【必要無き翼】1人声劇

天使は、命の灯が消えそうな人間のもとへ降り立ち

最後を迎えたその人間と共に

美しい翼を羽ばたかせ天へと還ると言われている。

私はそんな天使が嫌いだ

奴らは自分達が運命を決めていると考えている。

それが当たり前かの様にこの瞬間もまた1人

助かるかもしれない命の灯を刈り取って…

まるで死神と変わらない。

そんなの間違っている。運命はその人間のものだ

天へと還すのが救い?

本当に救うつもりなら、

どうしたら生かせるのか考えるべきだ。

そんな考えを持った天使が1人ぐらい居てもいいはず

天使が嫌いだ。

私をファントムペインが襲う。

人を救うことが出来ないのならいらない。

だから私は自ら切り落としたんだ翼を。

この痛みは1人でも多く命の灯を繋ぎとめるための私の覚悟

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