ぐるぐる環状線

ちょっとしたお使いを頼まれて、真っ昼間のガラガラの電車に乗っていたら、
学生時代ちょこちょこ学校サボって、半日ずっと大阪環状線に乗ってぐるぐるまわってたなーということを思い出しました。
(文字通り環なので)

鶴橋で結構な人数が降りるんだよなあ

近鉄線と接続あるもんなあ

かくいう私も鶴橋経由近鉄線ユーザーやったし

学校、友達もいたし別に普通に楽しかったんやけど、時たま無性に1人になりたくなる日がやって来て、
それが限界に達したら鶴橋駅で降りずにそのまま環状線でひたすらぐるぐる回ってた

ひとりでぐるぐる。

車窓からは私が逆立ちしても就職できそうにない、立派な会社が入っているであろうでっかいビルがたくさん見えて、
ぐるぐる回ってるもんやから何度も見えて、
でもだからといって劣等感も湧かなかったな。
むしろ、こんなでっかいビルで働く人たちは本当に大変なんだろうなって尊敬してた(今もしてる)

なんとなくさみしいような、
学校をサボってる背徳感がぞわぞわと心地いいような、
むなしいような、たのしいような、
何とも言えない気分になるんですよね。

それを味わいたかったのかなあ
ひとりでね、じっくり。

朝には人でぎゅうぎゅうの、地獄みたいな満員電車だったくせして
お昼近くになるとお尻が痛くなるほど座り放題で、
居眠りまでできるほどガラガラになってくの、
当たり前のことなのに、なんだか不思議でした。

お腹が減ったら一度鶴橋駅で降りて、駅構内にあるロッテリアでエビバーガー食べて、また気が済むまで回ってた。

当時弁天町に交通科学博物館という施設があって、バイト代が入って小銭があるときはそこでまた電車見たりした。(現在は閉館しているそうです)

電車は…好きでも嫌いでもないけど、

でも「博物館」とか「美術館」とか「館」と名のつくものは大体好きで、だから交通科学博物館も割と好きだったかな。

トーマスのマスコット買って、自転車の鍵につけてた気がする。

夕方、携帯電話を確認すると、友達から
「今日さぼったっしょ」
「今日のノートのコピー取らせてあげるから昨日のノートのコピーよろしく」
なんてメールが何通か届いてて、帰りの電車の中で返信するまでがサボりのワンセットでした。

特に何も得るものがない行動だったけど、結構面白かったな。

うん、面白かったです。

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