Thinkpad A275にX270をぶち込んだ

Vの話題ばっかり書いてるけど偶には別のを書こうというか備忘録として書いておくことにした。


◯結論とか
今回、Thinkpad A275にX270を移植したが、行うことは可能。というかX270パーツがそのまま入るし使える。


◯何でやったの?
Thinkpad A275とX270だが、そもそもこの2台は2018年ごろに発売された姉妹機である。
当時AMD製のCPUを搭載したのがA275、Intel製を入れたのがX270というシリーズだった。
当時の私は手頃なPCが欲しくてAMD製のA275が安かったのもありこちらのA275を購入。
長い間色々と使っていたのだが、ディスプレイがHDで見辛い。
ディスプレイをFHDに入替えてみたらAMDのディスプレイドライバが破損して使えない。
Windows11を無理やり入れてみたら、AMDのA10では処理に無理がでてきたので何とかならないかなと今回の入替えを思いついた。
いっそのことメインボードを変えてA10からIntel coreシリーズにしてしまおうという考えだ。

A275とX270の各パーツを比べればすぐ判るが、基本メインボードのCPUが異なるだけで他は全て同じ物である。
電源からUSBポート、HDMIと全て同一。違うところと言えばA275はドッキングベイ未対応でそこに封がされていたが、プラスチックカバーが付いているだけで押せば外せる状態。それを外せば全て同じである。
幸いにも外観に難ありのジャンク品で状態の良いX270が手に入った。送料込みで9000円である。



◯作業内容
作業内容と言っても対して書くことがない。
Thinkpadのマニュアルや動画からメインボードの取り外し手順を確認し、そのとおりにまずはドナー元であるX270からメインボードを取り出し。
その後、愛機であるA275のメインボードを取り外し適用という流れだ。
今回の移植だが、メインボード以外のCPU FANからディスプレイ、キーボード、タッチパッド等々全てA275を流用した。
SSD、メモリもA275からの流用でほぼ全てA275だ。だが内部はX270という言わば魔改造に近い。
とりあえずコネクタも全てX270と共通。ネジ穴も同一なので困ることなど全くなし。そのままX270修理手順を踏襲して完了。



◯戸惑ったこと
いくつかあるが、最初にでてきたのはFANエラー。CPU FANのケーブルが中々に入りにくい状態で四苦八苦した。
その次がSSDの読み込み。これは移植したX270のメインボード設定が原因だった。
普通につなげただけなのだが、電源を入れてもエラーで読み取れないと出てきた。
エラーコードが一瞬しか出てこないので確認に手間取ったが、結論BIOSのUEFI設定の変更で解消。
どうやらレガシーモードで認識してたようでそこでエラーがでていた。



◯その後の状況
一旦BIOSとIntel系のドライバ等を一通り入れて快調である。
AMD A10からIntel Core i5-6200Uになり、処理能力も大幅に改善。もたつきがA10の時からほぼ無くなった。また、FHD認識しており、Intelのドライバも問題なく動作している。それに爆熱の排熱も無くなったので膝が熱くない!!

キーボードも特に問題なくトラックポイントも全く問題なし。
もちろんだが、メインボードを交換したのでLenovo Vantage上ではA275ではなくX270認識されている。
後、A275は内蔵バッテリーが実装されていなかったので未実装である。
そのため内部バッテリーの認識でエラーがでてるくらいだろうか。
(少々このエラーがうるさいのでパーツを取り寄せ中)

とりあえず以上である。
事前に色々調べたが今回のようにA275にX270を適用するケースが見つからなかったのでちょいと書いておくことにした。
とりあえずWindows11未対応のCPUかつ、既に遺物と化しているPCであり、消えゆくノートPCではあるのだが私のようにまだ長く使いたい人はこうした改造を行う事で多少なりとも長く使ってほしいなと思うところである。