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鉱石ラジオに魅せられて

ラジオの歴史の実感を得ようと,テレビ録画を見始めていますが,最初に観たNHK趣味悠々「大人が遊ぶサイエンス」の第2,3回「石に込められたロマン 鉱石ラジオを作ろう」で,鉱石ラジオの魅力にとりつかれてしまいました。というか,鉱石ラジオの魅力を語る講師の小林健二さんに魅せられたと行った方が良いかもしれません。

そこで,小林さんの著書『ぼくらの鉱石ラジオ』(筑摩書房,1997)をアマゾンマーケットプレイスで入手するだけでなく,小林さんの記事が載っている雑誌『オーディオクラフトマガジン No.1 特集・鉱石&ダイオードラジオ』(誠文堂新光社,2000.5)と『おとなの工作読本 No.1 特集・ラジオ少年の時代』(誠文堂新光社,2002.10)もアマゾンマーケットプレイスで入手しました。

『オーディオクラフトマガジン』No.1の冒頭記事「クラフトマン訪問」の3人目に登場する高田継男さんは冒頭で次のように語っています。

オーディオアンプを中心に,ラジオやスピーカーのクラフト熱が上昇の折,『MJ無線と実験』の姉妹誌として,エレクトロニクス工作の入門誌が創刊されることは,古くから『無線と実験』や,今は休刊中の『初歩のラジオ』を愛読していた者として,うれしい限りです。

出典:『オーディオクラフトマガジン』No.1 (2000): 6. 太字は引用者。

学研の『大人の科学マガジン』が創刊されたのも2003年なので,2000年あたりから確かに大人(恐らく中年以上)の間で工作への関心が高まったのだと推測されます。この現象自体がとても興味深いです。ちなみに,『大人の科学マガジン』2004年4月号(vol. 4)は「鉱石・ダイオード付きラジオキット」でした。

さて,鉱石ラジオに戻りますが,小林健二さんの『ぼくらの鉱石ラジオ』という本は素晴らしいの一言です。海外の鉱石ラジオの写真がたくさん載っており,さらに鉱石ラジオの作り方や原理も詳しく説明されています。さらに,小林さんがなぜ鉱石ラジオに魅せられたか,そして製作を進める過程など,鉱石ラジオのみならず,小林さんの魅力も存分に味わえる本です。これが現在品切れ状態なのは残念です。

鉱石ラジオを作ってみたくなりました。もし作ることになったら,その過程もここ(note)で紹介したいと思います。

追記(1/8):アマゾンマーケットプレイスで『大人の科学マガジン』vol.4(付録未開封)を注文してしまいました。この雑誌でも小林さん関係の記事が掲載されています。この時期,鉱石ラジオと言えば小林健二さんということのようです。