えやすくする、と言うのが利点でしたが、防御札を入れてる関係で実際のところ再現性の薄さが課題でした。

で、シラヌイルアードの情報が出てからばったりとシアナは消えました。有利対面が消えた以上レディフェンサー型をわざわざ使う理由なんてありません。
ユースシラヌイルアード戦でアンチウェイバー投げられるのはつよいのですが、死ぬ程デッキ枠を食うのでかなり苦しかったりします。(後前焼いてこないドラジュエルドが目立ち始めたのも向かい風)

まずは発売してから時間もそれなりに経ってますし、日本のアーヴァガルダと海外のアーヴァガルダのリストをこちらで情報収集しピックアップ。

大きく分けて三つのアーキタイプに分かれてることが判明しました。
・ハビタブル聖杯型
・レディフェンサー型
・ゾリデシュテルマアグロ型

一番上は誰が組んでもまあこうなるよね、みたいなテンプレートとして使われる構築。
暫く使ってましたが小回りが効かなくなり使わなくなりました。
二番目は僕個人がnoteで考察し一旦の結論としてお出ししたもので、ある方がこれを用いてWGP東京で個人全勝されたと報告がありました。
三番目は速度で駆け抜けペルソナターン確殺を狙う為の構築。(最近だとにらぬき氏の公認優勝リストや大阪の柵越えの構築)

これら三つのアーキタイプ、総じて言えますが昨今環境においてこのアーヴァガルダというデッキは、環境上位に該当するデッキのような小回りがこのデッキでは効きにくく、手札がパーツが比較的多い構成の為防御も薄い。
好きでなければ…ジャンケンで絶対先行を取れる自信が無い限りは使うべきではない、入れるとしてライドライン選抜回避狙い程度の役割でしかない、と競技勢の大半は一蹴してるのを間接的ながら耳にしております。
しかし、何度か試行回数を重ねていく度に、アーヴァガルダが持つ独特の性能により、環境に一石投じることが可能であると判明しました。

迅雷によるブリッツオーダー封じ。それとアーヴァガルダの初動アタック時の防御強要による、ダメージコントロール。
この二つの性質を利用することで、テンポロスを起こさせ、ロングシュートを狙う。

つまり…MyGO!!!!!キラーとなり得るのだ。

MyGO!!!!!というデッキタイプの性質上、デッキの中身はほぼ固定になってしまう。
余った1枠に入れる選択肢として大半の方が採用するのが
『春日影』『豊川祥子』の追加採用か『結界』の採用になるわけだが、
大半のプレイヤーが結界を取り入れている。

つまり、迅雷状態で、死に札になるカードが二種デッキの中に必ず存在する事になる。
千早愛音で盤面を稼ぐor歌って攻めるには原則CBを使う。CCは無い。
CBが使えない燈は、仲間を呼ぶぐらいしかできず、満足に攻めることもままならないし手札を稼ぐのも難しい。いくら捲りが上振れてようがそれならアーヴァガルダの耐久でも十分耐えられる。
千早愛音の効果で盤面に出てきた立希は、殺層で颯爽と退却させられる。初回3ターン目でここで無理矢理手札から防御を吐き出させることが可能となるわけだ。
ここで仮にガバ受けしたならば再スタンドシングルドライブで手札入れ替えしながら攻めたてることが可能。捲り次第でこのままイージーウィンまで狙える。

追い風としてはMyGO!!!!!が環境トップの為、使用率トップになる事が考えられるのも容易い。
ピンポイントで組むのは流石に自殺行為が過ぎるが、仮想敵に据える分には悪くないだろう。
これらが出来るのは、アーヴァガルダだけだ。
人づてに聞いたがMyGO!!!!!対策にブリッツオーダーを採用する人もそれなりにいると聞く。それならば他のデッキも轢き殺せる可能性も上がると見ていい。

そうそう、海外のリストで面白かったのがイドスファロを採用したアーヴァガルダが5-0を成し遂げていたのを確認しました。これで序盤捲れてもキーパーツを確保する為ペルソナターンの再現性も確保が可能だそうです。
アサギも採用しないゾリデフル投入のアグロ寄りの構築にするなら僕もイドスファロしたと思いますが、流石に今回はロングシュートが狙えるようにエルドブレアスです。


さて、このアーヴァガルダのロングシュートでゲームを終わらせるには盤面、手札の再現性が必要不可欠。
アーヴァガルダ自信がデッキを掘る力がそれなりにあるとは言え、これだけでは盤面再現性が薄い。
そこで、G2ターンにV単騎でターンを返す事もデッキの性質上多くなり、G3ターンを迎えたターン終了時に現環境において札の価値の高い守護者、ペルソナリヒター横盤面の確殺札をなるべくゲームに絡ませる為に強引にでも引く機会を増やさせる事と序盤の札管理の為に前トリガーを止めて、引トリガーに変更。(実際に2桁ぐらい使用したところ特に不自由を感じなかったのでこれ確定)
超越対面は勿論のこと、後行取られた際の防御不足、ドラジュエルドイグニスが35000要求するのに対し、20000札を投げられる状態が出来る点を高く評価し、グレードカウンターヒールを2枚投入に。
フル投入していたのだが15000札の需要も高くG3ターン以降の防御が超越イグニス以外との戦いで絶妙に防御が足りなくなった為、やむなく半分に減らした形となった。

盤面、手札の再現性が必要不可欠、と先述したからには構築上必要な物として。
最終盤面にアクセスする札
・根本的に札が足りていないのでドローソース
この二つになるのですが、後者はハビタブルゾォンが一番使いやすそうではあるがライドコストに切りたいカードが被った時にハンドノイズが発生し、思ってたより僕の肌に合わなかったので撤廃。後者はハナダ以外ろくな物がなかったので見なかった事にして。
前者の方に目を向け考えた結果…複数の方とお話をさせてもらって、ある一つのカードに白羽の矢が立った。


ロイド・アクゼリュスだ。
ガーンデーヴァが流行してからばったりと大半のアーヴァガルダでは使用されなくなったG1なのだが、その肝心のガーンデーヴァ本体は規制を受けほぼほぼ使用者は無くなった。今こそ復権の時。

…というのも、ロイドアクゼリュス、早期に退却される事に弱く、瞬間最高出力には何の貢献もしない。結局トップ5枚からのスペコなのでそのせいで人によっては評価が低く見積もられるのが現状なのだが。
実はアサギマイルストーンと併せて採用することでロイドアクゼリュスのバリューは飛躍的に上昇する。
その二枚を使った実例を展開しよう。

・手札にペルソナが無い状態、V裏ハナダハーフウェイ、使えるCBは2枚。手札にアサギマイルストーンにロイドアクゼリュスがある。

アーヴァガルダにそれ以外の札を切ってライド、ステルヴェインの効果で迅雷を手札に加える

殺層をソウルに送り、1枚ドロー、相手のユニットがいたら退却、ロイドアクゼリュスをコール。回収した迅雷をプレイ。

ロイドアクゼリュスの効果、CB1でデッキトップ5枚確認。

その効果でアーヴァガルダ本人をコール。アサギマイルストーンを、アーヴァガルダに上書きコール。CB1で、アーヴァガルダを手札に戻す。

この二枚を組み合わせる事で実質オペレートマスターフライハイツの要領でペルソナ回収が出来るのだ。

(実際上書きはアーラダルジェンテで踏みつぶして死風回収して反対方向にアサギを投げてペルソナを握るプレイが基本になったりするが)
それの応用でアーヴァガルダリヒターを探してきてアサギマイルストーンで無理矢理回収したり、何ならアサギマイルストーン本人を探して切ったアーヴァガルダを握りに行ってもいい。

オイオイオイオイCB喰い過ぎじゃねえか?
と思われるかもしれないが安心してほしい、アーヴァガルダはそもそもハナダを経由する関係で、実際のところ吐いて捨てる程CBは余る。
最終盤面にアクセスをし、デッキの中を圧縮しにかかる関係でトリガー率も向上させる。
これこそが僕が求めていたアーヴァガルダの答え。
アーヴァガルダの原点回帰。3ターン目以降に使いアーラダルジェンテを探してもいい。

…ただ流石にこれパワー8000である点がネックとなり、4枚も欲しい札ではなく、ゲーム中に一枚でいいから引いてくれたらそれでいい札であると何度か回し続け、複数人からの意見を拝聴させてもらった結果、3枚の採用になった。
さて。それだけでは流石に最大出力の再現性はまだ怪しい。
因みに理想的な盤面としては

アーラ リヒター アーラ
アサギ ハナダ  アサギ

この盤面を作りVVVRRと殴るのが想定最大出力となるのだが。
3枚しか入ってないアサギがそう都合よく2枚引けるわけがない。
ロイドアクゼリュス経由したら何とか、といったところだが、それはそれとして出力難が目立つ。
アサギを増やせば単純に解決、というわけでは断じてない。(アサギタワーを作りがちになりパワーが2000足りず詰めが甘くなった)

瞬間最高爆発力を、ロマン寄りでも構わない、引き出せる札が絶対必要だ。


…ある!



大ヴァンガ祭で僕とこごりさんを繋げた!絆のカード!


エルバード・エクストライカー!!!!!!

(大ヴァンガ祭でこごりさんからトレードしてもらっただけです)

デッキを圧縮したり掘り進める関係で超トリを手札に引き込むこともしばしばあり、最大出力の期待値がガタガタと落ちていることがしばしばある。
そこでこの効果を使えば5パンの最大出力を更に引き出せる。この爆発力は他の追随を許さない。
能動的にSBが使える為アサギやアーラともシナジーがあり、ブースト時の最大出力はアサギをブースターに置くよりも高い。
ロイドアクゼリュスでアクセスも可能であり1枚でも盤面に絡んでくれる。
(一応2枚投入も試したがハンドノイズボードノイズがしばしば何故か発生。1枚で落ち着いた)

…こうして、50枚全て、非のつけようがない。
僕の中で最高のアーヴァガルダが完成した。

 



先述したが!
FFRハナダハーフウェイは!
引退した喜多見みかんから譲り受けた魂のカード!


エルバードエクストライカーは!
こごりさんが僕にトレードしてくれた友情のカード!


ユアリスさんが作り上げたしうフォーマーズライドラインスリーブ!
それを海外から日本まで届けてくれたTakatoさん!!

プロのイラストレーターにして僕の大事な友人、
影虎葵が作り上げたプレイマット!

おおよそ40名の方を巻き込んで議論して対戦して作り上げた、絆のデッキ!

これが僕…いや、僕達のアーヴァガルダの最終結論だ!!!


…行こうぜ、相棒!


仕上げの調整相手はちほうかっぷ鹿児島で個人全勝の戦績を成し遂げたしょーかさん、何度か柵越えを成し遂げたスタークさん、一週間前の大阪大会で柵越えを成し遂げたスバルさん、同じチームのchromeさんをはじめ、数多くの方々に協力をお願いし、練度を極限まで高めました。
対戦、調整協力してくれた皆様本当にありがとうございました。

今回は三人分の構築は最後までは面倒を見ず、ぎゃれんさんから貰った情報や僕個人でかき集めたデータを元に仮想敵を算出し、二人それぞれの構築の方向に任せてみました。
その結果、こごりさんはライドライン選抜に強く、型落ちが目立つとは言え相変わらずペルソナターンのキルの再現性が高く、彼女の代名詞ともいえるケイオス。
(クェンルゥのガード制限がノクタルジオを代表とするG3ガードを弾き飛ばせる為実はドラジュエルドに対し防御破壊が狙えたり、シラヌイ戦において猩々童子ライドライン対面で先行3ターン目ミカニを活用すると盤面更地でターンを返せるので支配スキップさせながら1超越を強引に耐えダメージの蓄積をさせ勝ちを毟る動きが取れたりなんかするので選択としては悪くはない)



(オノラティオは超越戦を想定した序盤相手に対する殴り、終盤の最大出力の底上げ、後列インターセプトによる10Kの数値が今の環境に合致している為レィミーナを全て止めてこっちを2枚採用。超越、後攻、イグニス想定でグレードヒールをピン。10kの防御札は極力最小に抑え安定を重視)


もっふるさんはライドライン選抜1被り枠であり、環境トップであり、大阪大会の分布を加味し、横に置かれがちな超越、横に置かれるとみたドラジュエルドを始めとしたやや遅めの構成を粉砕するMyGO!!!!!の編成になりました。


尚、ここはどうでもいい余談なのですが…MyGO!!!!!、僕は最終回目前で追いかける形でアニメを視聴してましたが、もっふるさんは放送開始からずっと追い続けて視聴してきた生粋のバンドリーマー。
僕は色々な方がMyGO!!!!!はいいぞ、と言っていたのでそれにうっかり釣られて毎回毎回このアニメの感想を一時停止を駆使し精神ダメージを抑えながら見つつツイッターで簡単に感想を吐露してました。

しう「ああああ!ダメです!いけません!これは劇薬です!うにのグローブで殴ってから優しく癒す、ちょっとあげておもっくそ下げるを延々と繰り返してるじゃないですか!」
もっふる「どうです最高の地獄でしょう!」
しう「馬鹿!馬鹿!!軽率にこんなもん勧めんな!!

だけど、最終回前のバンド回を乗り越えた時のカタルシスの凄さで全て乗り越えさせるこの感覚がめっちゃ気持ちよかったです。
なんか悔しいいい機会なのでユアリスさんの力添えも借りてMyGOの対面練習がてらこごりさんにも勧める事にしました。

こごり「鬼かなって思いました(引きつった笑み」
しう「でも、アニメ自体は良かったでしょう?」
こごり「はい!とても!」

MyGO!!!!!、僕が使ってみたかった感情はありますが、恐らくAve mujicaがこのままヴァンガードが続けばきっとコラボするはずなのでその時にそれを組み、MyGO!!!!!VS Ave mujicaをやろうね、と決意しました。

…つまり。全員今最も好きなデッキで且つ、今回の大型大会で勝利する為のデッキを用意してくれました。
上記の僕がアーヴァガルダを使う事、お二人は快く了承していただきました。

再度繰り返し書くことになりますが、席順は大阪大会の分布を参照したところ、中堅にMyGO!!!!!が大量に配置されていたことを加味し、アーヴァガルダが詰めにくく裏を全て破壊してくるドラジュエルドは対MyGO!!!!!との相性の観点から使用率が少し下がる、そうでなくとも大阪大会の分布を加味するなら中堅に置かれにくいだろう、と読み中堅に。

…本来コンボありきの構成はどうしたって時間がかかるので中堅に座るべきではありません。
今回取ったチーム戦略については、中堅に速度早い奴置いて司令塔にする、というチーム戦のセオリーたるプランをとってくる相手がもう集団認知されてきたのと、大阪の席順集計を加味して、中堅にMyGOを置かれる事を読み、それを破壊することを狙って今回は敢えて個人戦✖︎3の戦いを狙う。
(こごりさんが大型大会のトリオ初という事もあり、そういった戦いをさせてあげた方が楽。もっふるさんも手慣れているとは言えマリガンと1ターン目の動きだけちょっと手伝ってあげて個人戦を挑ませてあげた方がもっふるさんがノーストレスで動けると思う、と以前組まれてた方から拝聴しました)
今回のメンバーならライドライン選抜1被りだと思われるので、一回なら負けていいと判断してます。保険があるって大事ですね。
…さらに分かりやすく言うと僕でMyGO、もっふるさんとこごりさんで超越を倒す。 シラヌイMyGOルアードのチーム編成を狩る、というのが今回の狙いです。
どれか一人がしくじったとしても残り二人でアベレージ的に勝ちを拾えるだろう、と読みました。

上記の旨、一言一句を全て二人に伝えて納得してもらいました。
後は二人に大阪大会の分布をベースに決めてもらいマリガンガイドも更新、指示を行い、席順はもっふるさんのMyGO!!!!!で先鋒、あいしうのアーヴァガルダで中堅、こごりさんのケイオスが大将でチームは完成。

セオリーキリング、という奴です。

行くぞ、しうフォーマーズ!ファイっ!!


WGP名古屋当日


始発で先行して会場入り。

しう「ここにあのアh…喜多見みかん無しで来る事になるとはな…」

なんてノスタルジーに浸りつつ、スマホ片手に散策開始。
すでに前もって到着してた方もいたみたいで。
過去大会で見たことある顔がいっぱい見かけました。なんか、帰ってきたな、って感じがします。
中でも目立つのがご年配の方がトリオを組んでこれから挑もうとしている、例えていえば長老のような方とか。
ヤンキージャージ着たイカしたニイちゃんがおもむろにデッキからヒールトリガーを取り出していたりしているこのギャップ感が面白かったり。

後者の方は僕のアーヴァガルダの調整に付き合ってくれたスタークさんだっ
事に気付いたのはこごりさんと合流後の話でした。

こごり「あいしうさん見てくださいよ!ネギのプレマ入れ!」
しう「うおお、凄い!しうのプレイマットがこんなにもあっさり!」
こごり「これ掲げておけば目印になりますね(ネギ袋ブンブン上でブン回しながら)」
しう「すげぇ!バカっぽい!」
こごり「あ、見て下さい!ケイオスをイメージした香水を持ってきたんですよ!」
しう「ケイオスをイメージした香水!?
こごり「トップノートは爽やかさの裏に苦味があるレモンの香りで気さくな混沌おじさんの面と残酷な混沌デーモンの面を表現してるオタクの解釈から生まれた劇物です。時間が経つとヘリオトロープの甘い香りになります。こちらの花言葉が「夢中」「信仰」ですね。香りの方の花言葉が誘惑で…」
しう「めっちゃ語るじゃん(めっちゃ語るじゃん)」

練習のときはみっちりとガッチガチに細かいとこ直させたりしましたが、本番となると完全に僕ら二人はお上りさんとなってました。
こごりさんと合流し、先程の謝罪も併せてスタークさんと軽くお話をさせてもらいました。


しう「プレゼント、しう、ゆー!
スターク「おおおお、出たしうフォーマーズスリーブ!」
しう「スタークさん、いつか僕の隣でしうフォーマーズ戦ってくれると信じて、スリーブを渡しておきます…!」
スターク「決勝で、会おうってやりたいねぇ」
しう「わかるぅ(なかなかうまくいかんねんなって顔しながら)」

こごりさんから静岡土産と自作の先行後行マーカーを貰い、しうフォーマーズスリーブを装備させました。

そしてもっふるさんとも合わせて合流。

もっふる「いやーお疲れ様ですぅ」
しう「ほんとに…本当に大変だったんやぞ!(ぷるぷる震えながら)」

実はもっふるさんと連携が取れない影響がもろに出て、考察や作戦にそれなりの遅延が出ていて色々遠回りになってしまっていた為睡眠時間を削ってちょっと頑張ってたのだ。

もっふる「ごめんなさいごめんなさい!
お詫びの印と言っては何ですがお土産にティラミスを持ってきました」
しう「おいおいおいおいおい許すわ

あいしうは ちょろい。


席に座ってマッチングを待つ。
対面の人何処かで見たなとツイッターを見させてもらったところ、あのファイヤーさん。PBOを一人回ししてました。

待っている間暇だったので、こっそりツイッターでDMをし同じく会場入りしたあまつ貝さんのところに一人で向かう事にしました。

しう「あーっ!あまっちゃーん!!!あまっちゃんあまっちゃーん!!!!(両手掴んでブンブブン)」
あまつ貝「あっあっあっ!しうさーーん!!!(ニコニコ笑顔でブンブブン)」
隣の人「すげぇ愉快な人が来たな」


彼には何かと構築面の細かいところでお世話になりました。
後で聞いたがタイトルマッチ優勝したそうで。
おめでとうな…!しうフォーマーズスリーブをお守りに渡した甲斐ありましたね。

今回あいしうはWGP名古屋での隠しミッションが一つある。
もっふるさんとこごりさんを僕が全力で外部の危険から護り三人が最高の笑顔でこのイベントを終わりにする事だ。
どうやらお二人共、ひと悶着あった人がここに来ているという話だそうで。何があってもいいように原則一緒に行動するようにしようとお話させてもらっていた。
このあいしう、舐められる事はかなり多いが腐ってもアラサーの年長者。それぐらいの務めは果たしてみせましょう。
実のところ最近僕自身もひと悶着あったので、このチームメイトの共通点が人間関係で近日中にひと悶着あった点っていうあんまり嬉しくない共通点がある。やれやれだよ!

あいしうの騎士ミッションがここに発令した。
…この一日…こごりさんともっふるさんの二人にとって、否!
あいしう含めた三人にとって、忘れられない最高の思い出に変えてやる。
僕の策に乗ってくれて、組んでくれた恩に報いるにはそれしかねえ。

そして決意して戻ってきた矢先、とうとうマッチングが決まり移動する。


こごり「す、すごく緊張します…!」
しう「わかるなぁ、僕もそんな感じだった(心臓バクバクさせながら)」
もっふる「この日の為に、出来る事は、全部やってきたつもりですよ私も」
しう「大会にはあまり出れなかったけど、試行回数だけなら4桁は超えている、色んな方に揉まれてきました…しくじったら、ごめんね」
もっふる「その時は、しょうがないです。割り切りやしょう」

取り出したるは三人一緒のしうフォーマーズのプレイマット、しうフォーマーズライドラインスリーブ。
対戦相手からこぼれだす笑み。

対戦相手「なんすかこれ!?」
しう「今回のWGP名古屋の為に作りました、チームしうフォーマーズオリジナルライドラインスリーブに、プレイマットとなっております!」
対戦相手「おほほおwww」
しう「さぁ、究極の一戦を、始めるでしうよ」

横の二人からの笑みがこぼれる。
緊張はほぐれたようだ。

早速だがマリガンを始める。横のマリガンは一応ガイドを書かせて安定が効くようにしておいたが、念には念をだ。

司令塔は今回はあいしうが努め、マリガンの指示を飛ばし1ターン目の動きの確立させる。
全試合我ながら的確な指示が出せたと自負している。

真野君と前田君のスタンドアップ・ヴァンガードの掛け声を皮切りに、戦いの火ぶたが切って落とされる。


行くぞ、僕の…いや、僕達のアーヴァガルダ!


一回戦目 MyGO!!!!! 先行

完全に作戦勝ちの対面だ。
ハナダも絡まず手札の質はあまり良くないが、横に出てきた祥子に向って殴りつけて点止めしテンポを奪う。
そしてそのままアーヴァガルダにライドし、テンポロスを仕掛けてMyGO!!!!!の攻めをガタガタにさせる。
そしてペルソナしてリヒター迅雷死風の盤面を作り、ロングシュートでそのまま勝利。
もっふるさんもこごりさんも勝利をしてくれた。チーム完全勝利。

ファイト終了後、こごりさんが他の卓をざっくり見たところ、中堅にMyGO!!!!!使いの方が固まってる事を報告してくれた。
もっふる「あいしうさん凄いっす!!!完全に作戦勝ちじゃないですか!」
しう「ええ、僕の考察に間違いは無かった!
これ、我々ならもしかしたらがありますよ!」
こごり「次もこの調子で、いきます!!」


三か月前からみっちり話し合ったせいか、しうフォーマーズの絆は硬い。
しうフォーマーズプレイマットにスリーブを見せると次の相手の反応もかなり良好。俺はこういう戦いが本当はやりてえんだよな、ってボヤいてたのを耳にしたのを聞いた。

流れは僕たちに、ある!


二回戦目 ドラジュエルド 後攻

不利対面で後攻直撃しました。ソラピリオドを見てファーマシー(ブリッツオーダー)を早期にライドコストに切り捨てられる。
もっふるさんが千早愛音無しで絶妙に手札を残す択を取ろうとしていたが、その手札なら全部変えるように割り切りで全チェンジを指示したがチェンジ前と手札がどっこいどっこいだったのでこうなっちゃったらもう割り切るように伝え、僕ももっふるさんも手札が宜しくない旨はこごりさんに伝えた。

だがこの程度であきらめる程、しうフォーマーズは人間が出来ていない。

ペルソナリヒターで確殺する為の準備をする。
G3アーヴァガルダターン、当たり前のように守護者を切られ、全てダメージが裏でダメージ2。こちらがダメージ3。
殴っておけばダメージ同値になるがロックアグール経由で5パンされる未来が見える。
とりあえず5000要求で横けしかけてみて様子を見たら案の定手札から投げられて止められる。横はロイドアーラライン+トリガー乗ってるんで25000要求で顔に殴れるのだが、ここで生存を意識するため、ターンエンド宣言。
返しのターン、イグニスに乗られ殴られるがパンチ数が足りないようで耐えに成功する。
返しにペルソナリヒターシュートを叩き込むが、残念ながらダメージが後1足りないで止められる。殴っておけばよかったか。
アーヴァガルダは2連イグニスは耐えられないため負け。
もっふるさんもこごりさんも負けてしまった為、まずはチーム一敗してしまう。

しう「あそこ、点止めしたターン、僕エンドしないで殴るべきでしたかね」
対戦相手さん「あーあそこは止めで正解だったと思いますよ、アグールありましたし」
しう「殴っておけばこのペルソナリヒターでちょうどダメージ押し切れるなら倒せたと思うんですけど…となるとアグール来るから耐えられない可能性もあって…難しいな。
そういえばファーマシー入れてる理由って聞いていいです?」
対戦相手さん「MyGO!!!!!の2枚切り対策ですね。これ1枚で耐えやすくなるんですよ」
しう「はえー」

ついつい感想戦をしてしまったが、なかなか刺激になる。


こごり「ごめんなさい負けちゃいましたぁ…」
もっふる「いやー自分もです申し訳ない…」
しう「いやいや、大丈夫ですよ、一回しくじってもいいようにライドライン選抜1被りで構成してますんで…次、勝ちましょう」

選抜1被り想定してチームを組んでると、一発負けた時にこういう精神的安寧が買えるのだ。
気を取り直して次の戦いに挑むことにした。


三回戦目 シラヌイ 先攻

MyGO!!!!!中堅に多いデータがあるのに、ここにシラヌイだとぉ!?!?!?
という言葉をぐっと飲み込んだ。
先攻ライドスキップも考えたレベルだが流石に猩々童子からヒトリマでちくちくと嬲られるとそうも言ってられない。
1超越受けた途端、オーバートリガーを直撃される。
流石にそこからリヒターを直撃させようとしてもその分の差で追いつかず負け。
僕が悲鳴を上げてたらこごりさんが勝利を収めてくれた。後はもっふるさん次第。
もっふるさんはMyGO!!!!!ミラー。ギリギリの殴りあいが続き、最後の最後、守護者で何切る問題で二択を迫られる。

ペルソナか、碧天かの二択。CBは全て裏。盤面は全て無い。

僕は楽曲を捨てる事を提案したが、もっふるさんはペルソナを捨てる事を僕に相談した上で選択。
残り時間も少ないので理由を説明している暇はない。ここからはアドリブで頑張ってもらう。

お互いトリガーを捲れず、リソースの吐き出しあいになり、泥仕合。
残り時間30秒で全て投げてトリガーも全て出し尽くしてV殴って直撃し、勝利。
横二人に助けてもらい、どうにか予選最終戦までコマを進める。

しう「ギリギリでしたが…あ、ありがとうもっふるさん…!」
こごり「ありがとうございますぅ…!」
もっふる「いえ、こちらこそ、時間ギリギリになってしまって申し訳ないっす…!」
しう「ペルソナルートと伴走ルート、どっちが強いのか後で数値化、言語化しましょう…!ちょっと自信なくなってきた…」


もっふるさんの方で数値化して検証したところ、この状況なら歌うよりペルソナした方が強かったとのことでした。
僕の発言間違いじゃなくてここは少し安心しつつ同じことが起きたら覚えておこう。
何はともあれこごりさんを始めての大型大会で予選最終戦まで持ち上げられた。これはこごりさんにとっては忘れられない思い出になる事でしょう。


予選最終戦。ドラジュエルド 先攻

愛知の公認で喜多見みかんに連れられた時に何度か顔を見たし一度は当たった相手だ。

しう「お久しぶりです、大会マジで仕事の関係でなかなか出れなくて…今宇都宮にいるんすよ」
対戦相手チームの人「宇都宮とはずいぶん飛ばされましたね」
しう「戻れるの3年後の予定です…」

大会抽選漏れしまくっててうっぷんが溜まってるので何とかしなきゃと思っている。
そしてここに来て初手手札あまり宜しくない。

いつものようにビートダウンをけしかけ、テンポを奪う戦いをすべくG3ターンアーヴァガルダで殴ると相手はノー、ここで捲る超トリガー。
本当ならここで3パン出来るように横の前出したかったが手札が弱すぎて前に出せるユニットがいなかった。だが、ここまで捲ったならいける。
超トリの性質を利用しいっきに5点まで追い込み、相手のアグール直撃を耐え、ペルソナターン。
よりにもよってここでリヒターとアサギが、絡まない!
やむなく4パンしてお茶を濁す。相手の捲りもそこまで上手くない。盤面もホードスラッシュ3枚が裏と、そんなに強くない。ここはなんとしても勝ち星を取りたい。相手の攻め手を気合耐えする。
ファイナルターン、ペルソナ出来ないので盤面の迅雷を吸ってドロー。

手札は全て割れている、前のアグールはインターセプト黙らせればただのデク。
殴ったら相手はノーガード。トリガーは捲れなかったが、これで6点。


散々僕中堅で負けてるし、これで面目躍如だ…!
これでやっと決勝にあがれる!ライドライン選抜1被りで組んでるチームの強いとこはこういうとこだぜ!


とか思ってたら理外の6点オーバートリガー。
リソースも全て吐きつくし、これ以上の勝ち筋がなくなり、そのまま負け。

まーーーーーた6超じゃねぇか!

もっふるさんは勝利してくれましたが、こごりさんは敗北。
我々の敗北が確定した。

後で分布を確認したら中堅はやはりMyGO!!!!!の比率が高く、ライドライン選抜も我々1被りだったようで、ここさえ勝てていれば決勝トーナメント進出できた可能性が非常に高いのが本当に悔やまれる。

こごり「負けちゃいましたぁ…」
しう「僕もです…ごめんなさい、戦犯は僕ですね…」
もっふる「構築もプレイも考察も席順も間違いではありませんでしたし、これはもう本当にしょうがないっすよ。」
しう「そういってもらえると救われます…」

ぐちぐち言っても仕方無いので、ここは気分を変えようと思い少しその場を離れると、こごりさんのフォロワーの初心者の方が来られてる、という事で。
その方に写真撮影を依頼しました。

しうフォーマーズとして戦った証として、写真に撮っておきたいのだな。


このプレイマット自分の顔も隠せて、真ん中のサークルにFVを置けば自分の推しを紹介出来て、対戦相手を笑顔に出来て使い勝手が良すぎるだろ!


だがこの敗北はそれなりに引きずりそうだ。
余談だが最終戦の対戦相手がこの撮影の様子を見てげらげら笑っていた。
やっぱこの見た目のインパクト、軽率に人を笑顔にさせるんですね。


WGP名古屋、壁はまだまだ分厚い。


しうフォーマーズ VS DROPOUT


確かに我々は予選最終戦で敗退してしまった。
敗退してしまったが!

あいしうは…ずっと奴らの背中を追い続けてきた。

仕事の都合で僕が入る事が許されなかった、チームDROPOUT

日々が過ぎていく度に気付く。
僕は背中を追い続けるファンボーイになり続けるのではなく。
新たなる勢力となり、笑いあえる関係になりたいと。

見てる人も、戦う人も、双方が最高の笑顔になれる。

それこそが、あいしうの考える…究極の一戦。


これを実現するには、ヴァンガード公式の大型大会で結果を出すだけでは、ダメだ。

そう決意し、WGP名古屋一週間前、僕はチームDROPOUTの守護神ダック氏と秘密兵器chabu氏にコンタクトを取った。
彼らは快く了承してくれた。

出会って数時間で絆を極限まで高めた僕、こごりさん、もっふるさんで構成されたしうフォーマーズなら、チームDROPOUTに究極の一戦を味わわせられる。

僕はそう確信した。

しう「…というわけで、これからDROPOUTに喧嘩を売りに行くんですよ」

こごりさんのフォロワーさんの初心者のヴァンガードファイターにティーチングの要領で遊んでいた方にお話しをしていた。
しうフォーマーズ初めての方には手厚く優しくするのだ。
攻撃された時に『助けて!ヒーロー!…はい、というわけでヒーローに助けを求めましたので、ヒーローが基地から駆けつけてくれましたよ!』とか言いながらソウルブラスト1でランパートアスピダを出したりして耐えたりしていた。
そういう人を楽しませようとするところが好きだとこごりさんに言われ僕はニタニタが止まらなかった

初心者さん「DROPOUTですか」
しう「そうです。あのチームブラックアウトの偽物を騙る不届き者がいるんです。許せねえよなぁ!
もっふる「ったり前だよなぁ!
こごり「どの口が…!?

もっふるさんとこごりさんにプレイマットとスリーブを渡したのはWGP名古屋の大型大会本戦で戦う為というのは建前

本音は…チームDROPOUTとの、究極の一戦を実現させる為だ。

僕はずっとDROPOUTにあこがれていた。
こういう最高にこのカードゲームを仲間で骨の髄まで心の底から楽しんでいるチームが例えパチモンであろうと作れているというこの事実に。
心の底から僕は惹かれていた。

その憧れに、僕は応えたい。

…双方が忘れられない、究極の一戦を、骨の髄まで沁み込ませる事で!

しう「しうフォーマーズです、DROPOUTにトリオで勝負しにきました」

ソフィー・ベルと同じ姿をしたダック氏が対応してくれた。

ダック「お、来たな。指名あります?」
しう「指名とな」
ダック「DROPOUT結構大きくなっちゃったんで人が多くて…」

なんて羨ましい限りだ。

お任せしようと思っていましたが、僕はDROPOUTの人の中で入れて欲しいと思っていた人がいる。
エレヒレシーデの人であり、テクタンのぬいぐるみを自作したミラク氏。
そして直接対決を約束したchabu氏。

あと一人がどうも何やら揉めていたので。

しう「ダックさん、やりましょうよ。」
ダック「え!??俺ェ!?!?!?!?」

嫌そうな反応をするな。

今回の戦略はWGP名古屋本戦と同じにしては宜しくない。
もっふるさんとこごりさんに何処座りたいか聞きましたが、特に希望は無さそうだったので、僕はリーダーだから大将、もっふるさん先鋒、折角のチーム戦、真ん中に座る体験をさせてあげるべく、こごりさんを中堅に座らせた。

和気あいあいなムードの中、双方が席に座りデッキシャッフルを終わらせ、あいしうが口火を切る。

しう「けっ!ブラックアウトのパチモンがよぉ!
全員「どの口が!?
しう「どっちが本当の偽物なのか、このファイトを以って分からせてやらぁよ!!
ダック「日本語がおかしいんじゃないか?」


チームDROPOUTとの戦いで使うデッキは、アーヴァガルダではない。ここで24時間前に時間を戻す。

WGP名古屋前日の事だ。


僕の今使っているオーバースリーブ、使いすぎてすでにボロボロの状態であった。(アーヴァガルダの試行回数一人回し込みでデータが残っているのを参考にする限りでは3515回)
当日に向けてオーバースリーブの購入を行う為、名古屋の193に前日入りしていた。
どうやらフォロワーのロゼさんがこちらに来ているとの事なので、恐らく当日色々バタバタすると見たのでちょっとお酒飲んでる状態で呼びつけて申し訳ないのだけれど、193に呼び出しを行う事にした。

しう「フフフ…プレゼント、しう、ユー!
ロゼ「おおおおお、これが噂のしうフォーマーズスリーブ!」
しう「ええそうです、これであなたも今日からしうフォーマーズです(いつか誘うから待ってろの意)
ロゼ「ありがとうございます!これお返しです!」

渡されたのは従機怪獣サヴォワード。3枚だ。
実は大会に仕事の都合上や抽選漏れ等でなかなか出る機会が無く入手機会を失っていたのだ。

…これが、僕がチームDROPOUTとの戦いで使用するデッキの最後のピース。

もう今まで僕のnoteを読みふけった皆なら分かるだろう。
僕のDスタンダートもう一つの相棒。


エレドグレーマだ。

チームDROPOUTに究極の一戦を挑もうというなら、定石ではダメだ。
定石ではなく、チェス盤をちゃぶ台返しするようなドキドキを提供せねば。
DROPOUTとの究極の一戦には至れない!


そして、24時間後の今に戻る。

目の前にはDROPOUTの秘密兵器のchabuさんがいる。
彼との戦いが、僕の望む究極の一戦を実現させてくれるのだ。


ーーーーさぁ、覚悟はいいか、チームDROPOUT。


究極の一戦を、始めるでしう!


チームしうフォーマーズのしうフォーマーズスリーブからファーストヴァンガードがスタンドアップした!

あいしうの先行。

ブリッツメカニックバートンから、ブリッツプログラマーストラーザにライド。
特に何もせずターン終了。

chabuさんのターン。

スパイラルキューティエンジェルをコストに、ライド。相手は六角ライドライン。効果で手札を稼がれてしまう。
しかしエレドグレーマに捲り対決を挑みに来るとはなかなかにキモが座っている。
そっちはトリガーだが、こっちはオーダーだ。どっちが上か見せてやろう。
どう考えてもトリガーなのは黙っておいて欲しい

2ターン目。
ユーバにライド。ストラーザの効果でアインガルテンを呼び出し、蝕まれる月光を展開。ここで一気に3パンを仕掛ける!

しう「へへへ、ユーバはなぁ、無様なワンチャンをけしかける事が出来るんだァ…わん、わんっ
chabu「なんて無様なワンチャンだ…!」
しう「そしてターン終了時、アインガルテン、ハウス!」
chabu「帰った!」
しう「無様なワンチャンは腰をへこへこしながらお家に帰りました、えっちですね」
chabu「えっちだな」
隣でアストロアを駆使してこごりさんを追い詰めてるダックさん「お前らは一体何を言いながらファイトしてるんだ

返されて2パンを仕掛けられる。的確に止める。(ごめんなさいちょっとここうろ覚えです)

そして、運命の先行3ターン目。

行くぞ、我が相棒。


しう「ぐひゃははははははぁ…!!!!
轟け、我が最強の波紋震!エレドグレーマァ!!!

げひゃひゃひゃはぁーー…!

さぁ、オーダーを、めくり合おうじゃないか!!


こごり「楽しそうですねぇ」
ダック「楽しそうだなぁ」

捲ったオーダーは、4枚!攻め札こそ引きあぐねたものの、手札を稼ぎ、耐える準備が整う。次のターンで殺す準備をする。

そして後攻3ターン目、藍玉にライド。
RRVの順番でじんわりと的確に攻めていく。
ノーした刹那、ライドラインでデッキを操作している為トリガーが姿を見せる!


超トリガー、アマルティノア!!

しう「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!


悶絶する僕、幸いな事に星が見えていないが、横の1憶超えのサージェスと併せて手札とダメージを稼がれる。合計6パン7ドライブという暴力を仕掛けられる。

これだ。この極限状態のカタルシス。


紳士的ではなく、ただただ暴力的に、力を押し付けられるこの精神的な感覚。


大型大会では紳士的なふるまいを求められる為絶対自分の本性をむき出しに出来ないが故に、本能を胸の内に燃やしながら戦わねばならないのだが、
これは大会ではない。プライドと殺意の咢があいしうの魂を食んでいく!

こんなところで終われるかと。
守護者、ダメージドローを駆使し、無理矢理5点に抑えた。


しう「は、ははははぁ…今のは、堪えたぜぇぇぇー!!!!!!!
chabu「さぁ、この状態で何が出来る!エンド!!」
しう「俺の…ターン!!!!!」


引いてしまったのは、超トリガー。
こういうときに限ってあいしうという奴は運が悪い。
だが、ペルソナライドは出来る。


しう「もう一度…!轟け、我が最強の波紋震!エレドグレーマァ!!!
げさぁ、何が出るかなァ!!!!!

捲った枚数は2枚。ブリッシュメントドックに蝕まれる月光だった覚えがある、オーダーのグレード合計、25

スキュードペインの効果を使い、スキュードペインのパワーが理論上最高数値の25000上昇、相手のリアガード全退却!

しう「砕け散れェ!!!!!」
ちゃぶ「無駄だ!とめるぅ!とめるとめる!!」

ターン1回のついていないエレドグレーマの力を駆使して全力で7パンして殴り返す。
ツインドライブはダブルフロント。超抜きの理論値最大火力で、殴り続ける。
しかし、流石に超トリの影響で守護者を4枚確保していたようで耐え抜かれてしまった。

返しのターン、藍玉ペルソナ、Vに二枚貫通を張るも、フロントトリガーとクリティカルトリガーをぶち込まれ、あいしうは死んだ。

敗北してしまったが、ファイトが早期に終わり横で見てたこごりさんも、対戦相手のchabuさんも、そして僕も、なんか横目でファイトの様子を見てた方も笑顔で終わった
最高の理論値をぶつけ、最高の防御で止められ、最大の暴力で殴られ…理不尽と理不尽の投げつけあいの果て。

全てを出し尽くしたようなこの爽快感、まさに究極の一戦であった。

https://twitter.com/maziaishu/status/1725857019243135316


こごりさんももっふるさんも気づけば全敗しており、しうフォーマーズは一蹴されてしまったのだった。

その後、こごりさんとミラクさんがぬいの作り方で意気投合。

ミラク「DROPOUTにぬい作る人誰もいなくて超嬉しい!」
こごり「ぬいはいいですよぉ」

こごりさんがオーダーメイドして作ってきたケイオスをイメージした香水をダック氏にふりかけ、横の二人が腕をつかんで速攻で匂いを嗅ぎにいくなかなかに和気あいあいとした光景に僕はついつい笑顔になってしまった。

席が少し離れていてちょっともっふるさんがどういった様子だったかは分からなかったが、彼も満足したようであった。

我々は負けてしまったけれど、もう憧れて背中を追うだけではない。
しうフォーマーズもドロップアウトも、よくよく考えたら同じパチモン。
僕達は背中を追うのではなく、横に立って、友として笑いあう関係になるべきだったんだ。同じパチモン同士、だからね。

またいつかリベンジします、と言い残し、その場を去った。


次はチームGra fightに殴りこみたいね、なんて笑いながら語っていた。

後日中堅にこごりさんを挟んだ為、状況が見れなかったもっふるさんに当時の対戦の様子をヒアリングしたハイライトを下記に記す。

もっふる「ミラクさんオールデン使ってきました」
しう「オールデン!オールデンはいいカードだ!(ギィの顔しながら」
もっふる「ダメージに奔流エネルギーが2枚吹き飛んだので私のアルキテが出力不足でじわじわと弱っていった末に死にました」
しう「oh…」
もっふる「今回DROPOUT戦ではアルキテ使ったわけですが、理由は二つあります。
テクタンぬいぐるみの製作者と直接対峙するのなら、こちらは怪獣の創造者を出さねば無作法というもの…というのと、
アルキテはこのもっふるの名と共に記憶されるべきだというド汚ェ承認欲求ですね。
しう「その意地の汚さに、あいしうさんが、イイネしました
もっふる「DROPOUTの面々、見てて本当に仲良さそうでしたし、この交流戦も対戦そのものよりも推し自慢フェイズが本番みたいなとこあったな!?って感じでした… ほんと、あったけぇ時間でしたよ……!」

最近彼も何かとギスギスする事が多かったようでこの時間が浄化に繋がってくれたのなら良かったと僕は思う。心配かけさせんじゃねえぞテメッコラァ!


WGP名古屋アフター


ここから先は全てサイドイベント並びに打ち上げまでのお話です。
やや駆け足気味に書きます。

まずは物販に!

もっふる「アッアッアッアッ愛の戦士くーん!(おもむろにパックをじゃらじゃらさせながら)」
しう「ピエールさん!?」
もっふる「見ぃろぉ!RRRのシアナを引いたぞぉ!」
しう「これで2ポイント!!」
しう「(裏声)キャー!スゴイワモッフルサーン!!!」
もっふる「リカァ!」
こごり「シアナ、組みましょう!」


次は敢えての塗り絵!
ゾルガのフリしたライカやアイチのフリしたトウヤ等の塗り絵が目立つ。

しう「もっふるさん、絵の心得は…?」
もっふる「ない、ですねぇ…」
しう「僕もだ…だが、ならよ、敢えてやってみましょう」


絵は一時期頑張ってた時期はあったのだが僕にそこまでの根性が無く挫折。
だが下手でもいい、黙々と塗り絵をするというのもなかなか乙な物。


しう「やっぱこごりさん塗り絵うまいっすね…なんかコツってあるんですか」
こごり「先に縁を取る感じで塗っておくといい感じになりますよ」
しう「なるほど(ふちぬりぬり」
こごり「ところで何を書いてるんですか」
しう「MAD TRIGGER CREWの…
こごり「すでに江端トウヤを書く気はない!?」
しう「次は羽根山ウララってのが、何でか知らないんですけど、カードキャプターさくらにとても良く似てるんですよねぇ!」
もっふる「なんでやろなぁ(すっとぼ」
こごり「なんででしょうねぇ(すっとぼ」
しう「さぁなんでやろなぁ…(すっとぼ」


次は射的とボウリング!

しう「ポイント稼ぐなら多分ボウリングが一番効率がいいですね、射的はセンスがいるわ」
こごり「またパワカ掴み取りの女になりました」
しう「よし、パワカ掴み勝負だ!」

総数は13対13。引き分けでございました。

このパワーカウンターは翌日僕のフォロワーで最近ヴァンガードを始めてくれたシュンさんの御土産になりました。

手持無沙汰になったので8人トナメに挑戦!

こごり「私もっふるさんとですね!」
しう「どうしてチームメイト同士で潰しあわないといけないんですか」

因みに色々遊んだせいで頭が回ってなくて変なプレイミスをして僕は死んだ。
それから最後にもっふるさんとファイトしました。リモートファイト出来ないのでここでやらないと多分彼と戦う機会はほぼ薄れると思ったからですね。

しう「もっふるさんにもこのエレドグレーマをぶつけたかったんですよ」
もっふる「面白ぇじゃねえですか」

和気あいあいとエレドグレーマのランダム力で殴りあったりスキュードペインで盤面崩壊させたりアルキテでこれでもかとリソースを吐き出して…お互いがガス欠になるまで絞り切った戦い、とても楽しかったです。

最後の最後、チームGra fightのヤスさんと再会しました。
エバが初めて収録された時以来の再開だから、もう数年単位になりますか。

ヤス「見ましたよプレマにスリーブ!しうさんそれめっちゃええやないですかぁ!!」
しう「はははせやろせやろ!!」
こごり「私!ずーっとヤスさんと話してみたかったんですぅ…(今8人トナメ最後のファイト中」
しう「おっけおっけ、呼び止めておくから安心しろい」

彼とはカードブランチ金山の非公認トリオファイトで喜多見みかんと三人肩を並べて一緒に戦った時からの交流だったのだが。
気づけばチーム作ってるし何やら色々と大きな事をしようとしているし、エネルギーを貰った気分になっていた。
後日DMでスリーブの作り方を聞かれたので、海外のコネを用意しますって伝えておいた。

そして無事、円満に閉会式も終わり…いろいろな方との挨拶も済ませ、我々のWGP名古屋は終了した。

僕は心の底から安堵した。大事な戦いではどちらも敗けてしまったが、隠しミッションはクリアしたのだ。

三人とも、憑き物が取れたように笑みがこぼれたのだった。

しう「あいしう騎士のミッションクリアって事でいいよね…(げっそり」
こごり「ありがとうございましたー!!!!」
しう「よっしゃ、打ち上げ、やるか!」
もっふる「お、いいですねぇ!」
しう「今から名古屋に直行して…」
こごり「あの、私名古屋にはいけなくて…迎えが1時間後にくるので…」

ここであいしうに天啓。
折角こうしてわざわざ名古屋という遠い地まで来たのだ。
しかもここはWGP名古屋の会場。

隣には…ある!

見るだけで心を満たしてくれる観光スポット!


レゴランドが!!!


しう「なるほど、だったら1時間暇をここでつぶさないといけませんね?」
こごり「そうなりますね」
もっふる「しかしここにはろくな施設が無さそうなんですが…」
しう「よし、二人とも、あいしうを信じろ!僕についてこい!!

WGP名古屋の会場から歩いて5分。そこには童心を持つ者、過去に持った者なら惹かれるアミューズメントパークがそこにある。

レゴランド。

チームしうフォーマーズ、レゴランドの前に君臨した。


テンションがWGP名古屋の時以上に跳ね上がるもっふるさんとこごりさん。

もっふる「おっほぉすっげええええええ!!!!!!!!」
こごり「わ、わぁっ!!!最高じゃないですか!」
しう「な?来てよかったっしょ?」
こごり「あ、すごい、ホテルがある!」
しう「レゴランドホテルですね!よし、入ってみっか!」
もっふる「いいんですかそんな事して!?」
しう「大丈夫だ!ロビーまでならタダだから!!

考えが意地汚い。

レゴランドのロビーは、レゴのフィギュアで作られたホテルマンが出迎えてくれた。



レゴのプールではしゃく子どもと、大人と、しうフォーマーズ。

ここまでたかがカードゲームのトリオチームで刹那的に組んだ仲間でカードゲーム関係ない施設に殴りこんではしゃいでるのは1割にも満たないらしい。
俺達はオンリーワン。

※写真撮影者こごりさん※

こごりさんがレゴランドのお土産を買うのを確認したあいしう達は流石におなかが空いたので、レゴランド付近の飯が食えるところを散策。

レジャー施設付近の為か、色のついた噴水が噴出していたり、夜だというのに活気に満ち溢れたお店がちらほらと散見していた。

こごりさんがケンケンパーで遊んでいる。
地面にご丁寧に書かれたケンケンパーがもっふるさんをも誘う。

こんなくだらないものなのに三人でげらげら爆笑しながら散策できる。
こういう関係性を作れたのは、しうフォーマーズの功績ではないか。
あいしうは、地面に書かれた迷路に勝手に入り込んで勝手に迷いこむもっふるさんの姿を見てそう思った。

最後の打ち上げは、カワイイ猫の姿につられたこごりさんともっふるさんの背中を押す形でおしゃれなパン屋さんで〆たのであった。


正直、僕は喜多見みかん無しのこのチーム、多分他の組まれた大多数のチーム同様に刹那的に終わるんだろうな、と思っていた。
しかしあれから約3日経っているが、3人共まだ思い出話をぶり返しては笑っている。
これが僕が目指した究極の一戦の果て、だと思いました。

次は、

しうフォーマーズスリーブを受け取った、
そこの貴方。


僕と横で戦いましょう、
しうフォーマーズ、
お待ちしております!


後日プレイマットを描いた影虎葵さんから「新しい宗教」呼ばわりされたのだがあながち間違いではないのかもしれない

…ほんとかなぁ?

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