劣性遺伝と思われる私

私は昔からよく車酔いをするタイプです。

それは仕事においてもそうで
自分のドライブと上司の指示に
ギャップがあった時に
すぐに気持ちが悪くなってしまう方で　
おそらく企業からは
扱いづらいでしょう。

そんな私はきっと
メンデルの遺伝の法則でいう
劣性遺伝の方でしょう。
図で描かれると
シワシワの豆の方です。

小さい頃から変わり者だったり
人の言動を人と違う受け取り方をして
時にネガティヴだとも
思われてしまいます。

ある日上司が言いました。
「この会社をイケてる人たちが働く
　イケてる会社にしたい」と。

共感するところもありましたが
反面劣性の私からは
シワシワを排除するような
響きを感じてしまいます。

もちろん上司はかなり人格的に
達観している人なので
そう言った意味での言い回しでは
ないのですが

「普通」という言葉を多用する彼に
悪気なくそういう意識が潜んでいることも
私は知っていたからです。

そんな人はごまんといますし
別にだからと言って嫌なやつとは　
思いません。
劣性ではない「普通」なだけです。

逆に共感した側の理由としては
ビジネスとくに接客を伴うものは
「イケてる」とか「モテる」
ということは
リアルに実績に反映されるからです。

メラビアンの法則といって
人の印象には
8割が見た目が影響していると
言いますが

人は見た目じゃないと言っても
人となりは結構見た目に
出てくるものだと思います。

とくに引き締まった体型や
整った身なりをしている人は
少なからず外見を磨くための
努力をしています。

そしてそのための努力の
パワーの源に
「性欲」があるのは
間違いないでしょう。

これは恥ずかしいことではなく
多くのビジネスは
人から性欲が奪われたら
衰退するだろうと言われています。

風俗や飲み屋街ホテル業界は
もちろんのこと
化粧品やファッション、アパレル
フィットネス業界やスポーツ業界など
あらゆる業種は
性欲に結びついています。

私たちは「性欲」があるから
見た目の良くしようという
モチベーションが湧くのです。

これも遺伝子の力です。

だから「イケてる」とか「モテる」とか
「輝いている」ということは
大量のお金が動くビジネスチャンスなのです。

この「イケてる」を手に入れた業界は
どの業種でも勝ってきています。

それがAppleであり
ダイソンやスターバックス
ルイ・ヴィトンなどでしょう。

「イケてる」ことは
正義でありビジネスチャンスであり
そのために少しでもイケてる遺伝子を
選ぼうとするのもまた
人間の性なのです。

ただ最近その勢力図に異変が起きています。
今まで上記の理由で
陽の目を浴びなかった劣性や
マイノリティの発言が
ネットの普及により
マジョリティに届くようになってきた
ことです。

それは時にノイジーマイノリティと
揶揄されますが
「繊細さん」とか「LGBT」という
言葉を聞くようになったのも
その流れでしょう。

それによって大多数の支持を
集められなかったことで
かき消されてきた
たくさんのニッチな才能たちが
次々と注目を浴びるようになりました。

それにともない結婚や子育ての
在り方も多様化して
結果として少子化が進んでいっています。

そうやって高度になっていった
文明は徐々に崩壊に向かっていきます。

私は超古代文明を信じている方なので
人間が生まれて現代の文明を築くまでに
何度も文明が滅びていると思っています。

それをそれとして良しと
受け入れられようなところも
私の劣性遺伝説を裏付けるものかも
しれません。