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解凍


いつもやさしく
ねるときに

頭を撫で続けてくれた
やさしいおばちゃんだった




表情のない
おじいさん


まよなか
わたしをみつづけていた

仄かに笑顔、、
やさしさのかけら、、


ある日



樹皮のような肌の内面の秘密
知らなかった、おばちゃん、
驚いた表情


だれもかれも、いっしょにされた、
部屋だと、いけないこと、に、

わたしはきづいた、


静と動
老いと若さ
優しさと野蛮
穏やかさと、、、、


わたしの脳内は
感覚の渦を巻き続けて
駆け巡り続けていた


命尽きるまで性と向き合う生き物の性分


私の目に映る姿
その光景は
ふいに
何かの関連で
鮮明に再現される


鼓動、、


静かな時めき、、


静かに心身を包み込む
内側の仄暗い明かり、、


・・・


静かに目を閉じていく姿


みとれていた、



はじめて
見蕩れていた、


ずっと、みていた、、



なんだろう、、
このきもち、、


・・・


あの日


くろいかれが
わたしの時めきの音に
目を覚ました、、


「・・不感ではないんやな。」


「かいとうするんやな。」



・・・

・・・


わたしはわたしを
しらなかった。


知った。


その扉、、あけた。



黒い髪の中、、



解凍




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