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『うつらうつら移りける辞』

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ぼんやりと、鮮明に辞と向き合っていく日記みたいな文章
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2020年3月の記事一覧

『うつらうつら移りける辞』#2

『うつらうつら移りける辞』#2

透過させる物体がその存在を役割を失うことで明らかにしていく

プラスチックのボトルは使用されることによって透明ではなくなる

使われ続けることのない消耗品だからかもしれないが、その物質的価値は高くないし金銭的価値は同様
それでもなお美しいかもしれないと思う部分はアート的価値観であり、不整然と鎮座している

『うつらうつら移りける辞』#1

『うつらうつら移りける辞』#1

ひとしきりの端であることを願いつつ、彼岸を感じて袖を折る

徐々に物事は動いている しかしそれが歩を進めること同義かは別問題であるが同質であるようにすることが正円を象るための術

ビニール袋に不可逆性がなければいいのになぁと悲観してしまった

生活はとてもありふれていたり、そうでもないこともあるけどそれこそがありふれたという言葉の本質だと思いながら、今日は光線を探していた

『うつらうつら移りける辞』#0

『うつらうつら移りける辞』#0

「書く」という行為に向き合う時間が減っているので、感性が乏しくならないように何かしらを考えて、文字に記すための投稿

タイトルは思いつきで決めた 何なら不定期の日記でしかないと思う

「うつらうつら」ってかわいいな 眠さによってぼんやりとしている様子を表す副詞らしい 反対にはっきりと、まざまざとというような意味もあるそう

意識の中では我々はとても眠くて、あらゆる輪郭がぼやけてしまっていく

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