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京都府2019年登録販売者試験解説問61~70

今回から商用フリーで利用できる図はできる限り使っていきます

よろしくお願いいたします!

登録販売者試験合格目指して頑張っていきましょう!

問61 消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 a 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。

 b 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液を分泌する。

 c 唾液には、口腔(くう)粘膜の保護・洗浄・殺菌作用があり、口腔(くう)内のpHは酸性に保たれている。

 d 飲食物の嚥えん下の際には、喉頭の入り口の弁(喉頭蓋)が開くことで、飲食物が食道に送られる。

 a b c d 

1 誤 正 正 誤 2 正 誤 正 誤 3 正 正 誤 正 

4 正 誤 誤 誤 5 誤 誤 誤 誤

正解4

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a正しい

b誤り

食道には消化液の分泌腺はないため誤り。

c誤り

phは水素イオン指数のことをいいます。phの意味は登録販売者の試験作成の手引では意味は解説されていません。

唾液は正確に言うとph(水素イオン指数)は平均値は6.8で中性に近い弱酸性です。食事をした後は口腔内は酸性状態になりやすく虫歯などになりやすくなります

試験作成の手引において登録販売者試験では唾液によって口腔内はph(ペーハーと呼ぶ)ほぼ中性で保たれ、酸による歯の齲う蝕しょくを防いでいる。 とこの程度くらいしか定義されてません。

口腔内はph(ペーハーと呼ぶ)は酸性でなくほぼ中性のため誤りです


d誤り

喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られます。(喉頭蓋)が反射的に開いてしまうと飲食物が喉頭や気管に流入してしまう可能性があり誤りです。

問62 肝臓に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a肝臓には、アンモニアを無害な尿酸へと代謝する働きがある。

b皮下組織等に蓄えられた脂質は、肝臓に運ばれてからエネルギー源として利用可能な形に代謝される

c肝臓では、バリンやロイシンが生合成される

d肝臓において産生される生体物質には、コレステロール、血液凝固因子アルブミンなどがある

1(a、b)2(a、c)3(b、d)

4(c、d)

正解3

a誤り


肝臓において尿酸でなく尿素へと代謝される。

腎臓の腎小体で肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過(ろか)され、原尿として尿細管へ入る

b正しい

c誤り

肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。しかし選択肢は肝臓では生合成できない必須アミノ酸を言ってるため誤り。

試験に出る肝臓で生合成できない必須アミノ酸は下記の9種である

トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン


d正しい

問63 呼吸器系における生体防御に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a 喉頭はリンパ組織が集まってできており、気道に侵入してくる細菌やウイルスに対する免疫反応を行う。

 b 鼻汁に含まれるリソソームは、気道の防御機構として働く。 

c 鼻腔(びくう)の内壁は、吸入された空気との接触面積を広げ、適度な湿り気と温もりを与えて、乾燥した冷たい外気の侵入を防ぐ。

 d 吸い込まれた細菌などの異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動によって、気道内部から咽頭に向けて排出され、唾液とともに嚥下(えんげ)される。 

 a b c d

 1 正 誤 正 正 2 正 正 正 誤 3 正 正 誤 誤

 4 誤 正 誤 正 5 誤 誤 正 正

正解5

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a誤り

咽頭でなく扁桃の記述をしているため誤り。

喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官である

また鼻腔と口腔につながっており、咽頭は消化管と気道の両方に属する。

喉頭は、発声器としての役割もあり、呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる

b誤り

リソソームでなく鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。リソソームは真核生物がもつ細胞小器官のため誤り。リソソームは登録販売者試験作成の手引では記載がないのでふかく勉強する必要はないと思います

c正しい

d正しい

問64 大腸に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a大腸では、消化はほとんど行われない。


b大腸には、小腸と同様に内壁粘膜に絨毛がある。

c大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる。

d大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンEを産生している。

1(a、b)2(a、c)3(b、d6 )

4(c、d)

正解2

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a正しい

b誤り

内壁粘膜に絨毛(じゅうもう)がない点で小腸と区別されるため誤り。

c正しい

d誤り

大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等を産生している。

カルシウム定着に必要なビタミンはビタミンEではないため誤り。

問65 循環器系に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

a血管系は心臓を中心とする閉鎖循環系であるのに対し、リンパ系は開放循環系である。

b心臓の右側部分(右心房、右心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出し、肺でガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、全身に送り出される。

c血管壁にかかる圧力を血圧といい、主に血管が収縮したときの血圧を最大血圧という。

d動脈やリンパ管には、逆流防止のための弁がある。

1(a、b)2(a、c)3(b、d)

 4(c、d)

正解1

a正しい

b正しい

c誤り

血管でなく心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、心臓が弛緩したときの血圧(心臓には圧がかからなくても、血管には血管壁の持つ弾力のためある程度の圧がある)を最小血圧という。

d誤り

リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。動脈はないため誤り。リンパ液は細菌やウイルス等を運ぶ働きがある。

問66 泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の臓器である。

 b 腎臓の基本的な機能単位をネフロンと呼び、糸球体、ボウマン囊(のう)、集合管から構成される。

c 腎臓は、血液の量と組成を維持することにより、血圧を一定範囲内に保つ上で重要な役割を担っている。

d 腎臓で作られた尿は、膀胱(ぼうこうで)一時的に溜められた後、尿管を通って体外へと排出される。 

a b c d

 1 誤 正 正 誤 2 正 正 誤 正 3 正 誤 正 誤 

4 誤 正 誤 正 5 正 誤 正 正

正解3

a正しい

b誤り

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腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)と言う。

ボウマン嚢から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで構成しているため誤り。 

c正しい

d誤り

左右の腎臓と膀胱ぼうこうは尿管でつながっている。

腎臓で作られた尿は、膀胱(ぼうこうで)一時的に溜められた後、尿道を通って体外へと排出される。

 膀胱に溜まった尿が体外に排泄せつされるときに通る管は尿道である。尿管ではない。



問67 感覚器官の部位の名称とその働きの組み合わせについて、誤っているものはどれか。

 [部位の名称]            [働き]

1虹彩 ・・・・眼球内に入る光の量を調節する

2毛様体 ・・・・・・・遠近の焦点を調節する

3 耳石器官 ・・・・体の回転や傾きを感知する

4 鼻腔上部の神経細胞(嗅細胞)・・・においを感知する

正解3

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3誤り

選択肢3平衡感覚を感知する器官を聞いている。

半規管が体の回転や傾きを感知する。水平・垂直方向の加速度を感知する部分を耳石器官というため誤り。


問68 感覚器官に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 紫外線を含む光に長時間曝さらされ、主に網膜に損傷を生じた状態を雪眼炎(又は雪目)という。 

b ビタミンAが不足すると、光を感じる細胞の働きが悪くなり、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。 

c 鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。

 d 鼓室は、耳管で咽頭と通じているため、ウイルスや細菌による感染が起こることがある。

 a b c d

1 正 正 誤 誤 2 正 誤 正 誤 3 誤 正 正 正 

4 正 誤 誤 正 5 誤 正 誤 正

正解3

a誤り

角膜の上皮に損傷を生じると雪眼炎、雪目になる。網膜の損傷が雪眼炎、雪目の原因ではないため誤り。

b正しい

正しい記述である。

ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 目の乾燥感、夜盲症(とり目)の症状の緩和、また、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、発育期等のビタミンAの補給に用いられる

*一般用医薬品のビタミンAの1日分量は4000国際単位が上限となっているが、妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間にビタミンAを1日10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。

c正しい

d正しい

問69 骨格系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a 骨組織を構成する有機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなる。 

b 骨密度は、骨吸収と骨形成のバランスが取られることにより、一定に保たれる。

 c 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。

 d すべての骨の骨髄で造血が行われるわけでなく、主として胸骨、肋骨ろっこつ、脊椎、骨盤、大腿たい骨などが造血機能を担う。 

 a b c d 1 正 誤 正 誤 2 正 誤 正 正 

3 正 正 誤 誤 4 誤 正 正 正 5 誤 正 誤 正

正解4

a誤り

有機質はタンパク質及び多糖体からなってるため誤り。有機質は骨の強靱じんさを保つ。

  骨組織を構成する無機質が、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなる。

無機質は骨に硬さを与える。

b正しい

c正しい

d正しい

問70 筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 a 心筋は、筋線維に骨格筋のような横縞しま模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。 

b 平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞しま模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱ぼうこう等に分布している。

 c 随意筋(骨格筋)は、収縮力が強いが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。 

d 不随意筋(平滑筋及び心筋)は、体性神経系に支配されている。

 a b c d 

1 正 誤 正 正 2 正 正 正 誤 3 正 正 誤 誤 

4 誤 正 誤 正 5 誤 誤 正 正

正解2

a正しい

b正しい

c正しい

d誤り

随意筋(骨格筋)は体性神経系(運動神経)で支配されるので誤り。

不随意筋(平滑筋及び心筋)は自律神経系に支配されている。 体性神経系ではない。意識的にコントロールできない筋組織を不随意筋という

平滑筋と心筋が不随意筋である

心臓を動かす心筋は私達が意識しなくても動いてる。

消化管壁、血管壁、膀胱等に分布する平滑筋は、比較的弱い力で無意識に持続的に収縮している。


※イラストはすべて商用フリーのサイト様のみ使用しています

入念に試験作成の手引や薬事日報を元に作成しますが内容の保証はできません。自己責任にてご利用お願いいたします。

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