【ONE PIECE】年齢設定の描写
漫画版のONE PIECEが
クライマックスに入ってきていますが
ONE PIECEと言えば
私のようなアラフォーにとっては
子どもの頃からある漫画で
ずっと連載が続いている作品ですが
連載開始当初お兄さんだった
主人公のルフィが
いつも間にか1回り以上の
年下になっていました。
それとともに作者の尾田先生も
当然歳を重ねて行っているのですが
それとともに
主要人物の年齢の幅を持たせた設定に
深みが出てきているなと思いました。
そう思ったのがホールケーキアイランド編の
ブルックの発言でした。
尾田先生は連載開始当初
22歳だったというので
話の大枠は決めていたでしょうが
当初の尾田先生なら
こういう発想はできなかったかもしれません。
私たちは大人になっていくことを
ついついネガティブに感じてしまう
一面がありますが
こういったブルックのように
「なんとかする」とか
「どうにかなる」ではなく
どうにかならなかったための
プランBを想定できるというのも
全てを失った経験があるからこそ
出来ることです。
いい意味でも悪い意味でも
ルフィや若年層のメンバーは
その発想はなく
いつでも今を全力で生きている印象です。
そういった年齢層に応じた
書き分けが出来ていて
その年齢層はその年齢層の
カッコ良さや味を出せるようになったのも
尾田先生自体が年齢を重ねたからだと思います。
麦わらの一味の
今となっては割と中間層になった
「ニコロビン」なんかは
すごくいい例で
加入した当初は最年長で
「ミステリアスで大人な女性」という印象だったのが
エニエスロビー編で
本音を曝け出した後は
本性を発揮し
ジンベエ、ブルック、フランキー
加入後は
ルフィ達世代のお姉さんでありながら
妹的な側面も見せてきます。
そういった幅の広い
年齢層の書き分けができるようになったから
(むしろ年齢的には近くなったから)
後半に加入したメンバーは
割と高年齢な方が多いようです。
ルフィの師匠的な存在である
シャンクスも
今までは大人しくしていたものの
尾田先生の年下になったことで
これから人物像が描かれていくと
想像できます。
きっとバギーの意外と大人な一面だとか
見れるような気がして少し楽しみです。