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【プロジェクトKV】炎上の経緯と今後の動向の考察



今回は巷で色々な憶測が飛び交っているプロジェクトKVの炎上理由について、経緯と問題点について解説をしていきます。

またあらかじめ言っておきますがこの記事は対立を扇動をするものでなく、両作品を貶めるものではないことをご了承願います。

ではまず先日公開されたPVについて話していきますが、
9/1にキービジュアルがお披露目されたが、蓋を開ければ見覚えのある『ヘイローがついた女の子が武器を携帯している学園の物語』というものでした。

正直最初に見たときは光輪の位置が同じだったり、その他の要素も同じなので流石に寄せ過ぎだなと思いました。
とは言え例えばの話、RPGだと西洋の世界観を勇者一行が旅をするという定番のフォーマットがあるように、isakusanにとっては宗教観をテーマにした学園物語というフォーマットが表現しやすい世界なのかなと個人的に解釈しました。

とは言えスタッフもブルアカのメインスタッフが担当しているので、やはりブルアカとの類似性は否めません。

炎上の理由には2つ論点が存在しており、一つは先程話したブルアカとの類似性ですが、こちらはヘイローも学園物語と言う設定もすべてありきたりなので過去の裁判などと照らし合わせると法的には問題ないと考えられます。

とは言え主要スタッフがブルアカ開発を辞めて、別の会社でブルアカのようなゲームを出すとなると、やはり疑念と反感を抱く人も多く批判的な声もあります。

しかしながら韓国ではブルアカの類似性よりも、社内問題がリークされた事が炎上のきっかけでした。

情報元はBlindという韓国の匿名サイトで、会社の愚痴や不正などを書き込むサイトとして使われており、会社のメアドの登録が必須という事から信憑性が高いとされています。

そしてネクソンの社員がこのサイトに社内の問題を書き込んだのが、炎上のきっかけとなりました。

書き込みの内容を時系列で説明すると、元からチーム内では派閥があり、特にプログラマーチームを蔑視したりと、社内の空気は良くなかったようです。
次に元Pのビョンリム氏が退社する前には、多くの社員が同時に休暇を取っており、この期間中にKVの制作を進めていた疑いを持っているようです。
この事はKVの用意の手早さを考えると信憑性はあると言えます。
そして今年4月頃にPのビョンリム氏が退社した後、計20名ほどの社員がネクソンを退社し、デュナミス・ワンに合流していることから、在籍中に引き抜きを行った可能性が十分にあります。


この問題の争点となるのが、計画的なサボタージュと在籍中に引き抜きを行っていた場合の違法性です。
在籍中に引き抜きを行った場合、業務の引き継ぎなどが出来ず、作品の品質低下を招くため会社に損害を与えたことになります。

なので、もしリークが事実であれば、大企業であるネクソンは訴訟する可能性は非常に高いです。
一方虚偽だった場合は両者ともに沽券に関わるためアナウンスがあると考えられます。
しかしながら、そのどちらの動きもないため真相が不明になって、第三者が憶測で物語を作り、クリエイターに対する誹謗中傷やファン同士の対立が生まれました。

一応、現統括プロデューサーのキム・ヨンハ氏はプレイヤーの発言をリポストしてKVとの関係性を否定しているものの、それだけで済ましているのが歯痒いところです。

そして火中のKVはというと、制作に携わっているクリエイター達は炎上などないかのように盛り上がっており、本来であれば炎上に関わりそうにないクリエイター達も支持していることから、外野からすればなんとも煮えきらない冷戦状態といったところです。

これらの状況からネットでは様々な憶測が飛び交い、噂が独り歩きしている状態ですが、ここらへんはどうでもいい情報なので気にしないでいいでしょう。


今回の炎上騒動は結構な燃え広がりをしていますが、別にゲーム業界ではままあることで、今回はその前例を幾つか紹介します。

まず最初は『ティアリングサーガ』の問題から
ティアリングサーガはエンターブレインから発売したRPGで、ゲームデザイナーはFEを手掛けた加賀氏であることから、当初はFEと名前や設定が似ておりました。
しかし任天堂から指摘を受け名前を変更したが、それでも設定が同じであるかのように示唆していたため任天堂が訴訟する動きになりましたが、結局は著作権的に問題がないと判断されました。

この裁判は、設定などの類似性は違法と判断されにくいという前例の一つです。

続いてチームが丸ごと退社して独立したコジプロの問題です。
デス・ストランディングを代表作とするコジマプロダクションは元々KONAMIの開発部の一つでしたが会社の方針が変わっていったことで、コジプロは規模が収縮し、最終的には名前も消えてしまいました。

外野からは何が起こっているかわかりませんでしたが、ネットではMGS5の出来が中途半端だったこともあり、コジマ監督に対するネガティブな噂が多くコジプロ側に問題があったのではないかと憶測がありました。
しかし実はKONAMIの方が常軌を逸した嫌がらせを行っている事が露呈し噂もなくなりました。

この件は社内トラブルを勝手に外野が解釈し、被害者側を悪役に仕立てたいい例と言えるでしょう。

最後にゼノシリーズですが、ゼノシリーズにはギアス/サーガ/ブレイドと3つの物語に分けられるのですが、全て別の会社が版権を持っており、開発のモノリスソフトは版権を持っていないというかなり珍しい例です。

シナリオには連続性がないものの設定は共通していたり過去作のつながりも感じさせていることから、著作権的にも問題がありそうなのですが訴訟には至っておりません。
おそらくですが原案の高橋氏がスクウェアでもナムコでも冷遇されていた事と関係あるのではないかと考えられております。


これらの前例から言えることは、社内の問題は外部からは不可視のもので、社内からの密告があったとしても告発者の主観でしかないので、実は悪役が被害者側でした、という事はインターネットでは嫌なほど多い出来事なので、部外者は静観するほかありません。

最後に個人的な見解を述べていきます。
まず主要スタッフが抜けてもブルアカの方のクオリティについてはそこまで影響なさそうかなと思います。
シナリオチームは今残っている方々も古参ですし、山海經のシナリオも普通に面白かったのでそこまで杞憂はしていないです。
イラストレーターの方々は元々フリーランスの方が多く、引き続き書いてくれるでしょうし、エンジニアチームは退社していないようなのでゲーム性には変化はないと思います。

不安なのが対立煽りの激化と、KVを支持する側への批難です。
こちらは既に起こっていますが、今後は更にブルアカをやっていない人も便乗してKV叩きに加勢する未来も見えてますので、公式からのアナウンスが欲しいところです。

そして個人的に考えてしまうのが、そもそも社内問題の噂がなければブルアカとKVの類似性も問題にならなかったのかも?という疑念があります。
今回ブルアカの原案者であるisakusanが退社して、別の会社で似たような作品を創ったわけですが、このような例は珍しくありません。
例えば前述で話したティアリングサーガやゼノシリーズもそうですし 、アーマード・コアの佃氏が手掛けたデモンエクスマキナ。デビルメイクライを手掛けた神谷ひでき氏のベヨネッタなど前例にありましたが、どれも炎上する事なく、どちらかと言えば祝福されておりました。

なのでKVの件も炎上というバイアスが掛かっていなければこのような自体になっていなかったかもしれないと想像してしまいます。


結局のところ火が着いているのは確かなのですが、火の元が何処なのが未だ不明で、本当に揉め事が発端だと悲しいですが、エロいのを作りたいから独立したという線を個人的には願いたいですね。

では今回の記事は終わります。

いろいろな憶測が飛び交うと思いますが、公式のアナウンスを座して待ちつつ考察を続けていきたいなと思います。

ここまでご視聴ありがとうございました。







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