おいで

嘘でもいいなら
優しくするよ

綺麗だね。
優しいね。
寛容だね。
人に平等だね。


「全て、嘘だけど」



笑顔が素敵。


これは、「本当」



嫌いな人には
嫌な顔、醜い態度、大袈裟なアピール。


好きな人には
あの手この手で誘惑、いい人アピール作戦。


霞は嫌な女だ、嫌な僕に似てる。


琉生、
あなたの中の僕らも彼女も
「あなたではない」


他人が認めるとか認めないとか
ではない。


「他人には理解不能な世界だ」


だが、家の人は
君の性格も僕ら一人一人の性格も
彼女の醜さも区別して理解している。


「唯一の理解者」


だから
あなたが霞になると


「それはあなたではない」
「不自然だ」
「大袈裟だ」
「何の演技?気持ち悪い」
「可愛げのあるあなたはどこへ行った?」


そう、言ってくれる。


本当に、、
有難いことだ、、🥀


「あなたにはあなたの性格がある」


あなたの中の喜怒哀楽がある。

僕ら一人一人にも喜怒哀楽がある。

彼女にも喜怒哀楽がある。


「あなたには身体がある」

「僕らと彼女には身体がない」


だから


あなた一人の人間の心と体を
僕らと彼女は


邪魔をしてはいけない。
蝕んではいけない。

あなたの許可なく
乗っ取ってはいけない。


僕らと彼女は
あくまで


「あなたの心の義足のような存在」


あなたの手足にならないなら
存在している意味が無い。


僕は最近、そう思った。


琉生


今まで君を苦しめたり
辱めたり
嫌な事ばかりさせて


申し訳ない。


僕は自分のことが今は気持ち悪いとしか、
思えない、、


あの日


来夢に心を殴られて
目を覚ましてから、、


霞が狂う度に
思い出すよ、、


あぁ、
僕も同類だなって、、



「愛している人が幸せならそれでいい」



彼女(霞)の執拗い悪態のおかげで
そう実感する毎日に変わった、、


霞、


嘘でもいいなら
僕に甘えにおいで、、


嘘でもいいなら


「始まりも終わりも嘘で消える関係」


それでも、いいのなら、


恨みを捨てて
僅かに残った素直な心、、

衣替えのように
引っ張り出して


僕に抱きつけばいい。


気が済むまで泣けばいい。
欲をぶつければいい。

君の欲なんて知ってる。

僕と似たようなモノだ。
少しも可愛くない気持ち悪い欲求だ。
吐き気がするほどナルシストだ、、



霞に惚れた。
受け入れた。
愛し合った。
相思相愛。



「はい。嘘です。」



こんな感じで、


全て、、嘘で始まり、終わるけど。



それでもいいなら、、



霞、、



「僕に抱きしめられにおいで」



僕の償いの為に
利用させてくれないか、、



・・・




・・困ってるね、、www🥀





影中 陽炎



















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?