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8月12日追記。エレドグレーマ研究報告書

何かしらのカードゲームを思いのままに遊んでいたら
『そこまで強くないんだけど、興味を強く惹かれるカード』
というのに必ずぶち当たるもんだと僕は思います。

それが僕の場合はエレドグレーマでした。



コイツの良さ、知見を得る為にエレドグレーマの記事を探したところ、白帯会館の出汁茶漬け氏の書いた情報が古いコラムぐらいしか見つからなかったので、改めて僕の方で真剣にエレドグレーマと向き合い、記事を書くことにしました。

ハッキリ言ってほぼほぼこの記事に価値はありません。
これを見た方がエレドグレーマを使ってみたいと思った時の参考資料にしていただければ幸い。

9月24日追記。
この記事より新しい形での考察を行った記事がある。今後はそちらを参照されたし。

そもそもエレドグレーマって何?



雑誌のおまけのメインVだから、きっとキャラの誰かが使うと信じてましたが裏切られました。


月刊ブシロードの付録にて登場したブラントゲートのメインVです。僕はこのユニットが登場した瞬間に4冊買いました。
なんとこの度フェスティバルブースター2023にて再録され、値段がガッタガタに落ちて誰でも気軽にエレドグレーマを使う事が出来るようになりました。
やったな!おい!もっと喜べよ!
ママから手作りクッキーを口移しで貰ったみたいによ!
これ一時期1枚50円でしたよ!
4枚そろえりゃあのクソうまいクッキーのムーンライトと同じ値段でのご提供たぁうれしいねぇ!

最近アニメで見たアマナグルジオってのに似てる…似てない?

そんなエレドグレーマだがこの絵を担当した石川賢太先生が全体絵を公開しているので折角だから皆も改めて見ておこう。

https://twitter.com/ISHIKAWA002/status/1656857291206033408

なかなかどうして躍動感が凄い。

怪獣名称であるお陰で『奔流エネルギーの研究』のサーチ対象になってくれて、しかも大体のメインVユニットについてる『ターン一回』というテキストがついていないので、オーダーの数がある限りVがスタンド出来れば何度でも効果が使えるという完全にロマンに振り切った素晴らしいクソカードだ。
重要なのがこれの効果で置かれたオーダーはプレイではないのでコストを全て無視し、置かれた時の効果は全て発動するという事。
なのでエレドグレーマでデッキを構築する際は置かれた時の恩恵のあるセットオーダーを優先的に多く採用するのが基本となる。
そしてエレドグレーマの効果を連続で撃つには3枚目以降の同名オーダーは合計でオーダーゾーンに13枚以上無ければノイズになるので、同名オーダーは余程強いカードで無いなら、極力2枚までに抑えるのが美しい。

これに魅入られ、はいね氏がWGP名古屋に持ち込みチーム戦にてリストを掲載させるという偉業を成し遂げたのはエレドグレーマ使いの方の記憶には刻み込まれているだろう。

そんなエレドグレーマだが、7月22日時点で使用する場合、大きく分けて三つのライドラインに分けられる。

・研究型
・極光型
・ブリッツ型

人のプレイスタイルや環境によってライドラインも変わってくる、かなりの研究のし甲斐のあるデッキだ。
研究してもそんなに強くない事からは目を逸らそう。


研究型エレドグレーマ



大抵の方がエレドグレーマを組めば大方こうなるだろう、という構築の回答がこれになる。毎ターン綺麗な動きが出来て、デッキの枠を確保する事が出来るテンプレートと言ってもいいだろう。
1ターン目に奔流エネルギーの研究を引っ張り出してでデッキトップ5枚からエレドグレーマことペルソナを探し出し、3ターン目以降エレドグレーマがやろうと思えばVスタンドするので、やってる事実質アマナなので僕はハロナ・ウォーカーですとか主張したら仲間内から驕るなとガチギレされました。

これをベースにお掃除三姉妹パーツを入れてVや横の火力を補強しにかかるとか、もっとハビタブルゾォンを搭載するとか、何ならオーダーをもっと増やすとか、エアハルテンフォーゲルを搭載してG3の世界オーダーを撃ちやすくするとか、兎にも角にも拡張性が高いのがこの型の魅力だ。

しかしこの型には弱点がある。安定こそすれど防御力と速度が欠落しているのだ。元よりエレドグレーマ自体が弱点の塊だとは言ってはならない。

昨今ヴァンガードにおいてこの手の手合いのマイナーどころのデッキが防御力を確保するには単純にデッキからカードをドローする、インターセプトを用意する、以外に相手の盤面に干渉する事で相手に攻め手を追加で用意させる手間を要求する必要が出てきている。
そこで安定性を捨てて盤面一掃の方向に舵切りをする形で考えたところ、エグゼキュートレモナンを出張させるスタイルを思いついた。

極光型エレドグレーマ


https://decklog.bushiroad.com/view/1Z80T

キルナブルーの効果でギャラクトラズをサーチし、エグゼキュートレモナンを3ターン目に叩きつけ、相手の盤面を3枚監獄に収容、その後エレドグレーマの効果を使いギャラクトラズを戻す。
するとルール上監獄が存在しなくなる為、監獄に収容した3枚のユニットはルール効果で強制的にドロップに送られる、というものだ。
監獄に入れっぱなしだと相手がコストさえ払えば帰ってきてしまうのでこれで無理矢理ドロップに流し込んでしまおう、というわけだ。

今からおおよそ一か月前、ただでさえオーダーが過多となるエレドグレーマでこの環境勝ちを狙うには相手の盤面を一掃する事で相手にユニット展開を要求していく事で防御の無さをカバーする必要があると判断し、監獄エグゼキュートギミックを取り入れた。
今回は入れていないがアガラールージュを入れて序盤のアグロに対するカウンターを行うというのもアリだと考えている。

しかしこれには致命的な弱点があり、後攻の時にレモナンの除去というのは強いのだがその癖後攻の場合ユニットを寝かせなければ発動が出来ない為、G1ターンにトリガーを展開しなければならない。防御が欲しいのに自分から防御を捨てているとはどういう事か。

ここについてはあんまり気にしないで使っていたが、エグゼキュートレモナンというオーダーではない不純物を入れなければならない関係で、エレドグレーマ本人の成功率がやや低い点が気にかかった。横の出力は問題なく出ているのだが。

そこでエレドグレーマ本人の成功率を爆発的に引き上げる構築を練り上げてみたところ、ブリッツ型の構築に変っていった。

ブリッツ型エレドグレーマ


今僕が使っているのはこの型だ。
多分これが一番強いと思うので、これを主軸としてこの記事を書いているまである。
ユーバ、ストラーザのライドラインを経由する事でアインガルテンとリューベツァールをすでにオーダーゾーンに配置した状態から5枚捲る事が出来る。
(リューベツァールはヴァンガードがブリッツ名称で無くなる為残念ながら効果が出ないが仕方無し)
そこに至るまでのターンの間に手札から2枚張る事が出来る。
理想としては1ターン目に奔流エネルギーの研究、2ターン目に蝕まれる月光を配置することだ。
この時点で盤面に4枚。ここからデッキトップ捲って5枚全てオーダーを当てて、手札から1枚張れば合計で10枚。
いきなり7回攻撃をけしかける事が可能となるのだ。

現実問題、いきなりデッキトップ5枚捲って全てオーダーヒットさせるような事、僕自身エレドグレーマを使い続けてだいたい50戦ぐらいしかしてないが2回ぐらいしか成功した試しがない。体感期待値としては3枚ぐらいが関の山だ。そりゃデッキトップ5枚固定できないんだからそうもなる。

僕が世界樹の迷宮の低レベル撃破動画を投稿していた時はそんなほっそい確率を乗り越える事ばかりやってきたので、それぐらい僕なら成し遂げられると心の底から思っていたのだがどうやら奢りだったようだ。
だがそれはそれとして期待値3枚当たったとしても全然恩恵としては大きいのであまり気にしない。キルを狙うのはペルソナターンからなので試行回数としては最低でも2回はあるわけでそこらへんはあまり気にしない。

昨今環境下、盤面を除去出来なければエレドグレーマでは防御が薄く耐えられない問題に関してだが、実験大成功を捲って相手の盤面をバインドする方向で考える事にした。
退却ではなくバインドなので再利用が出来ず、オブスクデイト等の退却しない効果を無視する事が出来るのも魅力の一つだ。

ブリッツ型の魅力としてはやはり2ターン目にアインガルテンで攻撃を仕掛けられる事にある。
ここに蝕まれる月光やコンバインラッシャーが絡めば3回攻撃が可能。
ただでさえ耐久が低めのエレドグレーマにとって序盤のダメージというのは早期決着を狙うという点においては貴重で、勝利貢献が可能だ。

ペルソナ時に10枚達成しRVRVRRVの7パンの再現性も高く、2ターン目の圧力もある為、今はこの構築を使用している。
弱味としては上記2種の構築と違い、ライドラインにコンバインラッシャーを仕込めないのでコンバインラッシャーをメインから探してこなければならないのとV裏にこれまた5000トリガーを置かないと出力難が生じているのが悩みの種だ。

あちらを立てばこちらが立たず。肌に合う物を見つけるってなかなかどうして難しい。

7月23日追記。

そういえば新しい月ブシPRのおまけにミューナという女が追加された。

実はミューナ、このブリッツ型限定ではあるがかなり相性がいい。
V裏にコールが軽率に出来て、相手に選ばれないので除去の対象にならず、ソウルが全て持っていかれるがアインガルテンを稼働させると1枚ドローする事が出来る。
オーダーではないという点がどうにも気がかりになるので入れて2枚が限界だとは思うが、入れておいても損は無い。抜くとしたら多分実験大成功とエネルギー研究を1枚ずつ減らすことになるだろうが。

7月28日追記。

なんとディアデイズにて更新が入り、ディアデイズ内で同じ構築が組めるようになった。
リューベツァールである必要は無いので、ここをフライシュッツに変えれば同じ感覚での使用が可能だ。

早速10戦程運用してみたところ、ペルソナターンの殺傷力の再現性がかなり高い。オーダーがやはり3ターン目にエレドグレーマ発動時点で最低でも2種類すでにある状態からスタートできる、というのは大きすぎる。格上もちゃんときっちりダメトリ次第でありますがほぼ確殺が出来るのが魅力のそれだ。
だがしかし所詮エレドグレーマ、ブレが激しすぎるので防御の薄さが災いして下手に長引くと死ぬ。
使った感じコンバインラッシャーはやはり3枚無ければ再現性が低く感じるのでしぶしぶ実験大成功を1枚削って入れなければいけない感はある。体感ではあるが。

マリガンキープは
エネルギー研究1枚
エレドグレーマ1枚
蝕まれる月光1枚
コンバインラッシャー1枚。

上記四つ全て満たしているならコンバインかペルソナは二枚目をキープしてよい。そうでなければ戻す。

一ターン目、エネルギー研究をプレイ。デッキからエレドグレーマか守護者を探す。二枚見つかったなら手札次第だがペルソナ無いならエレドグレーマ優先。複数発動する機会が多い為、絶対にドロップに送らないように。
後攻なら相手が焼きのないデッキなら5000トリガーなり守護者なり出してV単騎で一点抉る。

ニターン目、アインガルテンを稼働させ、蝕まれる月光をプレイし3パンの構え。無理なら別のオーダーをプレイしライドコストで切ったコンバインを蘇生させ3パン。ここでダメージを少しでも稼ぐ。

三ターン目、エレドグレーマで捲る。捲る前にユーバの効果でリューベツァールをデッキから置く。手札にオーダーがリューベツァールしか無い場合は先にユーバの効果でリューベツァールを手札から置いてドローして手からオーダープレイ出来る状態を狙う。
他にもオーダーがあるならエレドグレーマから先。その後ユーバの効果でリューベツァールをセット。
こちらのドライブと相手のダメトリ次第ではエレドグレーマスタンド連パンするが基本やらない。

四ターン目、ペルソナライド。
ここまでくれば高確率で7パンを狙える。顔めがけて全勢力で殴り抜いて勝ちだ。

採用候補カード

火山怪獣ゴウカテラ
…研究オーダーを置くという観点から、相手を序盤に焼いて返せるアタッカーになる。G3という点がネック。

人知れぬ闇の中で
…低コストで前列を退却させることが出来る世界。ただ昨今は前衛が逃げたり選ばれなかったりそもそもいない状態でV単騎のみで殴ってターン返されたりと意外と刺したい時にさせない。ただそれでも強い。散らすという目的で一枚入れておくと刺さったりする。

結界
…エバーグリーントランスフィア。
エレドグレーマはエネルギー研究の成功率を無理矢理高める為にG1は7000守護者を4枚入れる必要がある。
3枚にして清浄の盾にしている人もいるが、V裏にブースターとして展開して攻めなければならない相手に確実に攻められるようにすべくなのと圧縮の成功率を高める為悪いことは言わないので7000怪獣守護者4にすべきだ。そもそもエレドグレーマで超越相手は後攻取らないと札差の関係で攻めきれず不利になりがち。
7000守護者が4枚という事はブリッツオーダーをねじ込んでもノイズになりにくく、且つ手札1枚で25000という破格の防御を確保できるのは最大の利点。たいていの場合はその防御、手札二枚消費しなければ獲得できない。
今は無しで回しているが無理してでも入れないと今期のマスクス組等の昨今の攻めに耐えられず苦しいかと思われる。

アーベントローバスト
回収という観点もそうだが重要なのがペルソナしてなくても23000単騎で殴れる点。CBに余力のある構築なら入れてもよさそうだ。

8月12日追記。

このnoteが気に入ってくれた方が何人かいたようで、直接試してくれた方も出たと報告が出た中、ある一つの革命ともいえるカード公開があった。
従機怪獣 サヴォワードだ。


アルキテをサポートする、などと書かれているが本質はアルキテではない。
エレドグレーマだ。

1ターン目、ライドラインの効果で奔流エネルギーの研究をサーチして使用し、ライドコストorエネルギー研究で捨てたサヴォワードをオーダーゾーンに移動させる。
2ターン目、手札にダブついたエレドグレーマをライドコストにコンバインラッシャーにライド。エネルギー研究でエレドグレーマをオーダーゾーンに移動。
そして3ターン目にエレドグレーマ降臨後、オーダーゾーンに移動させておいたサヴォワードをライドラインにしこんでおいたコンバインラッシャーをソウルブラストしてスペリオルコール。
研究が二枚以上という条件をここで満たせているならば、手札のダブついたオーダーを捨ててエレドグレーマをオーダーゾーンから回収が出来る。

横が増えないという問題、ソウルにあるコンバインラッシャーを能動的にソウルブラストが出来るという点、エレドグレーマを握り直しにいける点、全てが噛み合っている。
今一番エレドグレーマに欲しかった札であると豪語してもいい。

速度を重視したブリッツ型、盤面一掃を重視した極光型には入ることはないのだが、安定の研究型ならば絶対に採用しなければならないレベルの最強の潤滑油足りえる怪獣であると言えよう。
ただし脳死で4枚入れるかどうかは議論の余地がある。多く入れる分オーダーを減らさなければならなくなるからだ。

追記。
こちらで考察と検証を行ったところ恐らくだが枚数としては1枚で事足りるという結論に至った。
理由としてはコストが重く、ペルソナを握れるとはいえペルソナを握る為には一回最低でもペルソナに乗るか何かしらでペルソナを捨てる手間がかかる。それとエレドグレーマにそんな悠長な戦いは不向きだ。優秀な札であるのだが枠の競合が激しい札であるので脳死で大量投入するのは少し待った方がいい。

ところで何でお前こんな記事書いたんだ!言え!


ヴァンガードのこういった怪しさ満点のロマンカードを研究した内容は出たばかりでなければ記事にされる事が殆ど無く、記憶の彼方に埋もれるとかツイッターの掃きだめの一種として処理される事がしばしばだったので、ちょうど誰の役にも立たない文章書きたい欲もあったと、自分の備忘録も兼ねて書かせてもらった。

一部のニッチな方向けのコンビニ弁当のお箸の袋についてる爪楊枝みたいな扱いにこの記事がなれたのなら幸いだ。

なる…か?ほんとか????

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