本編を履修しないまま、スタツアを勝手に解釈する〜マジLOVEスターリッシュツアーズからMC〜

感想本編

注意事項ばかりで恐縮だが、事前に断っておきたいのだけれど、私の記憶力は信用ならないし、これと言って深いエンタメや音楽に対する知識があるわけではない。あと自分が書いたことをよく覚えてないので同じことも違うことも書く。
専門的な話は何一つできないし、そもそも、細部を正しく覚えているタイプの物では無く、その時感じた物をフォーカスして自分の感情や解釈として記憶している。 
レポを書く人間は、皆同じ事を言うと思うが「ニュアンスで書いている」し「雰囲気で察して欲しい」。
そもそも、ちゃんとした理解や解釈を求めるやつはこんな記事を読むんじゃない!!今、すでに察しがついていると思うが、このNoteは恐らく本編より読むのに時間がかかる。スクロールバーみて正気にもどれ。時間を大切にしろ。
ここまでの時点での頭から全部読んだオタクの感想モノマネします!
「まって、感想にたどり着く前に昼休憩(洗濯、移動時間等)終わったwww」
よーし、覚悟は決まった?

それでは、ライブスタート!

マジLOVEスターリッシュツアーズ

オープニングの飛行機搭乗カット。まじで初回の感想書いているとき、これの記憶を失っていて2回目に見て映像増えたのかと思った。
流石に2回目以降はちゃんと覚えていた。
メインモニターに映った映像とセットの作りとして非常に王道。当初も思ったけど、多分松本潤の構想の中には過去にすでにあったネタだと思うし、彼らは普通にそこから降りてきてるので、本当に"在る"感じが非常に強い。
ST☆RISHの解像度以前に、そこまで嵐やMJの解像度が高い訳では無いが、そう感じる。MJスタツア見れたかな?宮田くんに言われて見に行ってないかな(???)一緒に見な?(なんで???)
ちなみにこの話は、別に既存をなぞってると言いたいのではなく、そこにあるリアリティの塩梅が完成されているという話だ。アニメだから何でもありのコンサートにするつもりがないのをこの時点で理解できる。(もちろん、アニメだから何でもありの勢いのある演出はそれはそれで最高である。アイドルではないがプリズムショーはいいぞ)
昨今二次アイドルは群雄割拠の時代だが、モデル、セットの作り込み予算の問題や、そもそも映像を前提にしているため、広い空間を意識した画面づくりが必要ないこと、また、何も知らない斜に構えた人類からのアニメだからwwwという評価への忖度のために、意外とそのライブ映像は地味な印象がある。
正直全然網羅していないので、そんなことはない!!というオタクがいたら本当に恐縮次第である妄言と捨て置いてほしいが、話としては一旦スターツアーズを基準に考えてほしい。
ここが現実のジャニーズコンサートの標準ラインのぶっ飛び感なのだ。そう、ジャニーズってぶっ飛んでいる。およそ正常な人間がやろうとは思わないショーエンタテイメント、それがジャニーズ。私による強い偏見なので異論は認めるし、こうなれって話でもない。私はこういうのが大好きって話だ。
また、誤解のないように言葉を重ねるが、現在の二次アイドルライブ映像にはそれにはそれの良さがある。そもそもでっかい劇場に人を詰め込んで行うライブではないのだ。広い余白を気にして、可愛いアイドルの顔やダンスを映さないなんて本末転倒し、わざわざソーシャルディスタンスも驚きの数メートルの距離感で歌う必要もない。わざわざスタンドの遠いみんなと目線を合わせるために気球に乗らなくていいし、高所恐怖症の推しが高く登っていくステージの手すりをめっちゃ掴んでるのを見て、ハラハラする必要は端からないのだ。推しが無理をしなくていい。大切なことだ。ファンのために無理をしてくれる推しも尊いが、しなくていい無理はしないでいい。俺たちはモニターに映る最高の二次元アイドルをみたいだけだ。だから全部歌番組のライブセットみたいで贅沢な画面がかっこいいしかわいい。良い文化なので、このままそれぞれ進化を続けてほしい。
そう。でっかいコンサートにすればいいわけじゃない。
それはそうなのだ。 2次元は3次元ではないし、3次元である必要もない。
2次元は3次元にできない表現の仕方がいくらでもできるし、3次元は2次元では持てない不確定要素を持つことができる。それぞれに良さがあると、それぞれのオタクをしているオタクは思うのだ。
そして、そんなことをわざわざ言及してまで、ここでいいたいのは、今回の映画でST☆RISHが作ったコンサートが実在的な臨場感を持ったコンサートだったということだ。回りくどくて申し訳ない。
私があえて比較を出したのはあえて、非常に現実によったコンサートを感じさせたというコンテンツとしての実在性への喝采とともに、趣深く感じたからである。
それぞれのコンテンツにそれぞれの需要と熱意と表現方法があり、我々を熱狂させるわけだが、スターツアーズはそのなかで、実在性とリアリティの外枠を固めることで、描かれていないST☆RISHの「歩み」や「時間の重み」を想起させてくれるような気がするのだ。
たった六回の搭乗と、又聞きの僅かな作品知識しかない私が、彼らのデビューから12年、28歳前後になった重みを噛みしめることができるくらいに、作中の空間には我々の時空と近しい時間、熱、空気が有ったと感じている。況や共に歩いてきたファンをや。

さて、なんだか抽象的な話を無限にしてしまった。
一度目では噛み締められなかったが、モニターの映像に関して、それぞれのキャラクター性や関係性を表す搭乗までの映像もファンが見たいものだ。ここでもやはり搭乗という導入や世界の作り込み、コンサートコンセプトを大切にした丁寧な構成が見られる。世界観の引きを大切にするコンサートだ。周年コンサートとはちょっと違う。
そして、飛行機の運転席から降りてくる姿も個性があってメンバーのらしさってやつとコンサートが始まるワクワク感を膨らませてくれる。この瞬間、たしかにこの飛行機に乗り込んだファンのワクワクを大切にした作りになっている。
ちなみにANAコラボとか前後にしてる??魚になった私?魚を食べた私?そのせいで遠征のオタクが皆ANAで移動しようとしたりした???
プラチナラウンジにあるポスター取るために物理搭乗しまくるオタクの幻覚が鮮明。
失礼、鮮明な幻覚がカット・インしてしまった。
また、5回目くらいでようやく歌詞を聞き取れたんだが(※脳の処理の問題)、コンサート、もしかしてめちゃくちゃ久しぶり???2年ぶりなの???君ら年1とかでコンサートしてないってこと???
長らくコンサートができていないグループにこんなん歌われたら最初からいきなり泣いてしまう。何だこの歌。
まあ、少なくとも1年間曲作りのために構想とか色々やったと本人たちもMCで言っていた(気がする)ので、1年はコンサートをやっていない。1年以上ぶりに始まる単独コンサートで、この日を迎える喜びにとユニゾンで歌われた瞬間に、イマジナリーうたプリの女の涙腺が決壊した。その女はこのコンサート中ずっと泣いてて記憶ないし終わったあと、翌日まで泣き過ぎによる頭痛で寝込んだ。こんな冒頭から泣かせに来るにしても限度がある。
何も知らないオタクが初回の勢いで浴びたときは、ST☆RISHのパブリック・イメージっぽい!プリンセスにダイレクトに愛とか一緒にみたいなのを伝える感じ!王道アイドルっぽい趣を大切にした一曲目!盛り上がるね!とか思っていた筈なのに、噛み締められるようになった瞬間に脳内で現場で嗚咽する女が登場した。誰だかしらねーが、アイスノンを差し出し、スポーツドリンクなど差し出してやりたい。映画館で言えば最初5回くらいは最後まで意識を保てなかったのではないだろうか?涙と感情が溢れて、嬉しいと幸せと大好きで呆然としている間に終わっていそうだ。ソロ曲で一旦落ち着いてもラストの一曲でまた何もかもが湧き出して記憶とか水分をすべて失う。イマジナリーマジヤバ情緒の箱推しオタクは一日一回以上見ると体力が持たないので友達の介添が必要だった。しかも、アンコール映像が途中から追加されたと聞いたので、ようやくスタートアワーズあたりの曲を嗚咽なしの涙だけで聞けるようになったあたりでまた何もかも失ったのではないかと思う。だってあのアンコールを知ったあとにもう一度聞くのはもう一度はじめからぶん殴られるのと同じじゃない??まあ、そんな女は私の脳内に突然生まれただけなので存在しないんだけど。私はそんな架空の女に思いを馳せてしまう。2回目から軽く化粧落として入ったらしい。
まあ、そんなイマジナリーオタクの激情は良い。
2回目以降、この曲で一番ビビらされたのは一ノ瀬トキヤだった。
この男のカメラ目線追尾性能、どうなってるのだろうか。誰か説明してくれ。嘘、しなくて良いです。見れば分かるので。
カメラに抜かれて踊っているところで視線をくれたあと、フェードアウトするまで視線が追いかけてくる。私は彼の高いプロ意識が怖すぎて、毎回椅子にめり込んでしまう。
いや、まって、コンサートなんだからお前はまず客席のファンを見るべきなのでは?と瞬間的にパニックを起こした。(2回目の搭乗)
私はキンキ担なので、カメラ目線というかファンに視線を向けるアイドルには慣れていないのだ(キンキ担からの異論は認める)
歌番組で完璧にカメラ目線を収める職能レベルの高いアイドルを見るたびに感心するくらいの経験はあるし、何度がゾッとしたことはあるのだが(アイドルファンとして夢的才能が致命的に欠如した女の姿であり、一般的アイドルファンとしては一般的ではない反応である認識はある)、コンサートでこれをやってくるのは本当に怖い。
だって目の前にファンがいるときのアイドルは割と目の前のファンにファンサを送ってるもんじゃない?
まあ、そもそも慣れた自担の視線は原則プロンプター(ステージに設置されている歌詞や歌割りが出るモニター)であるが、そこは横に置かせて、本当にごめん。
一ノ瀬氏の場合、おそらくカメラが自分を映していないときは客席をみていて、カメラが来たら圧倒的カメラ目線を発揮するのだろう。これはおそらく、私の目には映っていない会場クソデカモニターには彼が映っている故だ。アリーナ席以外のファンも彼は見ているとわかるようにカメラを見るのだ。だから、皆さん、見えていますよ、のMCに繋がる。おそらく彼の様子から見る限り、既に計算して作られている考えでは無く思考のルーティーンがこうなるように生きてきているんじゃないかと思う。怖すぎる。一から十までそういうやつなのだろう。だから、これが彼のコンサートへの気合の入れ方なのだとなんとなくはわかる。
本当に繰り返して申し訳ないが、2回目に入ったときに、もしかして一ノ瀬トキヤってこのコンサート中、曲の構成上カメラから視線を外すべきって判断した瞬間以外、全部カメラ見てくる??そういうフルスペック自動追尾機能搭載してるタイプ???ファンから逆に「カメラ目線でないトキヤ!!!」と重宝される男?????と震えたのだ。彼のカメラ目線はコンサートが進んでコンサートを楽しめるようになって肩の力が抜けてきた頃から落ち着いてくるので、おそらくやる気の証なんだろう。
他のメンバーもそれぞれ意気軒昂に力の入ったパフォーマンスだし、非常に楽しそうだ。コンサート冒頭の高揚と気合を感じる。カメラ目線もくれるが、やっぱり他のメンバーは、基本的には目の前の客席に視線が向かっているように思う。アリーナのファンなのか、それともスタンドのファンなのかはそれぞれだ。その辺の塩梅がキャラクター性なのだろう。もちろん、どっちが正解というのは、ない。それぞれがそれぞれなりの最高を、体現している。
ちなみにトキヤ・イチノセに恐怖したが、私は個人的にレンくんのカメラを見るんじゃなくて、カメラを自分に寄せさせるスタイルのこと、結構好きだ。不遜でいい。
言い募るが、一ノ瀬のプロ意識がいやなわけではない。畏怖は尊敬からくる。ただ単純に恐いだけだ。だって一ノ瀬トキヤは、多分会場にあるすべてのカメラの位置を事前に把握していて、今オンになっているカメラのランプに気付いて驚異のカメラ目線を向けてる男である。コンサートだぞ?歌って踊って自分とメンバーの立ち位置把握して、こんだけサイリウムギンギラ光って大量のスポットライト浴びてる中で、カメラオンランプに反応するって何??いや、現実のアイドルでもこういうことやってるスーパーアイドルたちがいるわけだけど、見るたびにビビっちゃうし、畏怖っちゃう。それのうえスタリファンには一ノ瀬ってそういうもんって思わせてるじゃん。歓声聞きゃわかる。いつものことなんでしょ?
もう、本当に彼のステージへの執着とプライドの高さにも慄く。ステージバカ一代というか、プライドとアイドルという概念への執着とうずたかい自意識に戦慄せずにはいられない。どうしてこんなにアイドルやステージに執着するのかしらねーけど、こいつはエンタメと結婚してると思われてそう。スキャンダルとか絶対表に出さないと思うし、出した瞬間の炎上やばそう。跡部景吾が坊主になったときくらいやばそう。この男の結婚報道を祝福できないオタクかなりの数いるし、夢を見せた責任とか、裏切られたとか、2億%言われるのがわかるので、一ノ瀬トキヤの遺伝子は素直に子をなしても怨嗟が生まれそうだから精子バンクに登録していただいた方がいい。(ここで一ノ瀬に幸せな家庭を築かせたい派閥の女に刺し殺される)
いや、視線1つ(1つではない)で不用意な発言をしてイマジナリー過激派に数回刺されたんですけど、やる気の出し方がこうなるの、アイドルとしてそこそこ極まった類の変態だと思う。もちろん褒め言葉である。
覚悟と面構えの違うプロ意識が真っ直ぐにこちらを見据えてくる。
こう、一ノ瀬のオタクが彼のそういう努力と実績によって裏打ちされた理想に基づく、遥か高くそびえ立つ美しい気位を崇拝していそうだと思った。イマジナリー一ノ瀬担が腕を組んで、うちのトキヤは凄いからね……と頷いている。畏怖。
とはいえ、それだけの理想の高さと積み重ねた努力の上にあるパフォーマンスがあるんだと思う。
一曲目の感想、初回はパブリックイメージ!とか気軽なことを言ってたのに方や情緒をぶち壊したイマジナリーオタクのクソデカ感情を思い、もう片方でMr.アイドルのパフォーマンスやステージに対する姿勢に畏怖するってなに??
いや、でも、本当にパブリックイメージなのは間違いないと思う。王道のいつものST☆RISHがそこにいて、大衆的な音色、ファンにストレートに向けた大好きの気持ち、音楽を楽しむ歌詞、ST☆RISHってそういうグループで、だから彼らが楽しそうに歌ってこちらに笑顔と歌を届けてくれるということに、泣けちゃうくらいにワクワクするのだ。
まあ、この辺はおよそ私の幻覚のオタクの感情である。

MC

多分ここはちゃんとメインモニター使ってたなって見えた気がするところ。
最初に自己紹介のお決まりフレーズがある感じがするけど、コレって12年の年月でどう変わったんだろう。そんな時間を思ってしまう。多少アレンジはあれど、あの頃から大きく変わっていないのではないだろうか。だとすれば、それはなんだかとっても味わい深い。
ここでのやり取りも、彼らが積み重ねた12年がある。デビュー当時より素直に自分を仲間やファンに開示できる慣れ、というか気安さがあるような気がするのだ。こう、自己紹介フレーズ自体が本人に馴染んでいる感じだ。
ここでは、あのプライドエベレストなパフォーマンスをいきなりぶちかました一ノ瀬トキヤがお母さんみたいに音也くんを窘めている。流れるようにシンメの面倒をみるシンメ。頭の端に聞き慣れた相方正面の単語が浮かぶ。若い頃はこうやって一人前に出たり、場の進行を乱す彼が気に障ったらしい男もスッカリ角が取れて慈愛としか表現のできない声を出す。12年の重みである。ていうか、まじで、この男こうやって人格の形をやんわり変えられて、表現の幅を増やし柔軟にアイドルとしての魅力を増やしていそうなのである。ソロでアイドルをしている時空の一ノ瀬トキヤがいたらもっと鋭利なパフォーマーになっていたと思う。表情ももっとクールで怜悧なものが多かったのではなかろうか。
あと、挨拶も含めて聖川真斗の絶妙なワードセンスが気になる。なんか、下手な俳句とか川柳を趣味にしていそうだ。優美なというか大衆的に芸術性の高い才能はないが、どこかクセになるワードセンス。オタクが聖川語録かるたとか作っていそうだ。
ちなみに、私は前回の感想への反応で、彼がお料理とかお裁縫とか手編みのマフラーとかやってくれるキャラらしいと学んでいる。しかし、コンサート中の彼だけを見ると男らしい言葉や仕草が多い。音也くんやトキヤさんとのやり取りはクラスメイトの男友達といった感じのやんちゃなスキンシップが多いのもなんか男の子っぽい気がする。肩にポンとされたときの反応もなんか、学生っぽいのだ。実際全編通して色んな人が聖川に肩ポンをしていくし、聖川も一ノ瀬に、肩ポンをしていた。(サムライズムのあとあたりだったと思う)そういうコミュニケーションの多さが、彼とメンバーの距離感の気安さを感じて、男子っぽいのだ。一人称が俺だったりするし、見た目だけでいうとオタクにすぐ未亡人とか人妻にされそうだし、童貞を殺すセーターを着せられていそうだし、ニットを着た瞬間に点描トーンが貼られそうなビジュアルをしているが、男っぽいキャラだなと思わせてくれる感じがある。
ただ、私はオタク偏差値が高いので二次創作内の聖川真斗は絶対に割烹着きたお母さんパロみたいなのをやっている。最悪公式でも割烹着をきている。だし巻き卵が絶品エピソードも茶碗蒸しに大喜びする赤黄ピンクも見た。セシルくんは横でおにぎりを食べている。(セシルくんの好物がおにぎりというのは普通にオタクから聞いたから幻覚ではない)聖川はおにぎりをお弁当に詰めるとき俵型にするタイプだと思う。いなり寿司や茶巾も用意するかもしれない。でも、おにぎり単体で持たせるときは三角だ。一十木音也はおにぎりに具を3つ入れて欲張りおにぎりを作るし、四ノ宮那月はおにぎりにグミを入れる。何の話だ。ちなみに料理をするときの基本イメージは和装にたすき掛けで想像しているが本物は知らない。マイ柳刃包丁を持ってるし、気分を落ち着けるときに研いでいそうである。鉄フライパンも育てていそうだし、出汁を引くのが美味そうである。
話を戻すが、聖川の言葉遣いや格式張った声の出し方に堅物の感は否めないのだけれど、感性自体は抜けている部分が若干あるんじゃないだろうか。前も言った気がするが、電子マネーの使い方が分からず、Suicaの使い方が分からないタイプだと思う。心配性すぎなあなたが電車に乗せるのを嫌がるのはそもそも、世間慣れしてない彼が切符を改札に入れたあと出てくる切符を取らずに歩き出すタイプだからだ。PayPayの支払いスキャンでQRコードを読み取れと言われて、スキャンカメラを起動できず、スキャンしたあと金額を自分で入れることがよくわかっていないからだ。(そういうの全然得意だったらごめん)
堅物で世間知らずだった彼を柔らかくしたメンバーとの関係やこれまでの積み重ねがあるのだろう。いや、元々めっちゃ世間慣れしててPayPayクーポンを使いこなし、ポイ活に熱心な家庭の母タイプだったら申し訳ない。……いや、そんなやつ御曹司って呼ばれないだろ。まあ、もしかすると安くなるとしると面白がって運用にこだわるタイプかもしれない。そのへんの素質はありそうだ。
聖川ママ斗の話をしたかったんじゃないんだ……。MCでの音也くんとのスキンシップも仲の良さを感じるし、言葉の受け継ぎ方に生真面目さがしっかり残っている。那月くんの言葉を続けるときは最早言葉を奪ってるみたいだが、想いの熱さとかがそのまま出てしまう、熱血激情型タイプでもあるのかもしれない。と彼の男らしさの話がしたかったのだ。けして器用ではない日本男児っぽさだ。あと普通に他の人が話してるときにあいつ後ろで他のやつとわやわやコミュニケーションとってる。マイクに乗せろ。いや、流石に混線するからよくないけど、いや、でもすごいたのしそうにわやわやするじゃん、センステ最前のオタク聞き取れた?レポある???ってかんじである。なんかこう、聖川と四ノ宮のマイペースさを噛みしめる。いや、このグループがまずとっても仲良しなのだ。良いことである。
しかし、聖川に関しては良妻賢母感もオタクの反応から感じとっててしまった結果、最終的に一人で日本の古き良き両親みたいになっているのがおもろすぎる。私は彼をなんだと思っているのか。まあ、アイドルだと思っている。アイドルってそういうものだ。スーパーキュートかと思ったらウルトラセクシーなんてことは当たり前なのだ。彼が両立させてるんだから両立するのだ。
ちなみに、私はシンメのシンメエピソードに女なので、聖川さんの反対側に立ってる音也さんのシンメのへそがシンメにめっちゃ向いていることが気になっている。キンキ担はシンメのへその向きと足並みに敏感。なんだかこう、面倒を見る側と見られる側の互いの受容を見出すたびにイマジナリールレ担が頭を抱えている。キンキ担はわかるぞ、としたり顔だ。
全然関係ないが、ST☆RISHは全員ターン制でマイクを持つのが新鮮だなあとおもう。常時口元にベタ付けして会話してくれない。口元にベタ付けして会話するからくしゃみとか豚鼻になった笑い声とかちゃんと聞こえてお前ー!みたいなわちゃわちゃに趣があるので、いつかベタ付け文化になって欲しいものである。お前喋るときはちゃんとマイク通せや!ってマイク通して叱られる場面、私は好きなのだ。そもそも聖川が特にそうなんだけれど、随所でマイク通さないシーンがあるので、本当に通してほしい。読唇術を基本スキルにしてるとしても、モニター映らんシーン多すぎるやんけ。アリーナ席のレポ勢に何言ってたか聞こえていたら奇跡でレポートが聞けるかもしれない。
とはいえ、本当にST☆RISHは優等生なので、無駄な話が殆どない。仲良くわやわやしても話が脱線しない。偉い。それなのに話しすぎちゃったとかいうので、プリンセスのこととても大切に構成してくれているのだろう。ならなぜ基本ケツ向けスタイルなんだ……平等に顔が見えないなら平等にケツをみせて顔はモニターで見ろということだろうか。まあ、全員が向かい合ってるという構図は構図で非常にオタク向けなので間違ってはいない。おかしくない???のだ??????たぶん????
シンメの話に戻るが、客席とのコールアンドレスポンスのとき、ルレは目を合わせて頷く、御曹司は目を合わせてそのまますぐ、クラセシは目も合わせずに声を合わせるところにそれぞれの関係性を感じる。
ルレは非常にわかりやすくだだ漏れなシンメ、片方がフラフラ歩いてたら呼び寄せるし、先を歩いてたら名前を呼びながら駆け寄るみたいな関係性、コイツらは手をつなぐ。一ノ瀬の方は手を引いてるとか、引かれている思ってそうだが……。
御曹司は互いに歩調を緩めたり早めたりしてそれとなく等距離で歩くが、手を繋がない。でも、そこにそいつがいるのが自然だとどこかで思ってる。それが互いに取って刺激であり力になっている。なにかあるたびに彼らはすぐ導線が交差するのもその証だ。基本人との交流でスキンシップの多い男(される側でもする側でも)聖川真斗も、シンメとの距離感はやはり空気感に差異があるように見える。
クラ組は、自然だ。空気のように二人の関係がある。例えばなんだけど、ルレや御曹司は二人の他にもう一人誰かがいたときに、すべての距離感がちょっと変わるのだ。悪い意味ではなく、このメンツで一緒のときはこう、みたいな全員にとって程よい距離感がある。それはグループとしてとても大切なことなのだけど、クラはそれがない。常にシンメに対するスタンスも距離も同じなのだ。特別ベタベタしてるわけでも、つながりが希薄なわけでもない。実際、クラセシは視線のサイン無しでピッタリ声を揃えてコールをしている。互いに見ているものが同じであることを自然に信じられるみたいな、そんな距離が確かにある。そういう二人だけの特別が、決して他のメンバーといるときに異質なものにならずに溶け込んでいる。ここでセシルくんだけブレるわけではないところも含めて、確としたものがある。彼らは手をつなぎたければつなぐし、勝手にどちらかが走り出しても絶対歩いた先に知ってる相方がいることを疑ったりしないんだろう。
ちなみに、シンメの話ばかりするとセシルくんを蔑ろにしているみたいで、私もなんだかソワソワするので付け足すと、愛島セシルはその名前の通り、メンバー全員から愛されているのは言うまでもなく伝わってくる。全員が彼を構いたくて仕方がない。クラと音也、聖川はセシルに構いたくて仕方なそうで、そんななかよし四人を一ノ瀬、神宮寺が眺める様子は公園で可愛い天使たちを眺める親バカたちのようである。怪我しないように心配も忘れない感じが余計にそれっぽい。

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