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小麦粉別のパイ生地実験

8月に小麦を自家栽培されている農家さんへお邪魔し、製粉体験をさせてもらいました。そこでもらってきた小麦粉です。

左からふすま粉、強力粉、全粒粉(左と真ん中が混ざったもの)です。

さて、今日はこれらをパイ生地にして味を確かめてみます!わくわく。(マニアックなので興味ない人は興味なさすぎるよね!)


割合を考えて、

①ふすま粉(ふすま3:薄力粉7)ボール左               ②全粒粉100% ボール上                       ③強力粉(強力粉7:薄力粉3)ボール右下               としました!ちなみに薄力粉はうちで使っているバイオレット。

ここからはいつもどおり、砂糖と塩を少し加えて、ショートニング(トレンス脂肪酸フリーのもの)、バター、水でパイ生地にまとめます。

こんな感じ。

(並びを考えず写真を撮って残念。)                  左から③強力粉、②全粒粉、①ふすま粉です。色が全然違います。

右側2種の<②全粒粉>と<①ふすま>はちょっとまとめづらかったです。 ホロホロしちゃうというか。通常より水を10gほど多めでまとめました。

左の<③強力粉>は100%製粉した粉しか使っていないはずなのにちょっと茶色い。前にニューヨークのホールフーズで買ってきた小麦粉もこんな感じの色でした。製粉の技術の問題っぽいです。河津では手作業でふるいにかけましたからね・・。

そして、伸ばして焼きます! 味見しやすいようクラッカー風にしました。

こちらが<③強力粉>。

味見した結果:層が出来ていて、文字通りサクッ!としていてとても美味。何かに似てる何かに・・と考えた挙句に出たのが「リッツ」。すごく似てる!もうリッツを手作りしたような気分。リッツ美味しい。(違)        明らかに甘みが強い。うん、いいね、この子いいよ!癖もないし何のパイでもいけるよ。

続いて<②全粒粉100%>。

結果:サクッとはしておらず、外はパリッと中はムチッとしている不思議なやつになりました。グッと噛み締めたくなるような、味の濃さ。旨みもあるけど香りもあって、自然の香りっていうか、殻のニオイがします。      「ん?おお・・う、うん、旨いかな・・」みたいな微妙な感想です。    あ、主張が強いってことですね!いきなり主役に躍り出てこられて面食らった感じです。


次は<①ふすま粉>                          思い立ってこれだけミニサイズのチェリーパイにしてみました。だって全部クラッカーとか飽きるじゃないですか。

はい。チェリーパイ焼き上がりました。

ハイ、美味しそうに撮れない困ったパイ・ベスト3に入りますね。でもとても美味しいんですよこれ。甘酸っぱくて。

さて、結果です。チェリーパイのパイ生地の<①ふすま粉>        素朴なお味。そもそもふすま粉の粒子が粗いので、生地を舌に乗せたときからこの粗さが伝わります。ポソポソとした食感ですが、香りは独特な濃さがあります。でも返ってパイ生地の軽い食感やバターの香りを消しているような。 パイ生地レギュラーにするには確立低いです。              にしてもチェリーパイにしちゃったから最終的には美味しい。(←


ということでパイ生地実験の結果としては、               <強力粉(強力粉7:薄力粉3)>が一番美味しかったですし現実的に使える!という結果になりました。この旨みは自家栽培の無農薬の自然に育った小麦だからこそ、ですね。                        あと<全粒粉>もパイによって使っていきたいと思いました。色味もあって素朴なパイ生地に合うアップルパイがありますからね!

やっぱり小麦粉をこだわるのって大事です!!絶対美味しい国産の小麦粉に変えていきます。

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